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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

卓巳につれられて

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なんやかんやで、京都支部に到着。
なにやら、坊さんやら陰陽師が多いわ。

「15代目、わざわざすみません。」ってまぁ年配てか中年のおっさんがお出迎えだよ。 
そんな中、私服でしかもラフな格好してる俺達だし、久美は相変わらずひっついている。 
どう見ても場違いな俺達。

「15代目、彼らは?」
「今回の件のオブザーバーかな。 たまたま、来ててね、連れてきた。 僕の客人だよ。 
 彼らに手をだしたら大変な事になるからやめたほうがいいよ。 そこで、式神とばそうとしている君」って卓巳。

俺達、どう見ても怪しいからな。
なんか仕掛けているのは感知したけど、そっこう飛ばしたら久美が反射的に殺すな。
「久美、いい子にしとけよ」
「陸様が言うならそうします。 ご褒美、期待しますわよ」って久美。
「へいへい」

って言いながら、卓巳のあとを追った。
そして、地下にある座敷の会議室に案内された。
さすがに陰陽師が多いだけあって、妖怪・悪魔がはいれないように結界がはってある。
俺には、そんなもの効かないから、久美はひっついてるし、星もわかっていて俺の傍にいる。
卓巳は、そんな俺達をみて苦笑してるけどな。

年配の複数名は坊さんで袈裟きてる。
アグラかきつつ、茶を飲んでのんびりしてる。 久美は相変わらずひっついてるけど。

「15代目わざわざすみません。 昨夜、何者かに瘴気の角笛が奪われました。 
 このままでは、京都中に瘴気が蔓延します。 やはり、妖怪の仕業かと。 
 昨夜、百鬼が現れたという報告が。」って袈裟の坊さんが必死にいっている。

「確かに昨夜百鬼が出たね。 まぁあれは、同窓会みたいな」って卓巳が俺の方見て笑ってるよ。 
星は呆れ顔で俺みてるし。

「同窓会って、数十年前におきた妖怪が人間を殺し回って一時京都は夜間外出禁止に。 
 その際、おおくの陰陽師、エクソシストも犠牲になったではありませんか!」

「確かに、先々代もその時に亡くなったね。 あれは、九尾の儀式で、平安時代からあった妖怪の生肝文化だったけど、人間食べても妖力増えるわけじゃないって解明されたしね。 
 悪行重ねたものの人間の肝は糧になるみたいだけど。」

「さすが15代目。 九尾を封印したお方のご子息だ」って坊さんが言っている。

「数十年で話しがかわっちゃってるよ。 先代が九尾を封印できるわけないよ。 
 先代は結界はっただけで、あとは敵対勢力の妖怪にお願いしただけだよ。 
 数百年以上の蟠りの戦いは見物だったらしいよ。 なんだかんだで蟠りがなくなったんだよね。」って俺のほう向くな卓巳。

「京の妖怪の主は今も九尾だよ。 でも彼女が今幸せだから、目立つ悪さはしないよ。 
 昨日の百鬼はたまたま彼らの知り合いが来ただけだよ。 という事で、妖怪は関係ないと思うけど。 
 それに瘴気の角笛事態、僕の範囲外だけど」っていう卓巳。

「古くから皆御山の皆後寺に封印されており、エクソシスト京都支部が立ち上がった際にこの地下へ封印しておりました。 
 言い伝えによると、その角笛を吹くと瘴気が蔓延するとしかわかりません。 
 既に廃寺になっており、それ以外の情報は。 フォレスト卿には連絡してあります。」っていう坊さん。

何やら、大変な事になっているみたいだ。
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