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精一杯のありがとう(1)
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いろんなことのあった夏が終わって、2学期が始まった。
蒼は、夏の間中、可愛がってあげると言った彼の言葉を撤回して、秋が来ても冬が来ても春が来ても、そしてまた夏が巡って来ても、ずっとずっと一緒にいようと約束してくれた。
それを聞いたときには、あんまり嬉しくて泣いてしまった。
蒼と知り合って以来、あたしはすごく泣き虫になったと思う。
人が泣くのは悲しいときや辛いときばかりじゃない、幸せに涙することもできるんだって、教えてくれたのは蒼だ。
友紀ちゃんとも、とりあえず仲直りができた。
ていうか、あたしはもともと友紀ちゃんを恨んだりはしていないし、仲違いをしたつもりもなかったけど、根が律儀な友紀ちゃん自身が曖昧にするのを嫌がった。
あのあともしばらく、電話をしても会話が弾まなかったり、もう気にしてないよって言ってるのに何度も謝られて、正直言ってあたしも少し困った。
でも、甲斐くんとあたしが別れたのは決して友紀ちゃんのことだけが原因ではないし、あたしも新しい彼氏ができて今は超ハッピーだよと言ったら、やっと納得してくれた。
紹介しなよと言われたけど、それができないところがちょっと辛い。
そのうちね、とごまかすあたしに友紀ちゃんは不満そうな顔をしたけど、友紀ちゃんの方こそ甲斐くんとはどうなのと聞き返したら真っ赤になっていた。
そんな友紀ちゃんを見て、恋をしている女の子って可愛いなと思う。
あたしも、少しは変わっただろうか。
いい恋をしているのだと周りに思わせるくらい、輝いて見えるといいな。
だって、あたし……蒼と出会えて良かった、蒼の彼女になれて良かったって、思うから。
放課後、友紀ちゃんと一緒に帰る。
友紀ちゃんが雑誌を買うと言うので本屋さんに寄り、ついでに近くの喫茶店に入った。
9月になってもまだまだ暑くて、冷房の効いた店内のひんやりした空気が心地良かった。
「なんかさあ、藍とこうして外でお茶するのも久しぶりだよね」
「そうだね」
「藍、あのさ……」
運ばれてきたアイスティーをストローでかき混ぜながら、なぜか口ごもる友紀ちゃん。
「なあに?」
続きを促すようにそう聞き返すと、友紀ちゃんははにかむような表情を見せた。
「あたし……藍と、まだ友達でいれて良かった」
「な、…やだもう、いきなり何言ってるの」
あらためてそんなこと言われたら、かえって面映い。
あたしは、照れ隠しに自分のアイスコーヒーをわざとずずっと音を立てて飲んで、言った。
「友紀ちゃんは、これまでもこれからも、あたしの大事な親友だよ」
「う、うん……そう言ってもらえると嬉しい、ありがとう」
それから、顔を見合わせて少し笑う。
友紀ちゃんも内心では照れくさかったのか、ああ、そういえば、と唐突に言って、かばんの中からさっき買ったばかりの雑誌を取り出した。
「ほら、ここ……蒼の記事、載ってたよ」
そう言って広げられたのは、彼女が好んで読んでいる女の子向けの週刊誌で、記事にはファッションや占い、若いタレントのゴシップなんかが多い。
ポップな表紙の中央に、太いゴシック体で書かれた「鷹宮蒼」の文字がある。
あたしは何気なくそのタイトルを目で追い、次の瞬間、息を呑んだ。
「熱愛、……発覚?」
「そうそう、相手は無名の新人女優だって」
友紀ちゃんが捲ってくれたページを、食い入るように読む。
写真も何枚か載っている。
場所はレストランだろうか、あまり明るくはない照明の下、並んで座り、顔を寄せ合って親密そうな2人。
女性は陰になっていてよくわからないけれど、男性の顔ははっきりと映っていた。
「蒼……」
それは、確かに蒼だった。
さっきの店を出たところなのか、サングラスをかけた蒼と、そのあとを少し遅れて歩く小柄な女性。
2人が同じタクシーに乗り込むところも映っている。
「蒼もばかだよね、アイドルなのに警戒心とかないのかな、お忍びデートとか言ってこれじゃ全然忍んでないよね、むしろ堂々としすぎだよ」
これじゃ、スクープしてくださいって言ってるようなもんじゃん、と友紀ちゃんは笑って言ったけど、あたしは笑えなかった。
ほとんど上の空のあたしに気づいたのか、友紀ちゃんが顔を覗き込んでくる。
「どうしたの、なんかいきなり顔色悪いよ?」
「あ、うん、……何でもない、ちょっと気分が……」
言いながら、唇が震えだすのが、自分でもわかった。
「ちょっと、大丈夫? 冷房効きすぎだった? そろそろ出ようか?」
あたしはそのとき、よほどひどい顔をしていたのに違いない。
駅での別れ際、友紀ちゃんは、心配だから送っていくよと何度も言ってくれた。
でも、あたしはとにかくひとりになりたくてそれを断った。
こんなの嘘だ、でたらめだって思いたい。
だけど、写真は嘘をつかない。
あそこにあの写真が載っていたということは、取りも直さず、彼があたし以外の誰かと実際にそうしていたということに他ならない。
ずっと我慢してたけど、家について自分の部屋に入るなりどばっと涙が出た。
幸せすぎて流す涙も、確かにあるだろう。
でも、そのときのあたしは……やっぱり、すごく悲しくて、泣いた。
* * * * *
食欲なんてなくて、お風呂に入るのも面倒で、心配して様子を見に来た妹の茜を怒鳴って追い出して、ベッドにうつ伏せたまま長いこと泣いた。
突っ伏した枕から顔を上げる気力すらない。
だって、あたしの部屋の壁という壁は蒼のポスターや写真で埋め尽くされていて、どちらを向いても笑顔の蒼と目が合ってしまうから。
もう何も考えたくないと思い、ぎゅっと目を瞑る。
でも、瞼の奥に浮かんでくるのはやっぱり蒼の姿ばかりで、それが余計にあたしを苦しめた。
蒼からは、11時過ぎくらいに1度、電話があった。
彼専用にした着メロがしばらく鳴っていたけど、とても出る気にはなれなくて、放って置いたらそのうちに切れた。
蒼のばか、嘘つき、大嫌い。
彼の電話を無視したことでちょっとばかりせいせいしたのも束の間、すぐに、さっきよりもずっと大きく気持ちがへこんだ。
地球の裏側まで一気に落ち込んだような、どん底で最悪の気分だった。
次の日も、その次の日も、あたしは蒼からの電話には出なかった。
メールもきたけど、返信しなかった。
もちろん、彼の部屋にも行かなかった。
毎日イライラして、家族に当り散らして、夜はめそめそ泣いて過ごした。
八つ当たりされる家族にとっては、いい迷惑だっただろうと思う。
それはあたしにもわかっていたのだけど、そうする以外に鬱憤の晴らしようがなかった。
胸が焼けるほどの嫉妬、というものを、初めて知った。
もしも、蒼から彼もあたしを好きなのだと告白される以前にこの気持ちを味わっていたとしたら、あたしは不平を言いながらもそれを甘受していただろう。
彼には、あたしみたいなどこにでもいる平凡な女子高生よりも、きれいな女優さんの方が相応しい、と負け惜しみでなく思うことができたかも知れない。
けれど、今はまったく状況が変わってしまっていた。
好きと何度も囁かれ、抱きしめられ、身体が溶け合うほどに愛し合った、……今になって、彼を諦めることなんて不可能だった。
悲しめば悲しむほど、蒼のことが好きなのだと思い知らされる。
彼を失いたくないと切に願う自分に気づかされる。
文字通り、蒼はあたしにとって初めて恋をした人だった。
人を好きになるって、なんて辛いんだろう、なんて切ないんだろう。
恋愛が甘いものだなんて、絶対に嘘だ。
そして、あたしはそれを受け容れ乗り越えていけるほど、器用でも大人でもなかった。
「蒼……」
あたしは仰向けになって、天井に貼られた彼のポスターを眺める。
いつ見ても、彼の笑顔には惹きつけられずにいられない。
この笑顔が、あたしにだけ向けられたものならいいのに……。
今さら、こんな仕打ちをするなら、好きだなんて言ってくれなければ良かった。
甘い言葉で有頂天にさせておいて、彼しか見えないくらい夢中にさせておいて、こんなに好きにさせておいて、もうお前なんていらないと言われても諦めなんてつかないよ?
また涙が溢れてきて、あたしは両手で顔を覆う。
明日になったら、この部屋のポスターを全部剥がそう。
少しでも、彼のことを思い出さないでいられるように。
少しでも早く、彼のことを忘れられるように。
こつん、と窓に何かが当たったような音がした。
何の音?
大方、風に煽られた木の葉か何かだろうとは思うけど、やっぱり少し気になる。
あたしは、仕方なくベッドから降りて窓に近寄り、カーテンの隙間から外を窺った。
そして、……そこで目にしたものに驚いて、思わず息を呑んだ。
蒼は、夏の間中、可愛がってあげると言った彼の言葉を撤回して、秋が来ても冬が来ても春が来ても、そしてまた夏が巡って来ても、ずっとずっと一緒にいようと約束してくれた。
それを聞いたときには、あんまり嬉しくて泣いてしまった。
蒼と知り合って以来、あたしはすごく泣き虫になったと思う。
人が泣くのは悲しいときや辛いときばかりじゃない、幸せに涙することもできるんだって、教えてくれたのは蒼だ。
友紀ちゃんとも、とりあえず仲直りができた。
ていうか、あたしはもともと友紀ちゃんを恨んだりはしていないし、仲違いをしたつもりもなかったけど、根が律儀な友紀ちゃん自身が曖昧にするのを嫌がった。
あのあともしばらく、電話をしても会話が弾まなかったり、もう気にしてないよって言ってるのに何度も謝られて、正直言ってあたしも少し困った。
でも、甲斐くんとあたしが別れたのは決して友紀ちゃんのことだけが原因ではないし、あたしも新しい彼氏ができて今は超ハッピーだよと言ったら、やっと納得してくれた。
紹介しなよと言われたけど、それができないところがちょっと辛い。
そのうちね、とごまかすあたしに友紀ちゃんは不満そうな顔をしたけど、友紀ちゃんの方こそ甲斐くんとはどうなのと聞き返したら真っ赤になっていた。
そんな友紀ちゃんを見て、恋をしている女の子って可愛いなと思う。
あたしも、少しは変わっただろうか。
いい恋をしているのだと周りに思わせるくらい、輝いて見えるといいな。
だって、あたし……蒼と出会えて良かった、蒼の彼女になれて良かったって、思うから。
放課後、友紀ちゃんと一緒に帰る。
友紀ちゃんが雑誌を買うと言うので本屋さんに寄り、ついでに近くの喫茶店に入った。
9月になってもまだまだ暑くて、冷房の効いた店内のひんやりした空気が心地良かった。
「なんかさあ、藍とこうして外でお茶するのも久しぶりだよね」
「そうだね」
「藍、あのさ……」
運ばれてきたアイスティーをストローでかき混ぜながら、なぜか口ごもる友紀ちゃん。
「なあに?」
続きを促すようにそう聞き返すと、友紀ちゃんははにかむような表情を見せた。
「あたし……藍と、まだ友達でいれて良かった」
「な、…やだもう、いきなり何言ってるの」
あらためてそんなこと言われたら、かえって面映い。
あたしは、照れ隠しに自分のアイスコーヒーをわざとずずっと音を立てて飲んで、言った。
「友紀ちゃんは、これまでもこれからも、あたしの大事な親友だよ」
「う、うん……そう言ってもらえると嬉しい、ありがとう」
それから、顔を見合わせて少し笑う。
友紀ちゃんも内心では照れくさかったのか、ああ、そういえば、と唐突に言って、かばんの中からさっき買ったばかりの雑誌を取り出した。
「ほら、ここ……蒼の記事、載ってたよ」
そう言って広げられたのは、彼女が好んで読んでいる女の子向けの週刊誌で、記事にはファッションや占い、若いタレントのゴシップなんかが多い。
ポップな表紙の中央に、太いゴシック体で書かれた「鷹宮蒼」の文字がある。
あたしは何気なくそのタイトルを目で追い、次の瞬間、息を呑んだ。
「熱愛、……発覚?」
「そうそう、相手は無名の新人女優だって」
友紀ちゃんが捲ってくれたページを、食い入るように読む。
写真も何枚か載っている。
場所はレストランだろうか、あまり明るくはない照明の下、並んで座り、顔を寄せ合って親密そうな2人。
女性は陰になっていてよくわからないけれど、男性の顔ははっきりと映っていた。
「蒼……」
それは、確かに蒼だった。
さっきの店を出たところなのか、サングラスをかけた蒼と、そのあとを少し遅れて歩く小柄な女性。
2人が同じタクシーに乗り込むところも映っている。
「蒼もばかだよね、アイドルなのに警戒心とかないのかな、お忍びデートとか言ってこれじゃ全然忍んでないよね、むしろ堂々としすぎだよ」
これじゃ、スクープしてくださいって言ってるようなもんじゃん、と友紀ちゃんは笑って言ったけど、あたしは笑えなかった。
ほとんど上の空のあたしに気づいたのか、友紀ちゃんが顔を覗き込んでくる。
「どうしたの、なんかいきなり顔色悪いよ?」
「あ、うん、……何でもない、ちょっと気分が……」
言いながら、唇が震えだすのが、自分でもわかった。
「ちょっと、大丈夫? 冷房効きすぎだった? そろそろ出ようか?」
あたしはそのとき、よほどひどい顔をしていたのに違いない。
駅での別れ際、友紀ちゃんは、心配だから送っていくよと何度も言ってくれた。
でも、あたしはとにかくひとりになりたくてそれを断った。
こんなの嘘だ、でたらめだって思いたい。
だけど、写真は嘘をつかない。
あそこにあの写真が載っていたということは、取りも直さず、彼があたし以外の誰かと実際にそうしていたということに他ならない。
ずっと我慢してたけど、家について自分の部屋に入るなりどばっと涙が出た。
幸せすぎて流す涙も、確かにあるだろう。
でも、そのときのあたしは……やっぱり、すごく悲しくて、泣いた。
* * * * *
食欲なんてなくて、お風呂に入るのも面倒で、心配して様子を見に来た妹の茜を怒鳴って追い出して、ベッドにうつ伏せたまま長いこと泣いた。
突っ伏した枕から顔を上げる気力すらない。
だって、あたしの部屋の壁という壁は蒼のポスターや写真で埋め尽くされていて、どちらを向いても笑顔の蒼と目が合ってしまうから。
もう何も考えたくないと思い、ぎゅっと目を瞑る。
でも、瞼の奥に浮かんでくるのはやっぱり蒼の姿ばかりで、それが余計にあたしを苦しめた。
蒼からは、11時過ぎくらいに1度、電話があった。
彼専用にした着メロがしばらく鳴っていたけど、とても出る気にはなれなくて、放って置いたらそのうちに切れた。
蒼のばか、嘘つき、大嫌い。
彼の電話を無視したことでちょっとばかりせいせいしたのも束の間、すぐに、さっきよりもずっと大きく気持ちがへこんだ。
地球の裏側まで一気に落ち込んだような、どん底で最悪の気分だった。
次の日も、その次の日も、あたしは蒼からの電話には出なかった。
メールもきたけど、返信しなかった。
もちろん、彼の部屋にも行かなかった。
毎日イライラして、家族に当り散らして、夜はめそめそ泣いて過ごした。
八つ当たりされる家族にとっては、いい迷惑だっただろうと思う。
それはあたしにもわかっていたのだけど、そうする以外に鬱憤の晴らしようがなかった。
胸が焼けるほどの嫉妬、というものを、初めて知った。
もしも、蒼から彼もあたしを好きなのだと告白される以前にこの気持ちを味わっていたとしたら、あたしは不平を言いながらもそれを甘受していただろう。
彼には、あたしみたいなどこにでもいる平凡な女子高生よりも、きれいな女優さんの方が相応しい、と負け惜しみでなく思うことができたかも知れない。
けれど、今はまったく状況が変わってしまっていた。
好きと何度も囁かれ、抱きしめられ、身体が溶け合うほどに愛し合った、……今になって、彼を諦めることなんて不可能だった。
悲しめば悲しむほど、蒼のことが好きなのだと思い知らされる。
彼を失いたくないと切に願う自分に気づかされる。
文字通り、蒼はあたしにとって初めて恋をした人だった。
人を好きになるって、なんて辛いんだろう、なんて切ないんだろう。
恋愛が甘いものだなんて、絶対に嘘だ。
そして、あたしはそれを受け容れ乗り越えていけるほど、器用でも大人でもなかった。
「蒼……」
あたしは仰向けになって、天井に貼られた彼のポスターを眺める。
いつ見ても、彼の笑顔には惹きつけられずにいられない。
この笑顔が、あたしにだけ向けられたものならいいのに……。
今さら、こんな仕打ちをするなら、好きだなんて言ってくれなければ良かった。
甘い言葉で有頂天にさせておいて、彼しか見えないくらい夢中にさせておいて、こんなに好きにさせておいて、もうお前なんていらないと言われても諦めなんてつかないよ?
また涙が溢れてきて、あたしは両手で顔を覆う。
明日になったら、この部屋のポスターを全部剥がそう。
少しでも、彼のことを思い出さないでいられるように。
少しでも早く、彼のことを忘れられるように。
こつん、と窓に何かが当たったような音がした。
何の音?
大方、風に煽られた木の葉か何かだろうとは思うけど、やっぱり少し気になる。
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