【白銀の黒帝:1】最強のギルド隊長は、人に興味なし

八木恵

文字の大きさ
142 / 201
4章:魔王編

黒帝失踪後、それから

しおりを挟む
ここは、0番隊専用訓練場。 元は、シュン専用の訓練場であったが、イアン達との交流が始まってからは、0番隊専用の訓練場となった。

カイと185CMの茶髪で短髪、中肉中背だがしまった筋肉で年齢は20歳前半の槍を武器にした青年と対峙している。
青年から、10数個の石つぶてが放たれると、カイは双剣ではじきながら、槍をもった青年に斬りかかる。
すると、青年が槍ではじき返して「これで、終わりっす」とカイに向けて槍を突っ込む。
カイが、「まだまだ、甘いな」といって、避けながら槍を持つ青年の懐に軽くはいり、双剣を首にあてながら、「ほらな」という。

青年が「あー、また負けた」といい降参する。
カイが、ニヤニヤしながら、「俺に勝てるなんて、10年はえぇーよ」というと、模擬戦を見学していたサルが、「おい、カイ相手で10分で負けてるようじゃ、隊長とやったら、瞬殺だぞお前」とさらに付け加える。

青年が、「まじっすか。」とがっくりするのであった。

すると扉が開き、「お、やってるな。 カイ、どうだロイは?」というと、ロイと呼ばれた青年が、「あ、イアン隊長。 また負けたっす。」という。 すると、イアンはロイのほうに向かい、ロイの頭を叩いていう。「俺は隊長じゃねぇ。 何度言えばいいだお前は!!」
「痛いじゃないっすか! イアン隊長代理」とロイが言い直すと、「それでいい。」と満足気の顔をするイアン。

そして溜息つきながらイアンが、愚痴る。
「にしても、隊長、いつ戻ってくんだ! あの日、ふらっときて、『お前隊長な、いずれ会いにくるわって』言って、消えちまいやがってよ。 俺に面倒毎おしつけやがってと」と不貞腐れながらロイをみていうのだった。

サルが苦笑いしながら、「隊長らしいぃって言えば、隊長らしいんじゃねー」というのだった。

カイが、いう。
「そういや、ロイの使ってたの魔術だよな。」
「ええ、やっと実践で少しだけ使えるようになった感じっす」と嬉しそうにいうロイ。
「ああ、少しはまともになったな。 んで、隊長から連絡あるのか?」

その答えに、ロイは、首を振りながら言う。 「連絡はないっす。 ただ、毎度毎度難しい本と問題集は増えて、問題集の採点はしてくれますが、それ以外は何もなしっす。」といいながら、訓練場のとある所に置いてある自分のカバンを指すのだった。

それを聞いてイアンが、頭を掻きながら、言う。
「たくぅよ。 面倒くさがりのくせに、魔術に関しては豆っていうか、なんていうかなー」
「もう4年以上たつのか。 隊長とリンさんが失踪して。」
「ああ、もうそうなんになるのか。 マスターは何か知っているみたいだが」とイアンはちょっと考え気味にいうのだった。

そう、シュンとリンが失踪してから、4年以上の月日がたっていたのであった。

「お前ら、任務だ。 ワイバーンが500ぐれぇー集まってるってよ。 討伐行くぞ。 今日はロイ、お前がメインだからな。1人で討伐できねぇーと、0番隊隊員になれんぞ」
「えー、まじっすか、イアン隊長代理」と言いながらも嬉しそうにいうのだった。

こうして、4人はワイバーン討伐に出かけるのだった。

ちなみに、ロイはまだ暫定隊員扱いである。 隊員の採用は、隊長に最終決定権がある。 隊長不在の0番隊は、正式なメンバーとして扱えないのでいた。 というよりもイアンが頑なに隊長の座につかないため、必然的にロイの扱いも暫定隊員のままとなっているのだった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道
ファンタジー
リメイク先:「視線が合っただけで美少女が俺に溺れる。異世界で最強のハーレムを作って楽に暮らす」  ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。  彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ

天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。 ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。 そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。 よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。 そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。 こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。

処理中です...