496 / 522
第6章 少年期〜青年期 学園6学年編
35話 “学園祭“・・・最高のおもてなしを・・・
はいどうも!僕です!現在、多忙を極めています!!
「はい!タコ焼き10人前出来上がったよ!」
ソル「白身のフライ20個できた!」
イネオス「焼き貝も20個できた!取りに来てくれ!」
へティ「マリネの盛り付け10皿できました!あ、ベイサン!今のでマリネが在庫が無くなったので、次のを持って来てください!」
クラスメイト1「あっ!こっちも表に出してたゼリーが無くなった!ついでに裏から持って来てくれ!」
ベイサン「了解!!今持ってくる、誰か量が多いからちょっと手伝ってくれ!」
クラスメイト2「あぁ!今行くっ!!」
と、このように開始直後から雪崩のように招待客や学生達が詰めかけて来ていて、手を止める隙すらない状態に陥っている、この日の料理のストックは前2日の倍は用意しているのだが、果たして、予約客の分を分けても、お昼まで持つのだろうか?と、この場にいる全員が思っている事だろう・・・
ジュール『!、アトリー、お母さん達がそろそろこっちに着きそうだよ!』
(!、了解!ありがとうジュール!)
「先生!最初の予約のお客様が到着するそうです!」
ヘリー姉様「!!、分かりました。入り口の受付係!ご予約のお客様が来られますので、入店を一時停止してください!」
入り口受付係のクラスメイト「っ!はい!申し訳ありません、入り口でお並びの皆様方、ただいまよりご予約のお客様が御来店なさる為、入店を制限させていただきます!」
「「「「「えぇーーっ!!??」」」」」
忙しさで周辺の気配を察知する範囲を無意識に狭めていた為、自身の親兄弟や身内の気配が近づいて来ていた事に気づかないでいると、食堂の一角でいつも通り周辺の警戒をしていたジュールが、先にそれを察知して教えてくれた。
僕はジュールにお礼を言って、すぐにその情報をクラスの担任であるヘリー姉様に伝えると、ヘリー姉様は瞬時に今の状況から今の内に一般の招待客の入店を止めて、食堂内に予約客用の席を確保した方がいいと判断し、今自分が片付けて拭き上げをしていたテーブル席と、もう少しで片付けが終わりそうな席に複数目をつけて、すぐさまそこに予約客用の札を置きながら、食堂入り口で一般の招待客の列の整理と、入店の案内をしていたクラスメイトに入店の一時停止を指示した。
その見事な状況判断と指示にクラスメイト達はすぐに動き、入店の制限を聞いた招待客の対応をしだすその様はかなり手慣れたものとなっていた。
そして、その情報を聞いた厨房内のクラスメイト達はいいしれぬ緊張感が湧いて来ていた・・・
店内の客達「ど、どう言うこと?予約客って・・・」 「誰がくるのかしら?」 ザワザワッ 「予約できたのか?ここ・・・」 「バカね、ちゃんと案内の冊子見てないの?予約できるのは王族とか、このクラスの貴族の身内だけよ!」 「えっ!?って事は今から王族が来るかも入れないのか!?」 ザワザワッ 「えっ!?王族!?」 「王族と一緒のところで食事するの!?」 「いいのかしら??」 ザワザワッ 「追い出されるんじゃ・・・」 「なんか、畏れ多いわ、早く出ましょう」 ザワザワッ
と、クラスメイト達の緊張感を感じ取ったのか、食堂内の一般招待客達もざわめき出す。
そんな中、僕の感知内で着実に近づいてくるよく知った気配に、僕は手を止める事なくできるだけ急いで今作っているタコ焼きを完成させようとしていた。
(早く作り終わらないと!もう来ちゃう!!Σ('◉⌓◉’))
暫くすると・・・・
ワッ!!??
「えっ、今のなに!?本当に王族が来たの!?」 「ど、どうしよう!?ここにいて良いのか!?」 ヒソヒソッ 「近づいてくる!?」 「もうすぐそこまで来てるみたいだけど・・・」 ヒソヒソッ 「ねぇ、なんかこっちに来てる人の人数多くない?」 「女性の声援みたいなのも聞こえたが、一体、誰が来たんだ!?」
食堂の横にある廊下の奥から波のような驚きの声がしてきて、その声により一層食堂内は緊張感に包まれて、心無しか少し静かになった。
入り口受付係「い、いらっしゃいませ。本日10時からのご予約のデューキス様御一行ですね。「「「「「えっ!?デューキス!?」」」」」すぐに担当の者がご案内いたしますので、少々お待ちください」
「い、今、デューキスって言ったよね!?」 「え、えぇ、そう聞こえたわ」 「れ、例の“神々の愛し子“のご家族!?」 「って事は、“麗しの聖人様“のご家族って事でしょう!?」 「そうそう!皆様凄くお綺麗だって噂の!!」
(あっ!もう来た!!??( ゜д゜)ってか、“神々の愛し子“ってのは聞いたことあるけど、“麗しの聖人様“ってどこから来たんだ!?)
もう入り口に到着した家族のことが食堂内で話題になり始めた頃に、ちょうどタコ焼きも出来上がったので、急いで身なりを整えてカウンターから出て入り口に向かおうとしたら、なにやら聞き覚えのない名称に、少し恥ずかしさが込み上げてきてしまった。
一瞬固まったが、急いで食堂入り口に向かい、扉前で待っていた家族を見つけて、恭しく頭を下げて“最高のおもてなし“を始めた・・・
「大変お待たせ致しました。本日は当店にご来店いただき誠にありがとうございます。これよりお席にご案内いたします。こちらへどうぞ・・・」すっ・・・
父様「・・・ありがとう・・・」
と、手で先を促しながら、前世で培った接客スマイルで対応すると、父様達は少しの驚きと戸惑ったような表情をした後、ふんわり笑って僕の後ろについてきた。そして、僕がデューキス家&その身内全員を後ろに引き連れながら席へと案内し出すと・・・
ザワッ!!
「ひょ、評判通りお美しいわ!!」 「す、すごい人数だ!ご家族全員おられるのか!?」 ザワザワッ 「ね、ねぇ、先頭でご案内なさってるの、例の“愛し子様“じゃないかしら?」 「そ、そうみたい!噂で聞いた通りのご容姿だわ!!」 ザワザワッ 「現ご当主夫妻だけじゃなくて、前ご当主夫妻に次期ご当主夫妻がいらっしゃってる!!」 「あちらに居られるのはマルキシオス家の皆様では!?」 「あ、あちらはムーグラーフ家に嫁がれたご長女様だ!!」 わぁっ!!ガタガタッ! 「美しいわぁ・・・」 「本物・・・」 「本当にご本人?」 ザワザワッ 「ご本人が見れるなんて、運がいい!!」 「ご家族の皆さんもお美しくて、目が潰れそうですわ!!」 きゃーっ♪ 「こちらを向いて微笑まれたわぁっ!!」 「皆様のお子様方もお可愛らしい!!」 ザワザワッ
僕の家族に、近しい親戚一同がに入ってきて、一気に食堂内がざわめき出し、興奮で黄色い声まで飛び出す始末、その中でうちの家族をよく見ようと席を立つ人達まで出て来始めたが、そこはうちの家族が連れて来ていた護衛騎士達が、即座に近づいてこないように食堂内に散らばり睨みを効かせると、すぐに興奮が冷めたのか、おとなしく席に戻っていたのが視界の端で見えた・・・
(うん、分かるよ!うちの家族、全員キラキラしいからなっ!!( ・∇・))
天華『どこに同意してるんですか・・・』
ジュール『アトリー、自分が目立たないのが嬉しくてテンション高めだね・・・』
夜月『そうだな。しかし、相変わらず人気が高いな、この一家・・・』
(だねぇ、マルキシオス家も何気に人気高いよね、特にモンドお祖父様は男性に人気高めだし、プラセルお祖母様は小人族の女性の間ではなにやらファンが沢山いるみたいだしさ・・・この状況見てると、僕の“幅広い魅了の魔力“って、この国の王族の特性と母様の特性が遺伝しただけとはいえないよね、なんやかんや、家族のいろんな特性が混ざった結果の産物って感じ・・・(*´ー`*))
天華『・・・ですね・・・』
夜月『アトリーは身体的な物も、両家の特性をいいとこ取りした集大成って言ってもいいしな・・・』
ジュール『だよねぇ~』
とか、念話しながら騒がしい食堂内を優雅に歩いて、取り置きしていた予約席まで家族全員を案内し、全員が着席したタイミングで、僕は食堂を出る前に持って来たメニュー表を、家族が座ったテーブルの一つ一つに配っていく、それと同時にソル達が厨房から人数分の水とお手拭きを持って現れて、一人ずつに配りそっと自分が配ったテーブルの側に控えて、いつでも注文を取れるようにしてくれた。(ソルは2テーブル分配膳してくれて、僕が担当のテーブル以外のテーブルを担当をしてくれたよ!)
(いやー、事前に皆んなでそれぞれの家族が来た時に、互いに協力するって約束しておいてよかったぁ~(*´Д`*)この人数、僕一人じゃ捌ききれないもん、絶対・・・(*´ー`*))
「「「「「おぉ・・・」」」」」 「急にどこかの高級レストランみたいな対応になった・・・」 「これが予約客だけ受けられるんだ・・・」 ヒソヒソッ 「なんかズルくね??」 「でも、対応してるのデューキス様のお子様である、“愛し子様“と後数人しかいないわよ、他の生徒達は変わらずカウンターで仕事してるし・・・」 ヒソヒソッ 「あ、これ、冊子に書いてあるわよ、ご予約のお身内はご自身で対応するって、人手が足りない時は最低限の手助けですって、それに、料理の運搬は私たちと同じで、自分で取りに行くか、使用人を使ってもいいってよ・・・」 「へぇ、・・・席の案内と注文受付だけは生徒側でするってことか、・・・まぁ、王侯貴族があの列に並んでる風景はなんか違うもんなぁ・・・」 ヒソヒソッ 「それに王族の人に後ろに並ばれるのは畏れ多いじゃん・・・」 「それはそうだなぁ・・・」 ヒソヒソッ
(あ、そこは同意するんだね・・・( ̄▽ ̄))
事前の根回しに一安心して、周囲の客達の声に聞き耳を立てている間に、家族はチラホラ注文する料理が決まったのか、近くにいるソルやイネオス達に声をかけて注文をし出したので、僕も自分の担当の両親や祖父母、兄様夫婦が座っているテーブルの様子を伺うと、同じように料理が決まったのか呼ばれたので、注文の品を聞き、厨房に注文を流すと、家族が入って来た時ぐらいから停止していた厨房内が一気に動き始め、事前に盛り付けしていたものや、十分に作り置きしていたものはすぐに用意されたので、僕はその中の自分の担当のテーブル分を2つ持って、配膳した。(残りの注文した料理は連れて来ていた専属使用人達が丁寧に配膳してくれました!( ・∇・))
「お待たせしました。こちら、白身魚のフライになります」 コトッ・・・
父様「ありがとう・・・美味しそうだね・・・」
そう言って、静かにかつ優雅に食べ始めた父様達、とても普通の食堂内で食事しているような雰囲気ではなく、そこだけが会員制の高級レストランのような雰囲気を醸し出していた・・・
この時、周囲はその雰囲気に飲まれ、先程までの騒がしさが嘘の様に静かになって、全員が粛々と食事を終えると静かに食堂から出ていき、空いた席には外の行列から順次客が入ってきては、この異様な雰囲気に気圧されて静かに注文し、料理を受け取り、空いている席で静かに食事をすると言う時間が、父様達が食べ終わって食堂を出ていくまで続いたのだった・・・
そして、最後の去り際に父様達は満足そうな表情で、
父様「アトリー、最高のおもてなしをしてくれてありがとう。皆んなと協力して出店したこのお店はとても居心地が良くて、料理も美味しかったよ」
と、言ってくれて、僕はちょっと照れ臭くなって、“「ご来店いただき、ありがとうございました」“と言って頭を下げただけだけど、クラスメイト全員は自分達も褒められたことで嬉しさで感動し、誇らしげな表情をしていたのが印象的だった・・・
あと、父様達は帰る前にもう一回ここに寄るから、その時帰れそうだったら一緒に帰らないかと言って来たので、僕は喜んでそう約束して、通常の業務に戻った・・・
あ、そうそう、そう言えば、父様達の帰るちょっと前に、クラスメイトで遠い親戚だとつい昨日発覚したマル王女を、食事が済んでお茶を飲んでいたプラセルお祖母様に紹介したら、お祖母様はマル王女のことを覚えていて、“「大きくなったねぇ」“と言って、親戚のおばさん感丸出しで話しかけていたら、マル王女は覚えて貰っていた事に感動して、テンションが高まりすぎたのか、なにやら早口でお祖母様を称賛し出したので、お祖母様が驚き、興奮を宥めようと頭に手を置いて撫でると、顔を真っ赤にして少し鼻血を出しながら倒れると言うハプニングが起こったが、それ以外はおおむね問題なく身内の接客は完了し、ほっと一安心したのだった・・・・
(本当、プラセルお祖母様はなにをしてこんなファンができたんだろうか・・・(・・?))
そんな、安堵も束の間、新たな問題は次々起こる・・・
あなたにおすすめの小説
チートな転生幼女の無双生活 ~そこまで言うなら無双してあげようじゃないか~
ふゆ
ファンタジー
私は死んだ。
はずだったんだけど、
「君は時空の帯から落ちてしまったんだ」
神様たちのミスでみんなと同じような輪廻転生ができなくなり、特別に記憶を持ったまま転生させてもらえることになった私、シエル。
なんと幼女になっちゃいました。
まだ転生もしないうちに神様と友達になるし、転生直後から神獣が付いたりと、チート万歳!
エーレスと呼ばれるこの世界で、シエルはどう生きるのか?
*不定期更新になります
*誤字脱字、ストーリー案があればぜひコメントしてください!
*ところどころほのぼのしてます( ^ω^ )
*小説家になろう様にも投稿させていただいています
空港清掃員58歳、転生先の王宮でも床を磨いたら双子に懐かれ、国王に溺愛される
木風
恋愛
羽田空港で十五年、黙々と床を磨いてきた清掃員・田中幸子(58)は事故死し、没落寸前の子爵令嬢エルシアとして転生する。
婚約破棄の末に家を追われた彼女が選んだのは、王宮の清掃員――前世の技で空気まで変わるほど磨き上げていく仕事だった。
やがて母を亡くした双子王子王女に懐かれ、荒れた執務室の主である喪中の国王とも距離が縮まり……。
「泣くなら俺の胸で」――床も心も磨き直す、清掃令嬢の溺愛成り上がり。
転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~
結笑-yue-
ファンタジー
『可愛いわね』
『小さいな』
『…やっと…逢えた』
『我らの愛しい姫。パレスの愛し子よ』
『『『『『『『『『『我ら、原初の精霊の祝福を』』』』』』』』』』
地球とは別の世界、異世界“パレス”。
ここに生まれてくるはずだった世界に愛された愛し子。
しかし、神たちによって大切にされていた魂が突然できた輪廻の輪の歪みに吸い込まれてしまった。
神たちや精霊王、神獣や聖獣たちが必死に探したが、終ぞ見つけられず、時間ばかりが過ぎてしまっていた。
その頃その魂は、地球の日本で産声をあげ誕生していた。
しかし異世界とはいえ、神たちに大切にされていた魂、そして魔力などのない地球で生まれたため、体はひどく病弱。
原因不明の病気をいくつも抱え、病院のベッドの上でのみ生活ができる状態だった。
その子の名は、如月結笑《キサラギユエ》ーーー。
生まれた時に余命宣告されながらも、必死に生きてきたが、命の燈が消えそうな時ようやく愛し子の魂を見つけた神たち。
初めての人生が壮絶なものだったことを知り、激怒し、嘆き悲しみ、憂い……。
阿鼻叫喚のパレスの神界。
次の生では、健康で幸せに満ち溢れた暮らしを約束し、愛し子の魂を送り出した。
これはそんな愛し子が、第2の人生を楽しく幸せに暮らしていくお話。
家族に、精霊、聖獣や神獣、神たちに愛され、仲間を、友達をたくさん作り、困難に立ち向かいながらも成長していく姿を乞うご期待!
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
小説家になろう様でも連載中です。
第1章無事に完走したので、アルファポリス様でも連載を始めます!
よろしくお願い致します( . .)"
*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈*:;;;;;:*◈
モフモフテイマーの、知識チート冒険記 高難易度依頼だって、知識とモフモフモンスターでクリアします!
あけちともあき
ファンタジー
無能テイマーとしてSランクパーティをクビになったオース。
モフモフテイマーという、モフモフモンスター専門のテイマーであった彼は、すぐに最強モンスター『マーナガルム』をテイムするが……。
実はオースこそが、Sランクパーティを支える最強メンバーだったのだ。
あらゆるモンスターへの深い知識。
様々なクラスを持つことによる、並外れた器用さ。
自由になったオースは、知識の力で最高の冒険者へと成り上がっていく。
降って湧いた凶悪な依頼の数々。
オースはこれを次々に解決する。
誰もがオースを最高の冒険者だと認めるようになっていく。
さらに、新たなモフモフモンスターが現れて、仲間も増えて……。
やがて、世界を巻き込む陰謀にオースは関わっていくのだ。
追放された宮廷花師が辺境の荒野に花を咲かせたら、王都の庭園だけが枯れ続けているようです
歩人
ファンタジー
「花を飾るだけの令嬢は不要だ」——王城の庭園を十年守った伯爵令嬢フローラは追放された。
翌月、王城の庭園が一夜にして枯れ果てる。さらに隣国への外交花束を用意できず国際問題に——
フローラの花束に込められた花言葉が、実は外交メッセージそのものだったのだ。
一方、辺境の荒野に降り立ったフローラが地面に触れると花が芽吹き始める。
荒野を花畑に変えていくスローライフの中で、花の感情が色で見える加護が目覚めて——。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
誘拐された公爵令嬢ですが、なぜか皇帝に溺愛されています』
富士山麓
恋愛
舞踏会で王太子から婚約破棄を告げられそうになった瞬間――
目の前に現れたのは、馬に乗った仮面の皇帝だった。
そのまま攫われた公爵令嬢ビアンキーナは、誘拐されたはずなのに超VIP待遇。
一方、助けようともしなかった王太子は「無能」と嘲笑され、静かに失墜していく。
選ばれる側から、選ぶ側へ。
これは、誰も断罪せず、すべてを終わらせた令嬢の物語。
『なでなで』しかできないと追放されたテイマー少女、無自覚に神獣をワンコ化して無双する
葉山 乃愛
ファンタジー
「お前の『なでなで』なんてゴミスキル、戦闘じゃの役にも立たねえんだよ!」
冒険者パーティーを無情にクビにされたテイマーの少女・ミレーヌ。
彼女の持つスキルは、対象を優しく撫でるだけの、攻撃力ゼロ、射程距離ゼロのハズレ枠。
行く当てもなく、命の保証もない『迷いの森』へ迷い込んだ彼女が出会ったのは、一匹の「大きな黒いワンちゃん」だった。
「わあ、フワフワ! よしよし、寂しかったの?」
空腹で死にかけ、ただモフモフに癒やされたかったミレーヌは、持ち前のスキルでその巨体を撫で回す。
だが、彼女は知らなかった。
そのワンちゃんの正体が、かつて世界を終焉に導きかけた伝説の神獣『フェンリル』であることを。
そして、ミレーヌの「なでなで」は、ただの愛撫ではなかった。
どんな凶悪な魔物も一瞬で野生を失い、絶対の忠誠を誓う「神の愛撫」だったのだ!
「次は大きな赤いトカゲさん? 鱗がツヤツヤで綺麗だね!」
伝説の赤竜(レッドドラゴン)さえも「アカくん」と名付けてペットにし、ミレーヌは危険地帯のど真ん中に、世にも恐ろしい(本人は幸せな)モフモフ・スローライフを築き上げていく。
一方、彼女を捨てた元パーティーや、異常事態を察知した王国騎士団は、ミレーヌの背後に控える「終末の軍団(※ただのペット)」を見て、泡を吹いて絶望することになるのだが……。
「みんな、とってもいい子ですよ?」
本人はどこまでも無自覚。
最強の神獣たちを従えた、少女ののんびり無双劇が今、幕を開ける!