高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵

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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

ハーメルン戦

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ここは皆御山の中腹。

「へー、なんか巨大なブヨブヨの塊なんだな」って15mはあるハーメルンを見上げて俺はキセルふかしつつ片手に刀を担いでる。

「あのね、結界はってる身にもなってよ。 ちゃっちゃと討伐してよ。」って卓巳は喚いている。

「それがよ、瘴気に集まった小間妖怪がいるんで、今、久美たちに集めてもらってんだよ」って俺。
「総大将、小間妖怪、好きだから」って星。
「そうそう、俺が力使うとあいつら殺しちまうしなー。」って俺。

って言ってたら上空でガシャドクロの上にいる久美が合図した。
「んじゃぁ、星、いくか」ていって鳳凰に変化した星の上にのってハーメルンの頭上まで行く。 旋回しながら全体を確認。 

「ちょっち、星の妖力かりるな」っていって星と合体すりゃ、背中に深紅の翼が生えて、髪の色は一部深紅色。 
あとは、頭上にむけて急降下しながら思いっきり剣をふりゃ、俺自身の妖力の塊となった蒼い業火がハーメルンにむかいつつ、バッサリ角から直線で刃が走って真っ二つだ。

「ギャー」って断末魔聞いて、裾まで広がったもこもこ瘴気が炎でやかれていった。

着地して、気絶してる星を抱えて、卓巳のところへいく。
「卓巳、終わったぞ」
「あのさ、俺まで業火の中入れるのやめてくれない。 ってか、君もう化け物ってほど妖力あるんじゃないの、なんなのさ。 あの悪魔、聞いたところだと最上級らしいよ。」って卓巳
「へぇー、って化け物って俺、妖怪な。 あとあっちに人間がいる。 悪魔付きだかみてぇーだ。 
 さっき一緒にその悪魔ももやしちまったけど、人間は、生きてるみたいだ。 んじゃぁ、俺は疲れたから帰るな」って久美と合流。

◇◇◇
俺が久美に合流する前に遡る。

「あなたがベリアルさん?」
「クシュン、もう君らすぐわかるよね。」
「世の断りから外れた身ですから。 それで私に何か?」
「君は本当は妖力を維持するのに、人間の肝っていうか心臓が必要なのに、何でやめたのかなってね。」
「いぢわるな質問ですね。 私を滅しようとする者は容赦なくですが、結局の所、陸様に惚れたからでしょうか。」
「そういう事にしておくよ。 にしても、初めて僕は陸君の力を見てるけど部下と融合してその能力まで使うとは。  
 最上級悪魔でも形なしだ。 綺麗な業火だよ!」
「ええ、とても綺麗ですわ。 さすが陸様、ますます素敵です。 
 ベリアルさん、私ども妖怪は、百鬼を率いた時が1番恐ろしいとお忘れなく。 
 陸様の配下でなくとも、全国津々浦々まで陸様を慕うものは多いのですよ。 
 もし彼に何かあれば、これ以上は愚問ですわね。 一度やらかしてましてよ。」
「…忠告、胸にしまっおくよ」

「ベリアル、ここにたのかよ。 まぁいい、終わったから帰るな」って俺は久美に膝枕してもらって、ガシャドクロに連れていってもらった。

「陸様、結構妖力をつかったわね。 その前に」って久美が言おうとする言葉は唇重ねて塞ぐ。 
「すぐ、妖力は戻る。」とだけ言っておく。

その後、ホテルのスイートルームについて、気絶してる星を別の部屋で寝かせて、俺たちはセックスしまくる。 
久美へ俺の妖力を渡すため。 体液を混ぜるのがはやいからな。 これも俺だけの特異体質。 
そんでもって、怪我も含めて俺自身の回付能力も高い。 
こんだけ渡せば、最近忙しいし10年ぐらい平気かって思ってたら、
「数年に1度は会いにこないと本家に乗り込むわよ」って言われた。 

翌朝、帰り支度して、久美にお別れして新幹線で帰路についた。 
塾生である俺たちも後始末で残る必要があったみたいだけど、さすがに、ちらっとでも京都支部の奴にあってるしって事で、ベリアルにメールして俺達は、鳳来関連の仕事があるって事で不参加にしてもらった。
西園寺さんと境さん、他塾生たちは、今京都支部にいていろいろ活動しているらしい。
「陸、オヤジが言っていたけど、昔は人間優先だったって聞いたんですけど、なんで変わられたんですか?」って星。
「うーん、そんな事はないかな。 まぁ守るべき者を優先にする事にしただけだ。 人間にもクズがいるからそこまでは守る必要ないだろ。」
「そういう事でしたか。 納得しました。」

まぁ修学旅行はなんだかんだ終わった。
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