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第6章 少年期〜青年期 学園6学年編
24話 “学園祭”・・・その頃・・・
エルフ王女「あっ!でも、私達、嫌々ではないですからね!?むしろ、ありがたく思ってますの、そ、その、皆様と連絡が取れなくなってから、オルコとアンテレ以外とは皆様とのお話ができない状態だったので、アンテレとは同じ境遇に置かれていましたから、その、親近感がありまして・・・」
ダークエルフ王子「あっ、・・・まぁ、その何です。元々、気が合いましたので・・・その、むしろ喜ばしいと言うか・・・」
「「「「「ふぅ~ん・・・」」」」」ニヤニヤッ(かぁわいいぃ~~(о´∀`о))
ダークエルフ王子、もう、アンテレでいいか、・・・アンテレのぶっちゃけ話に、慌てて無理強いではなく互いの気持ちがあっての任命だったことだと、説明していく2人は顔を真っ赤にしていた。
そんな2人を皆んなは揶揄うようにニヤけながら見るのだった・・・
「ん?って事はコレから2人といつでも会えるって事だね!そうだ!君達、学園にまた入ってくるの?」
アンテレ「あ、いえ、私達は外交特使としての仕事がありますから、学園に復学する事はないですね」
「そうなんだ・・・」
エルフ王女「あっ!でも、皆さんの卒業式には参加させて頂くようには話を通してますわ♪それに、皆様でしたらいつでも大使館の方に遊びにいらしても構いませんので、今度こちらの大使館でお茶会でもいたしませんか?招待状も送りますわ♪」
「「「「「!!」」」」」 「それ良いね!」 「まぁ、楽しみですわ♪」
2人が今後、この国に留まることが分かった僕は、彼らが再び学園に戻って来るのか聞いてみたが、すでに外交特使としての公務があるからと言われてしまい少ししょんぼりしたが、エルフ王女、フィエルテが今度お茶会を提案してくれて、皆んなで喜んだ。
(まぁ、この間までみたいに一切接触禁止じゃなくなったし、いつでも会いに行けるようになっただけでも、良いことだよね!( ^∀^)・・・しかし、“精霊王達“の心中がエルフ種達に伝わったのが、僕がムーグラーフ領で“精霊樹“の件を解決した後だったのは偶然か??(・・?)、あの言い方的に僕が“精霊王達“の愛し子だと言っているようなものだし・・・僕が“精霊達“と親しい関係だと言う事を隠して欲しいって言ってたのに、急にその関係を仄めかすようにしたのは何か狙いがあるからなのか?(*´Д`*))
と、2人といつでも会える事を喜んではいるが、この2カ国の騒動を収束させるために“精霊達“が言った発言の内容から、“精霊王達“には何か思惑がありそうだと考えていると・・・
天華『アトリー、そろそろ休憩を他の人に変わってあげた方が良いですよ』
(あ!、もうそんなに時間がたってる!?Σ('◉⌓◉’)長話しすぎちゃった!?)
天華『いえ、時間的にはそこまで長かったわけではないんですが、客足が止まらず、他の方達では料理の提供が間に合わなくなってきてます』
(えっ!マジで!?( ゜д゜)あ!本当だ!僕達の料理の制作スピードが早かったから間に合ってたんだな・・・分かったすぐ戻るよ!)
天華からお店が回らなくなってきていると報告が来たので、僕は急いで一緒に休憩していたイネオス達にも伝えて、まだ食事をしているオルコ達3人にも離席するがゆっくりとして行って欲しいと言い、僕達は自分達と同じ仕事のクラスメイトに休憩をかわると伝えて、仕事に戻った。
(あ、“精霊王達“との関係の件、2人に話すの忘れてた・・・まぁ、いっか、またいつでも会えるし、その時で・・・それに、ここ最近“精霊達“はなんか忙しそうだしなぁ・・・)
この時、“精霊達“は例の教団が“精霊樹“を狙っている、という情報を事前に神々から受けていた為、聖域から最も近い“精霊樹の枝葉“があるムーグラーフ領に集結している事をアトリーはまだ知らなかった・・・
・・・その頃のムーグラーフ領では・・・ 第三者 視点
光のルスリヒト『はぁー、アトリーは今頃、“学園祭“であの王族2人と会っている頃か?喜んでくれているといいが・・・それにしても、暇だ・・・』
闇のオスクリタチェーニ『暇なのはわかるけど、ちょっとは周りを気にしてしゃんとしてよね、ルス』
ルスリヒト『そう言うがな、リタ、エルフの国にいた精霊達まで総動員して、ここを監視しているんだぞ?監視の抜け穴なんてないに等しい、ならば我ら全員がここにいる必要はないはずだ、私1人でもアトリーの方の護衛に回っても良いではないか』
火のホオフラム『あっ!また抜け駆けしようとしてるな!ルス!!全員いなくても良いならアタイが行っても良いよね!』
ルスリヒト『むっ!?』
水のネロロゼ『あら、なら私でも良いはずね?うふふっ』
ルスリヒト『なっ!?』
風のゲイルリヤーフ『なら俺もっ♪』
ルスリヒト『えっ!?』
オルクリタチェーニ『じゃあ私もっ♪』
ルスリヒト『ぬぁっ!?っ!!ぇえいっ!私が先に言い出したんだから私がいくんだ!!』
ムーグラーフ領の“大樹“の周囲には様々な階級の精霊達が集結し、“精霊王達“の指示の元、全方位を囲み外からの侵入者、または攻撃に対して厳重な警備を敷いていた。そんな中、暇を持て余した光の精霊王であるルスリヒトが、十分過ぎるほどの警戒体制を見て、自分1人がここを抜けても問題ないだろうと言い出し、その発言に他の4属性の“精霊王達“までこの場を離れてアトリーの護衛に行きたいと言い出した・・・
そんな、やり取りに参加しなかった残りの4属性の“精霊王達“は、
土のフムスタール『ふん、騒がしい』
氷のグラースヴリズン『あの人達、何のために全員が集まっているのか覚えていないのかしら?はぁ~・・・』
雷のグロムゾンギ『うむ、神々からの情報で守りは固めたものの、いまだ、コレと言った動きがなく、暇に感じるのも分かるが、もしもの事があった時は“精霊王“が1人でも欠けるのはいかん・・・』
植物のナバートフィト『ふふっ、あらあら、ルスリヒトは随分、アトリー君を気に入ってるから、こちらの件と一緒に聞いた、彼を狙うと言う件が心配なのねぇ、うふふっ♪』
と、少々呆れつつ、眺めている。
グロムゾンギ『それはワシとて心配はしておる、だから、アトリー坊の方にもかなりの数の“精霊達“を配置しておるではないか、それに、ワシらがバラける事で、アトリー坊が、いや、この世界全体が危機に落ちる可能性があるんじゃから、ルスリヒト達にはもっと危機感を持って欲しいもんじゃて・・・』
グラースヴリズン『全くもってその通りよ』
本来なら自身の属性に関する役目以外では、互いの領分に必要以上に口出しも手出しもする事がない“精霊王達“が、このように一堂に会する事など、かなり異例で珍しいことである、だが、今回の件に関しては、グロムゾンギが言うように“精霊王達“がバラけて、別の場所にいる事を良しとしない“重要な理由“があった。
そもそも、今回の“大樹“が襲撃されるかも知れないと言う案件の対処は、“植物に関する精霊達“の管轄であり、その者達をまとめる役割の“植物の精霊王“である“ナバートフィト“が指揮するものだが、今回に限ってはそうは行かない、狙われている物が物だけに“ナバートフィト“だけが対処する事ができない。
なぜなら、地元民から“大樹“と呼ばれているが、本来の名称で言えば“精霊樹の枝葉“、末端ではあるものの、この世界で最も重要な樹木である“精霊樹“そのものであることから、この“大樹“は人間が思ったより重要な役割をしている。
それは、“精霊“を生み出す能力がある事だ、この世界の自然の調和を保ち、星に流れる“自然エネルギー“を循環させる役目をしている“精霊“、それを生み出す事ができるのは、この“精霊樹“だけであると言うこと、“精霊達“からすれば、“精霊樹“は親も同然であること、当然、“精霊王達“にとってもそれは同じ。
そして、最初に言った最も“重要な理由“、“精霊樹“に“精霊王達全員“が必要な理由、それは、“精霊樹“がもし、外部からの影響で傷ついたりした場合、“精霊樹“を癒すことが出来ると言う点だ、それも、全ての“精霊王“が揃って初めてそれが可能であると言うこと・・・
前回、“精霊樹“が“ウッドデスワーム“に傷つけられ、幹を大きく損傷した時、本来なら“精霊王達全員“が“自然エネルギー“を使い、その傷を時間を掛けてゆっくりと癒す事が1番の役目になるはずだった。
だが、その場にアトリーがいて、そのアトリーの“神力“でその傷を癒すことに成功したのだ、それも一瞬で、その事に“精霊王達“はかなり困惑した、でも、それと同時に“精霊王全員“が悟った、アトリーが自分達が敬愛し、崇めるべき次代の“精霊樹を司る神“となり得ることになる。
そう思った“精霊王達“は最初は契約の破棄だけでとどめていた、アトリーに対して不穏な行動に出ようとしていたエルフ種達への処罰を重くし、アトリーに反感を持つものは“決して許してはならない“と言う通達を“全ての精霊達“に出したのだった・・・
グラースヴリズン『それにしても、あの時のルスはかなりお怒りだったわよね?』
フムスタール『あぁ、あのような表情は久しぶりに見たな・・・』
グロムゾンギ『うむ、確かにの、ルスはああ見えて、我らよりはるか長い時間を生きておるから、先代の“精霊樹を司る神“を知っておる、その方がお隠れになられてからは暫く荒れておったと、主神様が言っておられたのを聞いた事がある、そのお方をかなり慕っておったともな・・・』
ナバートフィト『そうねぇ、ルスは先代を失った記憶があるから、次代の“精霊樹の神“になるかも知れないアトリー君を害すものを許せないんでしょう・・・』
グラースヴリズンが言うあの時というのは、アトリーが次代の“精霊樹を司る神“になり得ると分かった時、今まで必要以上に人間と関わり合いを持ってこなかった“精霊王達“のリーダー的存在だったルスリヒトが、その時一緒にいた他の“精霊王達“に何の相談もせずに、アトリーを狙っていたエルフ種達への処罰を重くした時のことだ。
その時までアトリーを狙うエルフ種への罰は“アトリーと戦う事になるのが嫌な者は、契約を強制的に破棄してもペナルティーにはならない“と言う、かなり“精霊達“の意思に任せる緩い感じのものだったが、アトリーの将来を察した瞬間、いつも笑顔が絶えないルスリヒトから笑顔が消え、真顔になり、いつもより低い声で、長い時間を生きる“精霊達“に対し、その時に最も厳しいされる罰、“罪を決して許してはならない“と言うものに変えるほど珍しい事だった。
そうして、その言葉は素早く全ての“精霊達“に伝わり、エルフ種の王族の中で柔軟な考えができる者に限定して、意図的にその処罰の話を流した結果、今日のアトリーとエルフ種の王族2人が再会に至ったと言うことだ・・・
グラースヴリズン『それ以降、元々アトリーに甘々だったルスがもう、かなりの過保護になって、大変だったわよねぇ・・・まぁ、私達も例外ではなかったわけだけど・・・』
ナバートフィト『うふふっ、そうねぇ、アトリー君の護衛にどこの属性の子達を出すか決めるのが大変だったものねぇ~』
グロムゾンギ『まぁのう、揉めに揉めたが、結局、全属性の高位精霊達を各5名と、その下にそれぞれ他の下位の精霊達を100名ずつ付ける事で決着したがな』
フムスタール『その事だが、冷静になった今、少しやり過ぎたと思うぞ・・・』
『『『・・・』』』
最後のフムスタールの言葉に何とも言えない表情になった3人だったが、冷静になった今でも、同じ議題になったら、絶対同じ事になる、と言う変な確信があったのだった・・・
*周辺の環境を一変させる力を持つと言う高位精霊が全属性各5名、それは国を滅ぼす事ができる核爆弾のようなもの、その上に他の下位の精霊達が100名づつ護衛に当たると言う事は、まさに過剰戦力と言うものだった。
後に再びその話になった時、他の“精霊王達“に同じことを聞いても、結局、その事に気づきちゃんと反省できたのは“精霊王達“の中ではただ1人だけ、その意外と常識人だったのは寡黙な土の精霊王のフムスタールだけでした。チャンチャン♪
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