上 下
181 / 405
2章:俺の双子たちの話

水無の発表会

しおりを挟む
さすが、名門私立ってことで、ちょっとしたコンサートホールまである。
水無の発表会の時間になったから、コンサートホールにきた僕と父さん。
今日は、父さんがずっと手をつないでくれてる。

また、水無に何かいわれそう。
「烈、元気にしてた?」って僕の隣に座ったのは母さんだ。
「うん」って頷く。
母さんはスカーフまいて、変装してる。 母さんは有名人だしね。
「烈、おめでとう」って母さん。 そうか、僕が妖怪変化してから、9月は運動会とかあって来れなかったから、初めてあう。
「うん」って頷いておく。

「うふふ、それより、次が水無ね」って今は別の児童の人の演奏が終わった。
「父さん、おきて。 次、水無」って寝てる父さんをゆりおこした。
「もうそんな時間か」って父さん。

呪力持ちがちらほらいるのに、本当によく寝れるよ。
水無のいっていた通りで、このコンサートホールにいる人たちのうち10名くらいは呪力持ちがいる。

水無が水色のワンピースででてきた。
双子なのに、やっぱりにてない。
おじきして顔をあげる水無と目があった。
父さんいるのみて少し笑顔だ。
僕はあまり音楽くわしくないけど、水無の演奏はすごかった。
終わったあとは拍手喝采だし、立ってる人もいる。

その後は、京都の今回はちょっと奥地にある旅館にきた。
「なんで旅館?」って僕と父さんは、母さんと水無まち。
父さんはPCを開いて、キセルふかしながら仕事してる。
「水無が、釣りしたいんだって」って父さん。
「僕が父さんと釣りしたっていったからか」って僕。
「まぁ、いいんじゃねぇー。」って父さん。

ふすまが開いて、母さんと水無だ。
「父さん、釣りっての早くいこう」って早速、催促してる水無。
「夕方だけど、まぁいいか」って父さん。
「烈は?」って聞かれたけど、水無がくるなって顔してる。
「明日いく」っていっておいた。

どこからもってきたんだよって突っ込みたくなったけど、父さんすでに釣り竿とバケツをもってる。 水無、抱っこして、「んじゃ、いってくる」って言って、窓からでていった。

「普通にでてこうよ」ってボソって突っ込む僕。
「夕方だし、夕食まであまり時間がないから、あっちのほうが早いのよ」って母さんが僕の頭なでてくれた。

その後は、母さんと二人きりの時間で、いろいろお話した。
しおりを挟む
1 / 3

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

ある日、突然始まったかのように思えたそれ

BL / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:4

傷物にされた私は幸せを掴む

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:21pt お気に入り:226

自分は戦士じゃないけれど

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:4

カードゲーマー異世界転生

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

妹売り

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:3

処理中です...