【白銀の黒帝:1】最強のギルド隊長は、人に興味なし

八木恵

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3章:学生編

未知の魔物でも、いつも通り 前編

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未知の魔物の遭遇は増えた!!
猿っぽいのが500で、馬なのに角があるのが200。 同じく飛ばないワイバーンもどき300が頻発に出現する。 平日は、他の部隊や、イアン達が討伐に主に赴いているようだ。
さっそく、シュンが作った転移魔法陣が活躍していた。

シュンとリンは、放課後や週末をメインに討伐に参加する。 未知の魔物との遭遇後は、必ず魔法陣の痕跡を探すが、見つかっても解析できるまでの情報が残念ながら残ってなかった。

そんな日々を数週間すごしていると、日曜の午後にジルに呼ばれたのでマスター室いくと、イアン達もいた。
「イアン、サル、カイも呼ばれてんのか。 んで、ジル、何のようだ?」とタバコをふかしながら聞いた。
ジルの表情は、悩まやしく怪訝な顔をしていた。

「来たか。 例の未知の魔物の件だが、帝国の仕業と判明した。 先週、王から国民に通達があったが、出兵の時期が決まってな、2週間後に王国軍が帝国にむけて出陣する事になった。 軍のほうは、国境の兵と王国軍であわせて15万で出陣する」という。 俺は、タバコをすいながら、ジルの話を聞きつつも興味ないので、ふーうんとしか思っていない。

「でだ。 ギルドにも傭兵依頼が来たが、わしもあの愚王に頭きとるし、ギルドは、基本、王国対帝国のいざこざには、中立だ。 前の時は、王国への侵略だったので、ギルドも王国側の依頼を受けていたが、今回は違う。 なので、ギルドは依頼をうけず、隊員、一般ともに個人の判断で参加したいやつは、参加可能じゃ。 お前らも好きにせーって事だ。 で、お前らはどうする?」

「へー、戦争ね。 別に任務じゃねぇーし、参加しねぇーよ。 イアン、カイ、サルも好きにしな」と俺は興味なしと告げると、「隊長、俺だって、面倒な。 参加しませんって。 この国に忠誠心もねぇーっすし、自由に戦えない場なんて、興味ないっすわ」というイアンに、サルも「そうそう、自由に殺せねー場所なんて、勘弁っすよ」といい、カイも「俺も同じっすわ。」という。

「お前らは悩みもせず、まぁ、そう言うと思ったから、お前らを最後に聞いたんじゃがな。 マスターとしての確認じゃ。 一般で参加する者はおるみたいじゃが、部隊隊員メンバー、お前らいれて総勢150名は不参加じゃ。 まぁ、土帝と水帝は参加するらしい。 総帝として、各帝に参加を確認したんじゃが、参加も各帝にまかせた。」と苦笑いするジルだ。

そこから、真剣な顔になるジル。
「問題は、未知の魔物じゃ。 気づいての通り、帝国と王国の境界付近でしか見られなかったが、王国内全域になっておる。
こんな時期に、戦争じゃと!! ほんと馬鹿じゃ、あの王は!
 結局、手薄になる王都の警備強化の依頼までギルドに言ってきておる。 だが、我々の人数は多くない。
王と貴族は散々文句をいってきたがな、無視じゃ無視。
 そこでじゃ、ギルドで警備するのは、王都とシュンのいる学園じゃ。 あそこは、西に位置しているし、グランもいるので3番隊に任せた。 1番隊以外は、王都周辺を担当する。」と途中ジルは愚痴をいいながら、地図に各部隊の警備範囲を書いていく。 各部隊ともにの範囲は広い。

「1番隊は、辺境の手瀬間になった場所だな」といいながら俺とイアンの顔みながらジルがいう。 なんかその顔に嫌な予感しかしない。
「そしてお前ら、0番隊は遊撃じゃ。 臨機応変で対応してくれ。 お前らが一番行動範囲が広いからな。 シュンとリンは、学園生活をして待機じゃ」というと、ドアがノックされた。

(おいおい、俺とリンは待機って。。。 ふざけんなー。) 俺は心の中でごちた。

0番隊が、マスター室にいるときは入出禁止のため扉の向こうで話すジル。

ジルが、外で誰かと会話をしている時、俺はタバコに火をつけて一服しながら、「ちぃ」と舌打ちをした。 学園に行かなくてもよいかもという淡い期待が、ジルの一言で裏切られたからだ。 いまだに、女が集まる。。 それに、教室の外からも目線が来るし。。。 もう、辞めたい。。

そしたら、イアンが「隊長残念でしたっすね。 休学かと思ったら。。 そういや、隊長のイケメンばれちゃったらしいいすね」と俺を哀れんだ表情で、かつ、ちょっと楽しそうな顔をしながら言ってきた。 
ダメだ、思い出しただけで、腹がたってきた。 俺は、エールを開けて飲みながら、八つ当たり気味に叫んだ。

「ああ! あのバカな炎帝のせぇでな! あいつ、殺したかったわ! 余計な事しやがって。 たくよ、『何が間にやって良かっただ』。 全然、間に合ってねーよ。 邪魔だっつうね。 あいつが、余計な事しなきゃ、眼鏡が外れなかったのによ。 しかもだぞ、『メガネはずすと、かっこいい』とかまでご丁寧に大声でいいやがって!!」と俺はエールを一気に飲み干して瓶を投げつけて割った。「もぉ、学校やめてぇー」と俺は肩を落とした。

「いやー災難でしたね。」とイアンが苦笑いしたが、「隊長。 すんません。 いや、もうダメだ。 笑いがーぁーーーー」といって腹抱えて笑い出すイアンに、カイも、サルもリンまでも大爆笑だ。 
「てめぇーら、俺の不幸をわらうんじゃねぇー」と叫んで、八つ当たりで俺は前にあったテーブルを蹴飛ばした。

ジルが会話が終わったのか、マスター室に入ってきたジルは部屋の惨状に呆れる。
「シュン! 物に当たるな! どっちみち、シュン、学園は継続じゃ。」と言われ、「まぁ、そんなに暴れたきゃ、お前らにうってうけの任務じゃ」といって、複数枚の討伐任務を紙の束を渡してきた。

依頼内容を見て、俺は依頼を分けてく。 ついでに、イアン達が移動しやすいように、転移魔法陣を作って渡す。

依頼はすべて未知の魔物だが、今となってはどんな魔物なのか楽しみになってしまった、シュンとそしてイアン達。
「これで、条件ほぼ対等だろ。 俺とリンのほうが討伐数も件数も多いしな。 ギルドに早く帰ってきたほうが勝ちだ。 負けたほうが奢りな!」というと、イアン、カイ、サルが「「「了解っす、今日は勝ちまっせ!」」」といいながら、それぞれ移動を開始した。

マスタ室に残されたジル、自分の部屋の惨状をみて、シュン、片付けていけ!と1人悲しく怒鳴るのだった。
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