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第6章 少年期〜青年期 学園6学年編
28話 “学園祭“・・・散策・・・
はい!どうも!僕です!今、絶賛逃走中です!!
今日は“学園祭“の2日目、昨日に引き続き、自分達のクラスのお店が食材切れで昨日よりも早く閉める事になったため、昨日の様にまったりお茶をしても良かったのだが、流石に2日連続で引き篭もるのもアレだからと、学園生活最後の“学園祭“を皆んなで堪能しようと、最初は気配を極力抑えて学園内を散策し始めたのだ・・・
「おぉ、今年は昨年より更に外部からの出店が多いねぇ」
ソル「そうですね。今年の“学園祭“の希望招待客数を見て、前年度より外部からの出店の数を2倍にしたと聞いています」
「あぁ、確かに、今年は招待客の数が歴代1多い年だって言ってたね。でも、出店の数を倍に増やしたって言うけど、警備面で問題ないのかな?」
イネオス「あぁ、その事でしたら、今年は軍の方から人が派遣されて来てるそうです。それと、出店できる出店の審査は前年度よりかなり厳しい基準に変更されて、歴代の“学園祭”でも出店していた老舗菓子店が審査に落ちて、今年は出店できなかったと聞いてます」
「おぉ、そうなんだね。それなら安心だ、それに今まで出店できる店が決まっていた感じだったけど、今年は目新しい店が出店してて、散策のしがいがあるね」
へティ「そうですわね。あ、あそこの小物店、最近話題になっていたお店ですよ。男性向けの品も多いので見て行きませんか?」
「へぇ、確かに良さそうだ。行ってみよう」
毎年、“学園祭“の時期になると王都で店を構えている商人達はこの学園の“学園祭“で出店できたら、王都で有名になって繁盛が約束されると言った、ジンクスのような噂があって、その出店枠を取ろうと様々の努力をしているそうだ。そんな、噂もあって出店申し込みは毎年かなりの数が届くそうなのだが、ここ近年では、出店する店が定番化していて、その事に違和感を持った生徒達の一部では、店の審査を行う審査官と店側で裏取引があるのでは?と、密かに囁かれていた。それが今年の審査基準の引き上げと、出店枠の増加で新しい店が立ち並び、今年の招待客は楽しんでいる様だった。
それだけではなく、学園の学生達も大いに楽しんでいる様なのだが、その分心配になる警備面、そちらの方もしっかり対策が取られている様なので、ほっと一安心して、ヘティが教えてくれた出店へと足を運んだ・・・・
*今回の“学園祭“での出店審査や警備の増加の件の裏には、国王とデューキス公爵家当主の2人が大い関わっていて、歴代の“学園祭“より物凄く厳しい警備と審査基準となっていた事をこの時の僕達は知らなかった・・・
「・・・これ、綺麗に磨かれた魔石だね、(それに何か付与されてる、効果は・・・)・・・ふぅん、腕の良い付与魔術師がいるみたいだね。これ1つ貰おう、会計はこれで・・・お釣りはいらないよ」
へティに誘われて覗いてみた小物を取り扱う店を一通り目を通してみると、1つの青い石が嵌まったブローチに目が止まった僕、装飾も申し分なく、よく見ると、その青い石から魔力を感じ、それが魔石を加工して作られた装飾品だと言うことが分かった、更に何かの付与がされていると感じたので“全情報開示“のスキルでそのブローチを鑑定してみると、“使用者に危機が迫れば、水のヴェールで包み込み守る“と言う、かなり性能が良い魔法が付与されていた。
店員「へ?、あ、ま、まいど、・・・って良いんですか!?お客さん!?」
「良いんだよ。僕は良い物には出し惜しみしないようにしてるからね、対価が多いと思うなら、これを作った職人達の給料にでもすると良いよ、じゃ、・・・」
店員「へ、へぇ、分かりました・・・あ、ありがとうございました~」
(いつもお世話になっている、ヘリー姉様にプレゼントしよう♪それに、これを付けたまま水魔法を使用すると効果が上がるって書いてあるから、ヘリー姉様と絶対相性良いし♪( ^∀^)プレゼントに最適だね!)
と、思って、お小遣いとして持って来ていた金貨をお釣りもいらないと言って渡し、すぐに購入した。この時の店員は気配を薄くした僕の姿を正確には認知できていなかったけど、お客が来た事だけは分かっていたので、しっかり対応してくれていたよ!
そうして、皆んなといくつかの出店で気に入った物を購入したり、ミニゲームに挑戦したりしながら楽しく見て周り、ある程度、出店を堪能した頃、そろそろ他のクラスの出し物を見に行こうと言う話になり、まずはCクラスの自作魔道具の展示ブースに行くことに・・・
「へぇ、学生でもかなり良い出来の魔道具を作るんだね・・・ん?これは・・・(以前僕が作った、項目限定盤の鑑定の魔道具の更に項目を限定して小型化した物だ!)こんなに小さくできるんだ・・・」
夜月『アトリー、それには触れたらダメだぞ?』
「!っ・・・そうだった。うっかり触って周囲に僕がここにいるのがバレるところだった・・・」
展示されていた魔道具に興味を惹かれて、姿を隠しているのにうっかり鑑定の魔道具に触れてしまおうとしていた、でも、もう少しで触れる、と言った寸前で夜月に注意されて身バレを回避できた。少し冷や汗をかいたが、その後も、魔道具に触れて見たいと言う気持ちを抑えてその展示ブースを見学し終えた。
(魔道具は魔力に反応するから、気配を隠していても、そこに誰かいるっことがすぐにバレてしまう、おかげで、気になった魔道具に触れることもできなくて、眺めるだけだったのはかなり我慢が必要だったよ・・・(*´ー`*))
なんとか展示品に触れるのを我慢して、全てを見終わり、Cクラスの展示ブースから出ると、次はその近くにあるFクラスの展示ブースに行く事になり、そのまま、また皆んなで移動しFクラスの薬学の研究成果の展示を見る事になった。
「へぇ、Fクラスは薬学の研究をしてたんだ・・・ん?でも、Fクラスの中に薬学の選択授業をとっている人ってそんなにいなかったよね?、さっきのCクラスの魔道具の展示品もそうだったけど、特段魔道具に精通している生徒がいるって聞いた事なかったけど・・・それに今年は結構専門的な出し物が多い気がするね?なんでだろう?」
と、前年度までは攻撃魔法の的当てを競う物や生徒達の剣戟を観戦するものなど、単純で分かりやすいもの(専門性があるものは専門の先生が顧問をしている研究会があるので、そっちがいつも出している)と比較して、違和感を感じる出し物のチョイスに首を捻っていると・・・
リリ嬢「あ、それはですね。アトリー様がこれまで禁止されていた飲食店を何とかしてお出しになると聞いて、他のクラスの方々がならば自分達も今までにない出し物に挑戦しようとした結果、各クラスの方々が専門的なものに挑戦なされたんですよ」
「ほぅ、それはなんと言うか、よかった?のかな?」
イネオス「えぇ、よかったと思いますよ?ここ最近は定番のものが続いてましたからね」
「そうか、それなら良いんだ、招待客の人達も楽しんでるようだし、定番もいいけど目新しいのも見たくなるからね」
どうやら、僕が感じた違和感は自分の行動が影響した結果だったようで、そんな理由でいいのか?と思ったが、イネオスが良い変化だと言うので、僕もそれほど気にする事なく、Fクラスの研究発表の展示ブースの見学を続けた。最後にここでは薬学研究でできた色んな薬の販売もされていたので、クラスの女子が制作した、傷薬にもなる練り香水をヘティとリリ嬢にそれぞれの婚約者が購入してあげていたり、ソルが柑橘系の香りがする薬効があるマッサージオイルを購入したりした後はにその展示ブースを出た。
そして、その次はEクラスがしている出し物の入場時間がちょうど良いと言うことで、そちらの会場に行く事になった。
「そう言えば、Eクラスの出し物は何をしてるのか聞いてないな、入場時間があるって事は、何か演奏かお芝居でもやっているのかな?」
ロシュ君「惜しいですけど、そのどちらとも違いますよ」
「ん?そうなんだ・・・時間制の出し物ね・・・なんだろう?・・・うん、分かんないや!何をやってるのか教えて!」
ロシュ君「ふふふっ、ついてからのお楽しみです!」
「えー、ここまで来て答えはお預けなの!?」
自分のクラスの出し物準備で忙しかった僕は全く他のクラスの出し物の内容を知らないまま、散策しはじめていたので、次のEクラスの出し物が何か聞いて見たのだが、自分の予想は外れたので、答えをロシュ君に求めたのだが、答えを焦らされてしまい、他の皆んなもそのやりとりを見て答えを教えてくれるつもりは無いらしく、笑顔で見守るだけだった、これは本当にその場に着くまで答えを教える気がないなと思った僕は、大袈裟に悔しがって見せた。
そんな感じで、和気藹々と過ごしている僕達の後ろをつけて来ている人達がいる事に、僕とソル、ジュール達が気づき、警戒し始めたのはEクラスの出し物がある会場の入り口付近での時だった・・・
(ねぇ、ジュール、この気配って、例の“ボレアース“の王女殿下の取り巻き達の気配だよね?僕達気づかれちゃったのかな?(・・?))
ジュール『うーん?多分アトリーには気づいてないと思う、ロシュ君とリリちゃんの気配の消し方が不十分だったから、そっちが見つかっちゃったみたい』
(あー、確かに、二人の気配消しは不安定だったもんなぁ・・・うっし、それならEクラスの出し物が見終わり次第、僕が二人に魔法をかけて、完全に気配を消してからあの人達を撒こう(・Д・))
ジュール『そうだね。その方がいいと思うよ』
(よし、それなら、早めにイネオス達と情報を共有しておこう)
僕やソル、イネオス達の気配隠蔽術は完璧だったが、最近気配隠蔽を覚えたばかりのロシュ君とリリ嬢の気配隠蔽にムラがあったため、僕を探している“ボレアース“の王女殿下の取り巻き達に見つかった。彼らは二人が僕と親しいと分かっているため、彼女達を追跡して、僕との接触するタイミングが来る時を狙っているようだった。なので、今から入るEクラスの出し物会場内で密かに逃げる算段をすることにした。
そして、Eクラスの出し物の会場前に来て、その出し物の内容が書いてある看板を見てみると、“夜空に浮かぶ星座を魔法と音楽で美しく再現“と言う、文言があり、僕はそれを見てしばしフリーズした・・・
(・・・天文学の研究で星座のことを調べ始めて、一人の生徒が持っていた明かりの魔道具から着想を得て作ったって事だよね?・・・えっ!?それって“プラネタリウム“って事!?Σ('◉⌓◉’)も、もしかして、この世界初の“プラネタリウム“だよね!?( ゜д゜))
天華『ですね・・・これはまた発想豊かな方がいらしたのでしょうね・・・』
タイトルを見て、フリーズした後、タイトルの下に書いてある出し物をするにあたっての経緯なども読んで、やっと確信を持って、この出し物が前世で言う“プラネタリウム“だと心の中で叫んだ、天華達もその事に驚き、それ以外の感想が出てこないほどだった。
それで、僕は密かにテンションが上がり、目をキラキラさせて看板を見つめていると、ソルに時間が来たからと会場内部に連れて行かれて、内部に入ってからもワクワクを隠せなくって、その時にはすっかり、さっきまでの気配隠蔽や追跡されている件のことを話すのを忘れてしまっていて、見かねたソルが呆れた様子で僕の代わりにその話をイネオス達にしてくれていた。
(わぁ、半球状の天井は前世と変わらないね、やっぱり夜空を再現するのはコレが1番適してるんだなぁ、椅子もちょっと斜めに背もたれが倒れているし・・・あ、でも、本来なら星座を投影する機械がある所にEクラス?の生徒達がスタンバっているな、・・・お、それに音楽は生演奏か贅沢だねぇ、ん?あれ?楽器持ってるのDクラスの生徒じゃないか???(・・?))
夜月『どうやら、2クラス合同の出し物のようだぞ』
(ほぅ!そんな事ができたんだね?コレは楽しみだ♪( ^∀^))
と、いい席がゲットできて暫くすると、マイク型の魔道具を持った司会進行役の生徒の注意事項や案内が始まり、それが終わると会場が徐々に暗くなり、マイクを別のナレーション役の生徒に変わると、星座を物語として説明しだし、物語に沿って星座が半球状の天井に次々映し出されていく、そして物語に沿った楽器演奏もあったりで、会場は驚きと感嘆の声で溢れた。この上映会はものの30分程で終わったのだが、観客全員から盛大な拍手を送られて、大盛況で終了した。
「はぁ~、楽しかった♪星座の由来は知っていたけど、それを物語調に直して、星座そのものを生物のように動かして見せるのは本当に面白かったね♪」
と、“異世界版プラネタリウム“を満喫してテンションアゲアゲで後ろを振り返ったら・・・
「どうしたの?皆んな?・・・あ、・・・」
(あ゛、・・・今世初の“プラネタリウム”にテンション上がって、二人のフォローをするの忘れちゃったー!!( ;´Д`))
後ろで少し元気の無いロシュ君とリリ嬢、その二人を気遣うイネオス達、それを見てやっとそこで、会場内に入る前のやり取りを思い出した僕は、“やらかした!”と気づいた。明らかに場違いにテンションの高い自分との温度差に、気まずさがマックスになった僕は一瞬そっと目を逸らしたが、
「・・・っ、さっ、そろそろ気配隠蔽用の魔法を掛けようか!大丈夫!コレで誰にもバレないよ!」
と、今更ながらに二人を見て励ますと、
ロシュ君「お気遣いなく・・・ただ自分の不甲斐無さに憤りをおぼえているだけですので・・・」
リリ嬢「・・・そうですね。気配隠蔽用の魔法、お手数ですが、お願いいたします・・・」
力無く返事が来た・・・
(おっふぅ・・・、思った以上に二人のテンションがどん底なんだが!?(・Д・))
「うーん、二人とも、そんなに落ち込まないで、せっかくの“最後の学園祭”の散策の思い出が悲しい思い出になっちゃうよ?もう見つかっちゃったのは仕方ないんだから、次から失敗しないように練習すれば良いって思って今はこの時を楽しもう?僕は君達が連れて来てくれたこの出し物が凄く楽しかったんだけど、君達は楽しくなかった?」
と、少々ズルい言い方ではあるが、そう聞くと・・・
ロシュ君「!いいえ!とても楽しかったです!アトリー様がお気に召してくれたのも嬉しかったです!」
リリ嬢「わ、私もですわ!!も、もう気分を切り替えますわ!今回の事は明日からさらに鍛えて行けば良いだけですものね!」
「ふふっ、うん、そうだね。何事も前向きにね!さぁ、もっと“学園祭”を楽しもう!」
と言って、二人に気配隠蔽用の魔法掛けて、Bクラス、例の“ボレアース“の王女殿下がしている決闘体験の会場へ見学に行く事に・・・
(彼女に見つからないように念入りに気配を消しておかなきゃね!( ・∇・))
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