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3章:総大将の帰還

人間に負けたなんて信じたくない

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Side:星也

「2人とも大丈夫?」ってたか子の声だ
俺と正人は、学園の道場で、たか子に快方されてた。

いまでも、あいつから食らった攻撃の溝内がいたい。
それに巻き込まれた正人だ。

「いたた、大丈夫だ。 何がおきた?」って俺。
「いてて、ああ、突然星也が激突してきた」って正人。
「嫌、あいつが何したかだ」って俺だ。 
確かに間合いにはいった瞬間の一瞬の出来事。 何されたかわからない。 わかるのは攻撃をくらった事ぐらい。
「俺は、星也が切りかかった所しかみてない」って正人。
「私は、早すぎで何がおきたなんてわからないわよ。 星也がきりかかったのだってみえないんだから。 とりあえず、2人共飛ばされて、意識とばしてたから快方しただけよ。
あとね、”お前ら、屑だな”っていわれたわ! なんで人間にそんな事いわれないといけないのよ!」ってたか子。
「ああ、くそむかつく奴だな」って俺。
「星也、言われてあたり前だろ。 背後から攻めたんだろ」って正人。
「確かにそうだけど、けど、人間にだぞ。」って俺だ。 
「え! ちょっと、星也、そんな事したの。 信じられない! それじゃ、屑っていわれるわよ」ってたか子に呆れられた。
「だがよ、なんかあいつと話してたらむかついたんだよ!」って俺だ。
「お前さ、その単気なおせよな。 巻き沿いくったこっちの気にもなれ!」って正人。
「悪かったよ。」っていう俺だ。

それにしても、あの銀髪、おかしい。
背後から攻めたのは、ふいをつくつもりだったが、威力は抑えるつもりでいた。
人間相手に本気で攻めるわけにもいかない。 けど、返り討ちにあった。
しかも何をされたかもわからない。

「でもさ、聞きたい事はきけたじゃない。」ってたか子。
確かにその通りだ。 高野大幹部の配下の知り合いに頼んで、あいつの事を調べてもらったが、ロックがかかっていてハッキングもできないって言われた。

絶対、理事長との関係が気になって、直接ききたいために呼び出した。 理事長、総大将とも関係がある。 理事長の事を聞き出したいというのもあった。
ついでにあいつの実力もみてやろうって事で、決闘を申し込んだが、理事長との関係をためらいもなく話やがった。
上司と部下の関係。 それだけなのか? でも話を聞く限りそうしか考えられないし、いっかいの祓魔師が、総大将と理事長の関係を知ることはできないか。 オヤジに聞いても教えてくれなかったし。

あとは、あいつの実力だけで、ちょっと卑怯な手はつかったがこのざまだ。
「確かに。 でも、俺は、まじ悔しい」って拳を床にたたきつけた。
「本当の実力じゃないんだから、いいじゃない」ってたか子。
その通りだけど、それでもだ。
「俺は、もう関わりたくないから、この件からは手をひくよ」って正人だ。
「なぜだ?」
「相手は祓魔師だ。 もし、正体でもバレてみろ。 大変な事になる」って正人。
「そうようね。 星也でも見切れなかったんだもんね。 私も抜ける」ってたか子。
「呪力なしの祓魔師か。 むかつくぜ」って俺だ。

でも、正人とたか子の言っている事は正論だ。
それにこれは誰にもいえない。 あいつとは距離を置こう
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