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2章:俺の双子たちの話

一条学園の小等部の学園祭

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僕と父さんは、水無の通ってる一条学園の小等部で開催している学園祭にきてる。
母さんとは別行動。 一応、水無のピアノの発表会の席だけは隣同士。

「僕の小学校と全然違う」って僕は、広い校舎に綺麗な作りの建物に驚いてる。
「だな。 名門私立と公立の違いだ」って父さん。

「すごいね、食べ物屋もあるよ」って僕は、案内図みてる。
「へぇ~、どっか行きたい所あるか?」って父さん。
「うーんとね、宇治抹茶かき氷」って僕。 あつくないけど、京都きたら食べたい。
「かき氷ね、まぁいいか」っていう父さんに手をひかれてあるいている僕達。

前から、護衛とかつれた30代の男の人がくる。
すごい呪力の持ち主だ。

ちぃってなんか父さんが舌打ちしてる。
「おい、孫、なんでここにいる!」ってその男の人だ。
「卓巳、べつにいいだろ。 単なる、見学、見学」ってその卓巳って呼ばれた人が僕のほうをみた。
「君がひ孫か」って言われた。
「孫とかひ孫とかいうな」って父さん突っ込んでるし。
「あー、そうか学園祭だったね。 それでか。 あはは、孫もちゃんと親してるんだな」って卓巳って人。
「そうなるのか。 とりあえず、来いってせがまれてな」って父さん。
水無は父さんにまで連絡してた。 はじめは仕事が忙しいっていってたけど、数日徹夜してなんとか都合つけてる。

「立ち話もなんだ、どこ行こうとしてた?」って卓巳って人。
「かき氷屋」っ父さん。
ってことで、かき氷屋に卓巳って人と一緒にきた。
宇治抹茶白玉かき氷をたのんだ僕。 父さんは宇治抹茶かき氷。
卓巳って人も宇治抹茶かき氷だ。
「ひ孫、はじめましてだな。 一応、この学園の理事長兼15代目陰陽師当主の一条卓巳だ」っていわれた。
「え! 前に水無がいっていた理事長」って僕。
「そうそう、一応理事長なんだよ」って卓巳さん?
「なんで、父さんと知り合い?」って僕。
「うーん、まぁ、昔ちょっとあってな、その時、こいつの親父、辰巳と共闘したことがあって、それ以来、たまーに連絡とりあう感じだ。 いや、ジジイの時からか」って父さん。
「そうそう、そんな感じだよ。 僕と孫はとりあえず敵対関係じゃないから」って卓巳さん。

そうなんだ、あまりの呪力の量にさっきからびくびくしちゃったよ。
「それで、なぜ呼んだ?」って父さん。
「ひ孫も適正ありだったんでしょ?」って卓巳さん
「ああ」
「先代からの伝言で、例のやつの準備が来年にはできるって」って卓巳さん。
どういう事だろう。
「遅くねぇー」って父さん。
「仕方ないよ、僕の指導もあるからね」って卓巳さん。
「へぇ~、お前も受け継ぐのか?」
「途絶えさせるわけにはいかないからね」って、大人の会話だよ。

あまり気にせず、僕はかき氷をパクパクたべてる。
美味しい。

その後は、卓巳さんのおごりだった。
「どうせ、孫の事だ、金もってないだろ」って言っていた。
うん、僕達お金もってない。
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