【白銀の黒帝:1】最強のギルド隊長は、人に興味なし

八木恵

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3章:学生編

合宿2日目②

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イアンの大声で、合宿所内では緊張感が走るのだった。

グランが呼ばれたテントに着くと、かなりしかめっ面になっているイアンがいた。

「今、カイから連絡があって、まずい事態かもっす。 先生のとこの貴族が、12KMのほうにいっちまって、ダークウルフじゃぁねーウルフを殺しちまったみてーなんすよ。 シルバーっぽいんすが、ちょっと普通のシルバーじゃないと。カイが嫌な予感がするってんで、急ぎ死骸をもって帰ってくるそうっす。
 最悪の事態にそなえて、演習終了にして生徒さんたち建屋のどこか1つの部屋に集合させてください。 カイが戻り次第、緊急会議になるんで、教師陣も集められる部屋を用意してもらってもいいっすか?」

そういって、いろいろ慌ただしくしているイアンがいた。

グランは、グランで、言われた通りに合図をだし、他教師達とも連絡を取り合うのだった。
そうこうしているうちに続々と生徒達が戻ってきて、途中で終わった事に何事かと先生に聞いているが、問答無用で食堂に集めるのだった。

◇◇◇
Side:グラン

カイが、貴族グループとウルフの死骸を連れて戻ってきた。
カイと会話しているイアンの姿を見たグランは、イアンや当該生徒達の集まる場所へ急ぐのだった。

死骸を見てイアンは、更にしかめっ面になり、カイも面倒くさそうな顔をしている。

「はぁー、最悪の事態っす。 俺、マスターに相談するで、先生もこれ見てこれから何が起こるかわかりますよね?」

そう言い残したイアンは、その場をグランに任せてカイを連れて離れるのだった。
グランは、グランで呆れと今後の事で頭がいっぱいになったが、とりあえず理解していない生徒達に向けて怒りをあらわにするのだった。

「お前ら! なに勝手に討伐範囲超えたんだ!」

「先生そんなに怒鳴らなくてもいいじゃないですか。 見てください。 僕たちの魔法で、シルバーウルフを討伐できるんです。 Bランクですよ。 先生はいつもダメっていうから証明しようと。 もちろん、規則違反だってわかってました。 ですが、僕たちは優秀なんです。」

そんな怒りをあらわにするグランに対して、怯む事なく誇らしげにいう男子生徒だ。 それに続くように女生徒も胸をはっていうのだった。

「私たちだって、出来るんですのよ。 Cランクの討伐だって、私たちのグループであれば余裕です。」

そんな生徒達の言葉と態度に、呆れてものが言えないし、無い胸はってもとつっこみたいが、その前にグランは怒り浸透していた。 
「致命傷は、ボルド お前だな! 拘束する。 お前ら6人全員だ!」

大声で怒鳴りたおしたグランは、他教師たちと隊員メンバーも手伝って生徒達を拘束していくのだった。

「ボルト家の嫡男の僕に何するだ!! 僕にこんな事して、いいと思っているのかぁ!」
「私もですよ。 サンド家の令嬢に対して、無礼ではありませんか。 今すぐ、拘束を解きなさい!」

貴族子息子女の生徒は、叫びながら拘束を解こうと暴れているのだった。
一方、他4人の生徒は、ことの重大さをわかったようで、「先生、ごめんなさい。ごめんなさい。 許してください。 お願いします」と泣き続けるのであった。 

それでも問答無用に拘束して、別室に6人を監禁する事になった。

監禁した部屋で、グランが低い声で言う。

「お前たちが殺したのは、シルバーウルフじゃない。 白狼の幼児だ!! この時期、白狼の幼児は人間を襲わない。 多分、遊んでいるところをお前たちが襲ったんだろうな。
まさか、白狼とシルバーウルフを間違えるなんてな!
死骸は雷で毛の色がわかりにくいが、きれいな白い毛だっただろ」

泣いている生徒達はうなずく。 そして、ボルト家の嫡男も、サンド家の次女もどんどん青ざめていく。
それでもグランは続ける。 もう、最悪の状況だ。 青ざめようが、泣き叫ぼうがもう遅い。。

「はっ、お貴族様たちはようやく気付いたみたいだな。 授業でもやったよな。 この世界の魔物は、神獣たちによって管理されている。 まぁ、適当な管理だから、人間を襲う魔物は討伐しても文句はいわない。 人間の世界よりも、弱肉強食だからな神獣達の世界は。 が、神獣に、我々人間は勝てない。 神獣の住処を荒らさなければ、神獣は人間を襲わないし、何もしない。 つまり、神獣と人間は不干渉という関係で共存している。
 昔、馬鹿な人間が神獣に挑んで、1日もしないうちに国が1個滅ぶとかまであった。 どう、落とし前をつけたかは、討伐に挑んだやつら全員を生贄にして怒りを鎮めてもらった。 神話レベルの話だが、神獣に手を出すなが、この世界で生きる我々人間の共通認識だ!!
 お前らは運がないと思ってくれ。 俺では、もう何もできない。 ただ、お前らの処遇はいったん保留だが、このままここで拘束したまま監禁する!」

そう言い放ったグランは生徒6名を部屋に閉じ込め、外から施錠するのだった。


監禁されている生徒達は、
「僕じゃない。 僕じゃない。 助けろ!」
と部屋の扉をたたきなが叫ぶ、ボルト家の嫡男。
「ごめんなさい。 死にたくない!」
「先生、助けてください。 お願いします。」
「うぐぅ、助けてぇ~」
などなだ、みな各々反省の言葉をいいながら、泣き叫んでいるのだった。

そんな生徒達のしでかした事に、何も出来ないグランは頭をふりながら生徒達の言葉を聞かないようにしていた。

「グラン隊長、会議室に来てほしいとイアンさんが呼んでます。 あと、教師陣も何名か。 今から、緊急会議だそうです。」

そう呼んだのは、隊員のメンバーで、かなり緊張した状態で、切迫している事がヒシヒシと伝わってくるのだった。

その言葉に、無言のまま頷いたグラン。 
とりあえず、何名かの教師をつれるため全生徒と教師陣が集まっている食堂へ移動したグランだった。
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