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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

京都支部は大変らしい

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卓巳に京都支部に連れられて、会議室に案内された俺達。
話によると、角笛が盗まれて、瘴気が蔓延しかかっている状態っぽい。

卓巳にそれが妖怪の仕業かっていう相談で、卓巳は京都支部に呼ばれたけど、本人は知らんって状態。
「そうなのか。 陸君、なんか知ってる?」って話しふってきたよ。
タバコふかしてる俺。
「それ、ハーメルンっていう悪魔だろ。 角笛じゃなくて、やつの角だよ。 
 ある旅記で、明治初期ぐらいに瘴気を振りまく悪魔が京都にきたみたいだ。 
 それで、当時の坊さんが炎を操る悪魔を召喚してなんとか角と本体を分けたって書いてあったな。」って言っておく。

「さすが陸君の家系だね。 本体は今どこに?」って卓巳が笑ってるよ。 
まぁオヤジの旅の記録だ。 その時は京都全体に妖怪進入禁止の結界がはられてたけど俺達の家系は関係ないから、オヤジは普通にふらふらしてた。 
その時に遭遇したらしい。 妖怪にはまったく瘴気は害がないっていうか好物だが人間には害がある。

「その皆御山のどっか。」ってタバコふかしながら言う俺。

「いくら15代目の客人だからって、嘘をいうな!」って怒鳴られたよ。

「君、失礼だよ。 皆御山に僕の式神送ったら、陸君の言う通り、瘴気がもう発生してるね。 
 このままだと、今夜にはハーメルンだかって悪魔が復活するね。 
 悪魔狩りは僕の領分じゃないから、どうするの?」っていつもの口調の卓巳。

「どうするも、ここのエクソシストの半分は、角笛の盗難時に瘴気に当てられてうごけない。 
 日本支部に応援要請したが到着は早くて明日だ。 
 先程、修学旅行で日本支部からきている見習いに手伝い要請はしたが、我々だけでは結界の維持で数時間だ。」って絶望してるよ。

「陸君、なんとかならない?」って卓巳だよ。
「俺、関係なくねぇー。」って俺。 さっきから、星がスマホみてたのは、塾生の呼び出し連絡かね。

「でもさ、彼女は?」って卓巳は久美のほう見てる。
「あー、そうなるか。 あのよ、夜中に迎えに行くから、卓巳が結界はれよ。」
「そうなるよね。 独りで平気?」
「星もいりゃなんとかなるんじゃねぇー。 なぁ、星」
「本当ですか!陸に頼ってもらえるなんて!」って喜んでるし。

「んじゃぁ、俺達いくな」って立ち上がる俺たち。
「送っていくよ」って卓巳。
「いい、夜、予定がはいったから久美とデート」っていったら久美は満遍な笑みになってる。

そして、陸たちが出て行った会議室。
「相変わらずだね」って卓巳はやや呆れてる。

「15代目、彼らはいったい?」
「僕が敵対したくない人物かな。 フォレスト卿も同じでしょ。」
「さすがだね。 良く僕がいたって事に気づいたね。 クシュン。 失礼、僕は瘴気アレルギーでね。 まぁ彼らとは僕も敵対したくないよ。」
「だよね。 でも、彼も気付いてたみたいよ、背中みてみ。」
“バーカ、もう少し隠れるの上手くなれ!”って紙が貼ってある。
「やられたね。 のらりくらりと。。」
「あはは、それが彼の家系だからね。」って苦笑する卓巳である
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