間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜

文字の大きさ
12 / 487
第1章 幼少期

10話 初めての魔物

しおりを挟む
 どうも私です!最近めっきり暑くなって来ました、夏真っ盛りです!

 最近 “手繋ぎ歩き“  も慣れてきて手放しでも少しの間 自力で歩けるようになってきた、
けど やっぱり自分の頭が重すぎてバランスが取れなくて まだ外では手を繋がれてしまう、、、
 くぅー‼︎ 何時になったら1人でお散歩で様になるんだ!努力有るのみ‼︎


 と、言うことで!いつも元気にお庭のお散歩です!ん?何?飽きないかって?
ふっ、チッチッチッ、公爵家を舐めてはいないかね?私が最初に行っていた“花畑“は 春の庭園 なのだよ今私がいるのは夏の庭園だ!
そう!、季節によって植える草花の場所を分けているのだよ‼︎・・・・てか私もついこの間、夏の庭園 に連れて来られて知ったんだけどね!・・・・・

 そんな 夏の庭園 は 春の庭園 の“花畑“ って感じじゃ無くて前世で言う“イングリッシュガーデン“って感じ、
石畳の小道の脇を彩る 夏の花々 にアーチ状になった 植物のトンネル や綺麗に切り揃えられた生垣に囲まれた ガゼボ(東屋)、
どれも見ていて飽きがこない作りになっている。

 まぁ、そうゆう事で飽きたりはしていないんだよ!

 それについ先日まで カミィ姉様達が学園の夏期休暇で王都から帰って来てたので退屈はしなかったね、学園の夏期休暇は7月の1日から8月の28日まで2ヶ月丸っと休みと前世の学校より少し長めだ、
まぁ、どうしても 親の領地が遠いい学生は領地にある屋敷に帰り着くまで2週間掛かる時もあるらしいから長めに設定してあるそうな。
 我が公爵領は王都から10日掛かるからカティ姉様達は余裕を持って8月の17日に王都に向かって行った。

(その時はカミィ姉様泣かなかったよ!成長したね‼︎)

 カミィ姉様達が王都に行って5日目なので今は8月の22日 “初のお庭デビュー“から3ヶ月 いやぁ月日が経つのは早いよねってしみじみ思いながら。

 今日も 夏の庭園 にあるガゼボにあるテーブルセットで夏の爽やかな風を感じながら絵本を読んで貰ってます!最近のマイブームは お庭で絵本を読んでもらう事!
 絵本は事実に基づいた 冒険物語 さすが魔法が存在する世界だけあってスリル満点だよ‼︎母は私が飽きないように色んな絵本を読んでくれるから楽しいよ♪

(しかし ここ数日何か視線?気配? を感じていて中々絵本に集中できないんだよねぇ)

 何処からか分からない気配?を探すように周りを見渡す。

母「どうしたの?アトリー、虫さんでもいたかしら?」母は感じてない様だ。

「んーん、なーい」(くっ…、子供舌で 上手く喋れないのも困るな~)

 しかし何処だろう?首を傾げてると(⁉︎、急に気配?が強くなった⁉︎)気配?がする方を見た。

 急に気配と呼べるものが強くなって 一拍おいて 母やリアさん セルドスさんがほぼ同時に気づいて 同じ方向を見た2人が母と私を庇うように前に出た。

ガサッガサッ!

 と、生垣がある方から音がして、“何か“がいるみたいだ。

リア「お下がりください奥様‼︎」

 と、叫んだリアさんは私を抱き上げ 椅子から立ち上がった母の前に左腕を広げ私達を隠すようにした 右手は何処から出したのか分からないが刃の細長いナイフを構えていた。

バサッ‼︎ズシャ!

 “何か“が飛び出して来た音がした 私からは見えないが…

セルドス「何処から入って来たんだ⁉︎くっ 信号弾使います!上を見ないで!少し煩いですよ!」

 そう言いながら 作業用のベルトバッグから筒の様な物を取り出して穴が空いてる方を上に向けた。
 それを見ていた私の目に母の手が添えられ 塞がれた と、思ったらホイッスルの様な笛の音。

ピュルルルルゥゥ~!

 の後にかなり上の方で炸裂音が、

スパッーン

 と、したその瞬間 一瞬 周りが明るくなった。

 一拍おいて母の手が退けられると 視線の先に先ほど生垣から飛び出して来た“何か“が見えた。
 見た目は耳の大きな小柄なオオカミ、前世でのコヨーテの様な動物がいた だが前世と違うのが鼻筋の上の方に小さい角が付いていた。

リア「アレは、ショートホーンウルフ!この地域にいない魔物がなぜこんな所に!」

 ショートホーンウルフと呼ばれた魔物が私をジッと見ている なので私も警戒しつつ見ていたら。

『み ずげ だ、がみ゛の にえ゛ぇ』「グルァァガァァーーッ‼︎」

(えっ!喋った‼︎今このオオカミ喋った‼︎)

大人3人「「「っ⁉︎」」」

 1人 見当違いな驚きをよそに 生垣からまた2匹ショートホーンウルフが出てきてセルドスさんに向かって走ってきた。
 セルドスさんが何処から出したか分からない刃渡り80センチほどの ロングソードを振り襲いかかってきた2匹のショートホーンウルフを牽制した。

(あの剣 何処にあったんだろ「ガキンッ」おぉセルドスさん凄い!2匹相手でも負けてない!ん?2匹?)どこか他人事のように見ていたら…

セルドス「くっ‼︎1匹そちらに行ったぁ‼︎」セルドスさんが叫んだ。

 気づいたら 最初に出てきたショートホーンウルフがいないっ!何処に行った⁉︎と目で探したら私達がいるガゼボの前までせまって来ていた、
(速い‼︎)と思っているとジャンプしてガゼボの手すりに脚をついて そこを起点に私達に飛びかかって来る!

(来る‼︎逃げられない!!!)襲われる‼︎と思い反射的に目を硬くつぶり衝撃に備えるように身を縮めると母が庇う様に私を抱きしめた。

 でも、衝撃は来なかった不思議に思い目をそぉと開けると目前にリアさんの後ろ姿があった よく見るとナイフに血がついていた。

リア「奥様 お怪我はありませんか⁉︎」

 顔を半分だけ振り向かせ目は前を見ながら安否を聞いてきた。

母「大丈夫よ 何処も怪我してないわ アトリーも無事よ」

 母は腕の中の私の様子をうかがいながら答えた。

「かーた…」

 自分でもビックリするぐらい震えた声が出た、ナイフの血を見たことで今ごろ恐怖が湧いてきたのだ。

母「アトリー大丈夫よ母様がついてるわ」

 顔色が悪くなってきた私を励ますように背中をさすってくれる、気づいたら母の服にしがみついていたらしい そのまま辺りを見回すとセルドスさんは2匹のショートホーンウルフに時々 (多分) 氷の魔法 を撃ちながら戦っていた 致命傷を相手に与えたようだ。

 私達に襲い掛かってきたショートホーンウルフは右脇腹辺りから血を流し唸り声を出しながらこちらを警戒して見ている。

 リアさんもナイフを構え直しショートホーンウルフの動きを見逃さないように注意深く警戒している。

 互いに動かない膠着状態になって睨み合っていると、屋敷がある方向から光の矢が飛んで来てショートホーンウルフに当たったと思ったらそのままショートホーンウルフの体が横に飛んでいって視界から消えた。

「ふぇ?」

 一瞬何が起きたか分からないぐらい早い展開だった 呆気にとられていると。

父「2人とも!無事か⁉︎」

 父が凄い速さで駆け寄ってきて私を抱いている母の肩に手を置き傷の有無を確認している。

 魔法を撃った人物は父だった信号弾に気づいてすぐ駆けつけてくれたのだろう。

父「怪我はなさそうだな、よかった無事で…」

 父は安堵して母と私を包み込むように抱きしめた。

 父が抱きしめた事によって間に挟まれた私は 両側から来る温もりで恐怖から来る緊張の糸が切れ、目に涙が溢れ出してきた。

「うっ、うぅ、うぅぅ、かぁーた、っ、とぅーたぁー!う゛ぇぇぇ~~~ぇ‼︎」

 気が緩んでとうとう泣いてしまった。

母「アトリー 怖かったわよね、よしよし」

 母に背中をポンポンされても母にしがみ付いて泣くのが止まらなかった。

父「アトリー 怖いのはもういないよ、大丈夫、大丈夫」

 父が頭を撫でてくれる。

「う゛ぅぅ~、がぁ~だ、うぅ~、どぉ~だっ、うぅ、ごっかっだ~、う゛ぅぅ~~」

 父と母に怖かったと伝えると2人がまた抱きしめてくれた、しばらく抱きしめられてたら気持ちが落ち着いてきて泣いたことで疲れて眠くなって来た。

「うっく、ひっく、ひっく、、ひっく、、、」

 目を擦り 涙を拭うとしゃっくりが付いた 頭もふらふらし出した。

母「さぁ、疲れたわね、寝ましょうね~」

 また背中をゆっくりポンポンされて眠気に逆らえず 意識が遠くなる。

「ひっく、うぅー、ひっく、ひっ、ひっふ、ひっふすー、ひっふすー」

父「可哀想に 泣き疲れて寝てしまったね、シリー、君は大丈夫かい?」

母「私は大丈夫ですわ、でも ラトあの魔物 先ほど………」

 そのままその日は夕食の時間までぐっすり寝てたみたいだ、起きたら 家族皆んなに心配されてしまった、泣いてスッキリしたので寝起きは良かったですよ!ただ泣きすぎで喉が少し痛かったけど…

 その後夕食をしっかり食べたら すぐお風呂に入れられて 早めに寝かされてしまった、さっき起きたばかりだから 眠くないのに~と思っていたけど、体はまだ疲れてた見たい、ベッドに入ってすぐ寝ちゃってた、気づいたら朝だったよ!

(そいえば、昨日初めて魔物見たかも)

 嫌な初対面だったな、次は可愛い猫さん辺りを見てみたいね、異世界の猫は同じ姿なのかなぁ?本で調べたらわかるかな?


*泣いた事でオオカミが喋った事は頭からすっぽ抜けてたアトリー













しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

チートな転生幼女の無双生活 ~そこまで言うなら無双してあげようじゃないか~

ふゆ
ファンタジー
 私は死んだ。  はずだったんだけど、 「君は時空の帯から落ちてしまったんだ」  神様たちのミスでみんなと同じような輪廻転生ができなくなり、特別に記憶を持ったまま転生させてもらえることになった私、シエル。  なんと幼女になっちゃいました。  まだ転生もしないうちに神様と友達になるし、転生直後から神獣が付いたりと、チート万歳!  エーレスと呼ばれるこの世界で、シエルはどう生きるのか? *不定期更新になります *誤字脱字、ストーリー案があればぜひコメントしてください! *ところどころほのぼのしてます( ^ω^ ) *小説家になろう様にも投稿させていただいています

義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。

克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位 11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位 11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位 11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……

karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

嘘つきと呼ばれた精霊使いの私

ゆるぽ
ファンタジー
私の村には精霊の愛し子がいた、私にも精霊使いとしての才能があったのに誰も信じてくれなかった。愛し子についている精霊王さえも。真実を述べたのに信じてもらえず嘘つきと呼ばれた少女が幸せになるまでの物語。

前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。 前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。 外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。 もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。 そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは… どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。 カクヨムでも同時連載してます。 よろしくお願いします。

婚約破棄されたので聖獣育てて田舎に帰ったら、なぜか世界の中心になっていました

かしおり
恋愛
「アメリア・ヴァルディア。君との婚約は、ここで破棄する」 王太子ロウェルの冷酷な言葉と共に、彼は“平民出身の聖女”ノエルの手を取った。 だが侯爵令嬢アメリアは、悲しむどころか—— 「では、実家に帰らせていただきますね」 そう言い残し、静かにその場を後にした。 向かった先は、聖獣たちが棲まう辺境の地。 かつて彼女が命を救った聖獣“ヴィル”が待つ、誰も知らぬ聖域だった。 魔物の侵攻、暴走する偽聖女、崩壊寸前の王都—— そして頼る者すらいなくなった王太子が頭を垂れたとき、 アメリアは静かに告げる。 「もう遅いわ。今さら後悔しても……ヴィルが許してくれないもの」 聖獣たちと共に、新たな居場所で幸せに生きようとする彼女に、 世界の運命すら引き寄せられていく—— ざまぁもふもふ癒し満載! 婚約破棄から始まる、爽快&優しい異世界スローライフファンタジー!

なんだって? 俺を追放したSS級パーティーが落ちぶれたと思ったら、拾ってくれたパーティーが超有名になったって?

名無し
ファンタジー
「ラウル、追放だ。今すぐ出ていけ!」 「えっ? ちょっと待ってくれ。理由を教えてくれないか?」 「それは貴様が無能だからだ!」 「そ、そんな。俺が無能だなんて。こんなに頑張ってるのに」 「黙れ、とっととここから消えるがいい!」  それは突然の出来事だった。  SSパーティーから総スカンに遭い、追放されてしまった治癒使いのラウル。  そんな彼だったが、とあるパーティーに拾われ、そこで認められることになる。 「治癒魔法でモンスターの群れを殲滅だと!?」 「え、嘘!? こんなものまで回復できるの!?」 「この男を追放したパーティー、いくらなんでも見る目がなさすぎだろう!」  ラウルの神がかった治癒力に驚愕するパーティーの面々。  その凄さに気が付かないのは本人のみなのであった。 「えっ? 俺の治癒魔法が凄いって? おいおい、冗談だろ。こんなの普段から当たり前にやってることなのに……」

処理中です...