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精一杯のありがとう(4)
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「目を逸らしちゃだめだって言ったのに」
少し意地悪な声で言うと、俺の肩に額を押し付けたまま震えていた彼女は、潤んだような瞳で俺を見上げてきた。
こういうときの彼女は、素直に可愛いと思う。
「だ、って……あ、」
今しがた、彼女を高みへと導いた俺の指はまだ彼女のナカにあって、軽く抜き挿しするだけで、ソコはひくんひくんと小さく痙攣した。
「あ、や、…蒼、だめ……」
彼女は眉を顰めて、俺の腕をぎゅっとつかむ。
本当は、余韻のあるうちにそうされると辛いってこと、俺だってちゃんとわかってる。
でも、彼女は泣いた顔も可愛い。
だからこそ、もっと苛めてみたくなる……これはもう、男の性だ。
「俺を見て」
「お願い、も…許して……」
そう言って再び胸に埋めようとする顔を、無理やり上向かせて覗き込む。
苦しげに見返した彼女と目が合って、俺は思わず息を飲んだ。
彼女に自覚はないのだろうが、濡れた瞳や半開きの唇は、時どきこちらをどきりとさせるほどに色っぽいことがある。
その気もなしに男を煽ってくれるのだから、困ったものだ。
「エロい顔」
「もう、やだぁ……」
言われて真っ赤になるくせに、指1本でも窮屈なソコは、さらにきゅんと締めつける。
可愛らしい顔をして彼女のココはかなり貪欲、このギャップもたまらない。
「蒼の指、気持ちイイって言ってみて」
「……言えないよぉ」
「ふぅん、そう」
素っ気なく言って、泥濘から指を抜き出す素振りを見せると、周囲の壁がそれを引き留めようとするみたいにぎゅっと狭まった。
「ココはこんなに歓んでるのに?」
「…………」
彼女は、行き場を失ったような顔になって唇を噛む。
その表情とは裏腹に、彼女の泉からは熱い蜜が溢れて止まらない。
俺は、再びゆっくりと指の抽送を始める。
次に視線が合ったとき、彼女は小声でこう言った。
「気持ち、イイ……」
「何が?」
「蒼の、…ゆ、指……」
「俺の指で、どこが気持ちイイの?」
重ねて尋ねた俺を、そんなことまでとでも言いたげな恨めしそうな目で、彼女は見た。
けれども、恥じらう彼女にえっちなことを言わせるのは、好きだ。
「お……」
それこそ、完熟のトマトも顔負け、というくらい赤くなって、彼女はそのものずばりの言葉を口にした。
聞いている俺の下腹が疼くほど、物欲しげな様子で。
「じゃあ、もっともっと気持ち良くしてあげる。その代わり、イキたくなったらちゃんと俺の目を見て、イクって言うんだよ?」
彼女が小さく頷くのを見て、俺は彼女の感じる部分に指腹を押し付けた。
膣のまだ浅いところ、天井が迫り出してざらざらしているようなところが、彼女は弱い。
案の定、軽くソコを擦っただけで、彼女は喉を仰け反らせ、高い声で啼いた。
「ひ、ゃん……!」
自分で出した声に驚いたように、慌てて口を押さえる彼女。
俺の部屋なら、どんな嬌声を上げようと気にすることはないのだが、ここは彼女の自室だった。
同じフロアに、彼女の両親や妹が寝ているのかも知れない。
さきほど、妹がいきなりドアを開けたときにはさすがに吃驚した。
彼女がなんとか言い繕って事なきを得たけれども、今、同じような状況になったら言い逃れできない。
今度は、2人とも裸で抱き合っているのだから。
それでも、俺はその後ろめたさに自制するどころか、さらに昂らされてしまった。
「藍……君、可愛すぎだ」
俺は指を2本に増やして、彼女のソコを挟み込むようにして強く刺激した。
柔らかな肉壁はひくひくと波打ち、もっと奥へと誘(いざな)うように蠕動する。
「んふっ、ん……ふぅうんっ」
切なげに眉を寄せ、時おり、いやいやをするように首を振る。
手の甲を口に当てて、必死で声を堪えようとする彼女は、かえって扇情的だった。
「蒼、あたし、……あたし、もう……」
「イキそう?」
こくこくと頷く彼女が、子供みたいでいじらしい。
今回、彼女に不信感を抱かせる原因を作ったのは、俺だ。
仕事の一部だったとはいえ、悲しく辛い思いをさせた。
こうしてまた、彼女を抱きしめることができて良かったと、思わずにはいられない。
「ああっ、蒼、だめだめ、イ……あ、イッちゃ、う……!」
無意識なのか、顔を背けようとした彼女の髪をつかんで、自分の方を向かせる。
今度はしっかりと、大きく瞠られた瞳に俺を映して、彼女はイッた。
「……すごくイイ顔だったよ、藍」
眦に浮かんだ涙にキスをする。
「もぉ、蒼のばか……」
照れたように、彼女が少し笑う。
彼女のこんな顔、俺以外の誰にも見せたくない。
いっそのこと、俺のこの手で壊してしまえればいいのに――。
そんなことを考えた自分が、少しだけ怖くなった。
俺はこのとき、初めて執着という言葉の意味を知ったような気がした。
* * * * *
あたしは、蒼に穿たれる。
誰と比べるわけじゃないけど、蒼のソレはやっぱりすごく大きくて、彼のモノがあたしの中にあるときは、身体を侵食されてるって感じがする。
でも、全然嫌な気分じゃない。
むしろ、もっと深いところまでを、彼に侵して欲しいとさえ思う。
いっそこうして抱き合ったまま、解けてひとつになってしまえればいいのに。
そのとき、あたしの身体の横に両手をついて腰を揺らしていた蒼が、不意に何かを思い出したように小さく笑った。
「……なに?」
「うん、なんていうか……どこを向いても、自分と目が合うのって妙な気分」
首を傾げながらも苦笑されて、あたしは顔を赤くする。
部屋の壁を埋め尽くしたポスターのことを言っているんだって、すぐにわかったから。
「ごめん……」
「いや、別に謝ることなんてないけどさ。友達とか、引くだろ?」
「部屋に呼ぶような友達は、みんなあたしが蒼の大ファンだって知ってるから……まあ、相変わらず蒼だらけだねって、呆れられることはたまにあるけど」
あたしが答えると、大ファンね、と蒼は含みのある笑い方をした。
「……いくらファンでも、ここまでされたら気持ち悪い?」
「これが他の子だったら、さすがに鳥肌ものかもね、でも……」
言いながら、蒼はあたしの額にちゅっとキスする。
「藍だから、良い」
「あたし、…だから?」
「俺が、それだけ藍に想われてるってことでしょ」
「うん……あたしね、大好きだったよ、アイドルの蒼」
それを聞いて、蒼は形のいい眉を少し寄せた。
「どうしてそこで過去形になるの」
「だって……今は、こうして触れることのできる生身の蒼の方が、ずっとずっと好きだもん」
あたしは、手を伸ばして蒼の頬に触れ、乱れた前髪をそっと払う。
あたしを見つめる瞳、胸に落ちる吐息、甘く囁く声、どれも紛れない現実。
夢でも、幻でもない、本物の蒼があたしを抱いている。
この人は……あたしだけの、蒼だ。
「またそんな、可愛いこと言っちゃって」
「ホントのことだもん……あたしは、蒼が好き」
「俺も、藍が好きだよ」
何度抱いても足りないくらいにね、そう言って、彼はあたしの片足を抱え上げると、さらに腰を進めた。
「ああっ、ん、…そ……」
「もっと、俺の名前、呼んで」
「蒼、好き……蒼……!」
あたしは背中を撓らせて喘ぎ、何度も何度も彼の名前を叫んだ。
彼はそれに呼応するように、あたしの中を抉り、突く。
「あ、はあっ、」
「くっ、…マジで堪んないよ、すっげ気持ちイイ」
蒼が掠れた声で言う。
だけど、本当に堪らないのはあたしの方かも知れない。
彼に突き上げられるたびに、あたしの身体はびくんびくんと大きく跳ねた。
「や、も、……変になっちゃ、う」
「ココ、感じる? 藍の、1番深いところ」
行き止まりに先端を押しつけて、蒼がぐるんと腰を回す。
感じるっていうか……彼のモノで、お腹の中を掻き回されているみたい。
こんな感覚、今まで知らなくて、なんて形容していいのかわからないけど、自分の身体のこんな深いところにまで迎え入れた人は、蒼が初めて。
それは間違いない。
「あぁん、蒼、…すごいよぉ、…すごい奥まで入ってるの……」
「藍のココを、知っているのは俺だけ。他のやつに教えちゃだめ」
「蒼だけだもん、他の人とこんなことしない……」
「こんなこと、ね……ふふ、藍ってばホント可愛い」
言うなり、蒼はまた激しく腰を使ってきた。
蒼の棹で押し出された蜜が、お尻を伝ってシーツにまで零れてる。
こんなに濡れちゃうなんて……。
あたし、やっぱり彼とこうするの、好きだ。
蒼に、抱きしめられているのが好き。
蒼とする、えっちが好き。
「蒼……」
「うん?」
「これから先も、一緒にいてね?」
熱くて甘い行為のあと、気がついたらそんなことを言っていた。
ちょっと胸を衝かれた表情で、あたしを見下ろした蒼の瞳が甘く滲む。
「もちろんだよ、いつの日にか落ちぶれて、俺がアイドルじゃなくなって、君がそんな俺に愛想を尽かしたとしても、俺は君を離さない」
それから蒼は、俺ってけっこう独占欲強くて好きな女の子は束縛するタイプだからね、それは覚悟しておいて、と苦笑交じりで続けた。
でも、束縛するよりはされる方がいい……それが愛する人なら尚更だ。
神様、蒼という人をこの世に遣わせてくれてありがとう。
こんなあたしに彼を逢わせてくれてありがとう。
いつまでも、この出会いを大事にしたい。
ずっとずっと、大好きだからね、蒼。
少し意地悪な声で言うと、俺の肩に額を押し付けたまま震えていた彼女は、潤んだような瞳で俺を見上げてきた。
こういうときの彼女は、素直に可愛いと思う。
「だ、って……あ、」
今しがた、彼女を高みへと導いた俺の指はまだ彼女のナカにあって、軽く抜き挿しするだけで、ソコはひくんひくんと小さく痙攣した。
「あ、や、…蒼、だめ……」
彼女は眉を顰めて、俺の腕をぎゅっとつかむ。
本当は、余韻のあるうちにそうされると辛いってこと、俺だってちゃんとわかってる。
でも、彼女は泣いた顔も可愛い。
だからこそ、もっと苛めてみたくなる……これはもう、男の性だ。
「俺を見て」
「お願い、も…許して……」
そう言って再び胸に埋めようとする顔を、無理やり上向かせて覗き込む。
苦しげに見返した彼女と目が合って、俺は思わず息を飲んだ。
彼女に自覚はないのだろうが、濡れた瞳や半開きの唇は、時どきこちらをどきりとさせるほどに色っぽいことがある。
その気もなしに男を煽ってくれるのだから、困ったものだ。
「エロい顔」
「もう、やだぁ……」
言われて真っ赤になるくせに、指1本でも窮屈なソコは、さらにきゅんと締めつける。
可愛らしい顔をして彼女のココはかなり貪欲、このギャップもたまらない。
「蒼の指、気持ちイイって言ってみて」
「……言えないよぉ」
「ふぅん、そう」
素っ気なく言って、泥濘から指を抜き出す素振りを見せると、周囲の壁がそれを引き留めようとするみたいにぎゅっと狭まった。
「ココはこんなに歓んでるのに?」
「…………」
彼女は、行き場を失ったような顔になって唇を噛む。
その表情とは裏腹に、彼女の泉からは熱い蜜が溢れて止まらない。
俺は、再びゆっくりと指の抽送を始める。
次に視線が合ったとき、彼女は小声でこう言った。
「気持ち、イイ……」
「何が?」
「蒼の、…ゆ、指……」
「俺の指で、どこが気持ちイイの?」
重ねて尋ねた俺を、そんなことまでとでも言いたげな恨めしそうな目で、彼女は見た。
けれども、恥じらう彼女にえっちなことを言わせるのは、好きだ。
「お……」
それこそ、完熟のトマトも顔負け、というくらい赤くなって、彼女はそのものずばりの言葉を口にした。
聞いている俺の下腹が疼くほど、物欲しげな様子で。
「じゃあ、もっともっと気持ち良くしてあげる。その代わり、イキたくなったらちゃんと俺の目を見て、イクって言うんだよ?」
彼女が小さく頷くのを見て、俺は彼女の感じる部分に指腹を押し付けた。
膣のまだ浅いところ、天井が迫り出してざらざらしているようなところが、彼女は弱い。
案の定、軽くソコを擦っただけで、彼女は喉を仰け反らせ、高い声で啼いた。
「ひ、ゃん……!」
自分で出した声に驚いたように、慌てて口を押さえる彼女。
俺の部屋なら、どんな嬌声を上げようと気にすることはないのだが、ここは彼女の自室だった。
同じフロアに、彼女の両親や妹が寝ているのかも知れない。
さきほど、妹がいきなりドアを開けたときにはさすがに吃驚した。
彼女がなんとか言い繕って事なきを得たけれども、今、同じような状況になったら言い逃れできない。
今度は、2人とも裸で抱き合っているのだから。
それでも、俺はその後ろめたさに自制するどころか、さらに昂らされてしまった。
「藍……君、可愛すぎだ」
俺は指を2本に増やして、彼女のソコを挟み込むようにして強く刺激した。
柔らかな肉壁はひくひくと波打ち、もっと奥へと誘(いざな)うように蠕動する。
「んふっ、ん……ふぅうんっ」
切なげに眉を寄せ、時おり、いやいやをするように首を振る。
手の甲を口に当てて、必死で声を堪えようとする彼女は、かえって扇情的だった。
「蒼、あたし、……あたし、もう……」
「イキそう?」
こくこくと頷く彼女が、子供みたいでいじらしい。
今回、彼女に不信感を抱かせる原因を作ったのは、俺だ。
仕事の一部だったとはいえ、悲しく辛い思いをさせた。
こうしてまた、彼女を抱きしめることができて良かったと、思わずにはいられない。
「ああっ、蒼、だめだめ、イ……あ、イッちゃ、う……!」
無意識なのか、顔を背けようとした彼女の髪をつかんで、自分の方を向かせる。
今度はしっかりと、大きく瞠られた瞳に俺を映して、彼女はイッた。
「……すごくイイ顔だったよ、藍」
眦に浮かんだ涙にキスをする。
「もぉ、蒼のばか……」
照れたように、彼女が少し笑う。
彼女のこんな顔、俺以外の誰にも見せたくない。
いっそのこと、俺のこの手で壊してしまえればいいのに――。
そんなことを考えた自分が、少しだけ怖くなった。
俺はこのとき、初めて執着という言葉の意味を知ったような気がした。
* * * * *
あたしは、蒼に穿たれる。
誰と比べるわけじゃないけど、蒼のソレはやっぱりすごく大きくて、彼のモノがあたしの中にあるときは、身体を侵食されてるって感じがする。
でも、全然嫌な気分じゃない。
むしろ、もっと深いところまでを、彼に侵して欲しいとさえ思う。
いっそこうして抱き合ったまま、解けてひとつになってしまえればいいのに。
そのとき、あたしの身体の横に両手をついて腰を揺らしていた蒼が、不意に何かを思い出したように小さく笑った。
「……なに?」
「うん、なんていうか……どこを向いても、自分と目が合うのって妙な気分」
首を傾げながらも苦笑されて、あたしは顔を赤くする。
部屋の壁を埋め尽くしたポスターのことを言っているんだって、すぐにわかったから。
「ごめん……」
「いや、別に謝ることなんてないけどさ。友達とか、引くだろ?」
「部屋に呼ぶような友達は、みんなあたしが蒼の大ファンだって知ってるから……まあ、相変わらず蒼だらけだねって、呆れられることはたまにあるけど」
あたしが答えると、大ファンね、と蒼は含みのある笑い方をした。
「……いくらファンでも、ここまでされたら気持ち悪い?」
「これが他の子だったら、さすがに鳥肌ものかもね、でも……」
言いながら、蒼はあたしの額にちゅっとキスする。
「藍だから、良い」
「あたし、…だから?」
「俺が、それだけ藍に想われてるってことでしょ」
「うん……あたしね、大好きだったよ、アイドルの蒼」
それを聞いて、蒼は形のいい眉を少し寄せた。
「どうしてそこで過去形になるの」
「だって……今は、こうして触れることのできる生身の蒼の方が、ずっとずっと好きだもん」
あたしは、手を伸ばして蒼の頬に触れ、乱れた前髪をそっと払う。
あたしを見つめる瞳、胸に落ちる吐息、甘く囁く声、どれも紛れない現実。
夢でも、幻でもない、本物の蒼があたしを抱いている。
この人は……あたしだけの、蒼だ。
「またそんな、可愛いこと言っちゃって」
「ホントのことだもん……あたしは、蒼が好き」
「俺も、藍が好きだよ」
何度抱いても足りないくらいにね、そう言って、彼はあたしの片足を抱え上げると、さらに腰を進めた。
「ああっ、ん、…そ……」
「もっと、俺の名前、呼んで」
「蒼、好き……蒼……!」
あたしは背中を撓らせて喘ぎ、何度も何度も彼の名前を叫んだ。
彼はそれに呼応するように、あたしの中を抉り、突く。
「あ、はあっ、」
「くっ、…マジで堪んないよ、すっげ気持ちイイ」
蒼が掠れた声で言う。
だけど、本当に堪らないのはあたしの方かも知れない。
彼に突き上げられるたびに、あたしの身体はびくんびくんと大きく跳ねた。
「や、も、……変になっちゃ、う」
「ココ、感じる? 藍の、1番深いところ」
行き止まりに先端を押しつけて、蒼がぐるんと腰を回す。
感じるっていうか……彼のモノで、お腹の中を掻き回されているみたい。
こんな感覚、今まで知らなくて、なんて形容していいのかわからないけど、自分の身体のこんな深いところにまで迎え入れた人は、蒼が初めて。
それは間違いない。
「あぁん、蒼、…すごいよぉ、…すごい奥まで入ってるの……」
「藍のココを、知っているのは俺だけ。他のやつに教えちゃだめ」
「蒼だけだもん、他の人とこんなことしない……」
「こんなこと、ね……ふふ、藍ってばホント可愛い」
言うなり、蒼はまた激しく腰を使ってきた。
蒼の棹で押し出された蜜が、お尻を伝ってシーツにまで零れてる。
こんなに濡れちゃうなんて……。
あたし、やっぱり彼とこうするの、好きだ。
蒼に、抱きしめられているのが好き。
蒼とする、えっちが好き。
「蒼……」
「うん?」
「これから先も、一緒にいてね?」
熱くて甘い行為のあと、気がついたらそんなことを言っていた。
ちょっと胸を衝かれた表情で、あたしを見下ろした蒼の瞳が甘く滲む。
「もちろんだよ、いつの日にか落ちぶれて、俺がアイドルじゃなくなって、君がそんな俺に愛想を尽かしたとしても、俺は君を離さない」
それから蒼は、俺ってけっこう独占欲強くて好きな女の子は束縛するタイプだからね、それは覚悟しておいて、と苦笑交じりで続けた。
でも、束縛するよりはされる方がいい……それが愛する人なら尚更だ。
神様、蒼という人をこの世に遣わせてくれてありがとう。
こんなあたしに彼を逢わせてくれてありがとう。
いつまでも、この出会いを大事にしたい。
ずっとずっと、大好きだからね、蒼。
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