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第3章 少年期 学園編
81話 実験って楽しいね♪
しおりを挟むダンジョン内の南国の雰囲気を堪能しながら両手をあげて伸びをすると、今来た道の木々の中から何かが飛び出して来て、僕に突進して来た。
バッ! ギギ~ッ! ビタンッ!!
『『『『『「あ、・・・」』』』』』
ズルズルッ ボトッ シュワシュワ~ッ ポトッ・・・
僕に奇襲を掛けてきたサルの魔物は、いつの間にか効果範囲が通常モードに戻っていた、“守護結界“に激突して、僕達が相手をする前に自滅してしまった。
その際に出てきたドロップ品の赤いハイビスカスがむなしく床に転がった・・・
「・・・ねぇ、僕さ、“守護結界“の設定はまだ変更して無かったと思うんだけど、・・・何で設定がリセットされてるんだろう?」
天華『えぇ、何ででしょうね?・・・・あ、もしかしたら、ダンジョンに入ったので、それに合わせた設定になったのでは?魔物がもう倒されてドロップアイテムが落ちてますし』
「あぁ、そう言えば、いつもだったら、ぶつかるだけで相手が死んじゃうぐらいのダメージは与えないものね・・・ってことは、今の設定って“即死効果“のある最強の“守護結界“になっているってこと?中々物騒な効果なんだけど・・・」
夜月『まぁ、それは仕方ないだろう、ダンジョン内の魔物は誰彼かまわず襲ってくるからな』
チラッと、先程のサルの魔物が出てきた方を見た、今、姿は見えないが、森の中にはまだコチラの様子を伺っている魔物の気配を感じる。
「過保護だねぇ、まぁ、嬉しいけど・・・、でもココはまだ第1層目だから出てくる魔物もそんなに強く無いでしょう?これはかなり過剰戦力?過剰防御?だと思うの、だから“守護結界“の効果は解除しようかな、それに僕ちょっとやって見たい事があるんだよね」ニッコリッ
夜月『アトリー?何する気だ?』
天華『アトリー、ま、まさか・・・』
ジュール『あぁ~、これはまた何やらかすのかな?』
春雷&雪花『『アトリー様?』』
ニッコリッ良い笑顔で笑う僕を見て、顔を引き攣らせた夜月達とは反対に、精霊の春雷達は不思議そうに首を傾げていた。
「大丈夫、大丈夫、そんなに難しい事じゃないよ、スキルの効果の確認をするだけだよ」
天華『そんな言い方しても騙されませんよ、今度は何のスキルでやらかすつもりですか?』
夜月『確認と言う名の実証実験だろう?今持っているスキルの実験は全て済ませたはずじゃないか?』
ジュール『そうだよね?もうあんな危ない実験見たくないよ?私・・・』
春雷&雪花『『???』』
そう、僕と会って日が浅い春雷達は、僕が今までしでかして来た実験の数々を知らないので、純粋に何がダメなのか不思議そうにしている。
「え~~⤵︎、自分のスキルの効果や性能をちゃんと把握するのは当たり前じゃん?それに、ココにはいつも止めに入る人いないし、思いっきり好きなことできるし、魔法も手加減しなくて良いもん♪」
洗礼と祝福の儀を受けた3年前から少しずつではあるが、自分のスキルの性能や効果の範囲、限界などを知るための確認作業をしている、その際に周りに影響が出るものに関しては、自主的に使用の制限を設けているが、それとは別に魔法の効果を知りたくて、自分を実験台にしようとしたら、全力でソルに止められて、最終的にオーリーから父様に報告が行き、その実験…、確認作業は禁止されてしまった。
天華『アレですか・・・』
夜月『あぁ、アレか・・・』
ジュール『アレだね・・・』
春雷&雪花『『アレ?』』
「そう、アレ♪、それにもう1つのスキルも確認しなきゃだし♫この機を逃すと、この先ずっと出来なさそうだからね!」
天華『はぁ…、これは止めても無理ですね・・・』
夜月『まぁ、良いんじゃないか?やりたい事をやらせてやれば・・・』
ジュール『う~ん、結局はそうなるんだよねぇ~、まぁ、最終的に、アトリーに何かある訳じゃないから良いいんだけど・・・見てる方はドキドキするんだよね、アレ・・・』
春雷&雪花『『はぁ…?』』
あまり乗り気では無い天華達に、よく話が分かっていない春雷達、僕はニコニコしながら実験の準備に取り掛かった。
「じゃあ、始めますか!“回復魔法“の効果範囲と回復力、あとその回復速度の確認の検証実験!それと、僕の特殊スキルの“超回復“ の回復力と回復速度の確認の検証実験!」
春雷&雪花『『えぇ!⁉︎』』
天華達『『『はぁ~~・・・』』』
そう、これは怪我がある前提での実験になるので、“守護結界“を意図的に外し自ら傷を作るところから始まる、まぁ“回復魔法“の実験は自分でなくても良いのだが、他の誰かを実験体にするのは気が引けるので、自分で軽く傷を付けようとしたのを見つかってしまって、ソル達から全力で止められてしまった、それで実験は禁止されてしまった。
*天華達はできるだけアトリーが危険な事をするのを止めたい、だがアトリーには自分の好きな事を好きなだけさせる、と言う神々との約束があるので強く止める事もできない、なので3匹はそんなもどかしい状況に陥っているので、凄く複雑な気分になっているのだった・・・
(まぁ、あとで気づいたけど、僕に傷を付けた後に“回復魔法“をかけても“回復魔法“で治ったのか、特殊スキルの“超回復“で治ったのか、判断ができないのでは無いかと思って、“回復魔法“の方は結局は他に実験体が必要になってくる、でも今回はその実験体には困らない場所に来ているから、この機は絶対に逃せないよね!)
ダンジョンの魔物達なら実験に最適なのでは?と、思ったから今回の実験に踏み切ったのだ、それに今なら自分に傷を付けても止める人はいない、なので特殊スキルの“超回復“の効果のほども確認できる、自分のスキルがどのようなものかやっと把握できると、と安堵した。
*後々、回復魔法の検証実験がしたければ、騎士達の訓練場でゲガをした騎士達に回復魔法を使えば済むと言うことに気づき、悔しそうにしているアトリーをジュール達は目撃したのだった。
(それに、他にも試して見たい事があるんだよね・・・・ふっ・ふっ・ふっ)にやぁ
天華『考えている事が筒抜けですよ、アトリー』
「おっと!」
天華『全く、他に何を考えているんです?』
「え~、っと、ね、耐性系のスキルってさ、付けたい耐性の攻撃を何回も受けたりする事で付くでしょう?」
天華『付きますね、実際アトリーはこの間、雷魔法で“麻痺耐性“を取ってましたよね?』
仁達の戦闘訓練を片手間に、自分に向けて微弱な電気を当てて、筋力アップ効果を試していたら、いつの間にか“麻痺耐性“を習得していたのだ。
「うん、そうだね、僕って元々、耐性系のスキルってそんなに持ってなかったじゃない?だから、今回は毒耐性を取って見たいなって♪」
天華達『『『つっ!・・・はぁ~~~~っ!・・・』』』
天華に聞かれたので素直に答えてみた、すると天華達から、深~い溜息が出てきた。
その後は宣言通り、“守護結界“の機能を停止させ、この南国のビーチを散策することに、白い砂浜と森の境目を脇差を手に持ったまま歩き、それで森側から出てくる魔物を意図的に小さな傷つけ、その傷を“回復魔法のヒール“で治す、するとたちまち小さな傷は跡形もなく無くなった。
「ふむ、流石にコレくらいの傷だと一瞬か、どれぐらいの深さと大きさの傷なら“ヒール“で治らなくなるのかな?」
出てきた魔物は、先程も僕を奇襲してきたサルの魔物で、“フラワーモンキー“と言う種類らしい、見た目は可愛い“リスザル“のようなサルだが、この見た目に反し、牙や爪が鋭く尖っており、近くを通った人間に襲いかかるようだ、一番特徴的なのはこの“フラワーモンキー“は名前の通り、頭のてっぺんに南国に咲いている花々が咲いていて、倒すと頭の上に咲いている花がドロップアイテムになって落ちて来るらしい。
「ギッギィ~ッ!!」
実験の為、“アースバインド“で地面に縛り付けているので、暴れても襲って来ない、そのまま実験の続きをしようとしたら、森からまた“フラワーモンキー“が飛び出してきた。
バッ! ギギッ!「おっと!」ザシュッ!ドサッ 「“アースバインド“」ギッキッ!
前のサルより深い傷ができたので、早速捕まえて見た。
「う~ん、さっきのより深くいっちゃった、流石にこれは“ヒール“じゃ治らないか?一応試してみるか、…“ヒール“…、ん、治った、ね?・・・」
最初のサルの傷口は幅5センチほどで、深さは5ミリも無かった傷だったが、今回のサルの傷はサルの体を横断していて、深さは3センチほどもあった、このサルにしてみると致命傷になりかねない深い傷だったが、“ヒール“を掛けるとすぐに傷が塞がり治ってしまった。
「ねぇ、これってまた、魔力の調整出来てないかな、僕・・・」
夜月『そうだな・・・』
「あちゃぁ~、もうこれで実験終了になっちゃったよ!もうっ!!」
何故僕がわざわざ手間を掛けて魔法の実験をしているかと言う理由は、教科書に書いてある魔法の再現ができているかどうかだ、どうも僕が魔法を使うと所謂、初級魔法でも上級魔法並みの効果が出てしまう、そこで周りの常識を逸脱しないように、細かく魔力を調節して常識の範囲内に収めると言う実験、と言ううか練習をしていた。
しかし、今“ヒール“を掛けてみて分かった事が、また僕の魔力量が増えて細かい調節が効かなくなっている、と言うことだ、本来の“ヒール“なら傷口が広くても深さがそれほど無い、切り傷や打撲、鬱血などを治す力しか無いのが普通だ、だが、その範囲を逸脱した致命傷になる傷が“ヒール“で治ったのはどうみても異常だ、致命傷になる傷はピンポイントで治すなら“ハイヒール“、体全体を治すなら“エクストラヒール“、といった回復魔法を使わなければ治らない、と、されている。
*なお、生活魔法で使える“キュア“は、小さな擦り傷や鼻血程度が治せる魔法だ。
なので、僕が使った“ヒール“は普通の回復魔法の回復範囲がおかしいのは、僕の使用魔力量が多過ぎてちゃんと制御できてないのが原因だ、いつもならちゃんと魔力の調整ができているのだが、たまに魔力が“ドカンッ!“と急に増える時があるので、その都度その魔力量を認識し意識して制御し、使う魔法の魔力量を調節しているのだ、今回また急に魔力量が増えていたようで、魔力量の調節を1からやり直すはめになった、それに慣れるまでどの魔法を使っても、発動した魔法が常識をぶち壊す効果を発揮する事、請け合いだ。
そして、天華達が言うには現代の魔法の区切りがおかしい、との事、魔法の効果はスキルの熟練度で変わるものだから、変に階級を設定して効果に区切りをつけたりしないのが本来の魔法の姿らしい、あとはイメージが重要らしい、でも、僕の場合はそのイメージ以上の効果が出るので困っている、それに僕は大々的に目立つ事はしたく無いので、現代の魔法の効果範囲を再現したくて実験(練習)を繰り返している。
*夜月達は、すでに十分、目立っている気がするが、本人としてはまだ目立ちたく無いと言っているので、それに付き合ってあげている感じだ。
夜月『多分、だが昨日の夜、月の光を浴びたのが原因なのではないか?魔力とは別のエネルギーを取り込んだのだ、だから魔力の制御がうまくいってない可能性がある』
「あぁ~、そっか~、確かに・・・、じゃあ、回復魔法の確認検証実験はやめて、“超回復“の効果を確認する検証実験するかぁ~、でも、ここで自分で傷をつける必要もないか、“守護結界“外してるから、魔物と戦ってつく方が理想的だもんね、自分で傷作るって結構、勇気がいるからねぇ~」
そう言いながら、捕まえていた“フラワーモンキー“達の拘束を解き、こちらに向かって来るのを見つめた、同時に飛び上がり、僕に襲い掛かろうとした、そして・・・
「しっ!」 ヒュンッ!!ズバッ! ポトポトッ
横に一線に“フラワーモンキー“達を斬り捨てた、するとすぐにドロップ品の白い花が落ちてきて、それを手に取り花の匂いを嗅いだ。
「すぅ…良い匂い…、・・・・・でも、痛いのはそう何度も体験したく無いから、微弱な毒を持った魔物はこの辺にいないかな?そしたら、毒耐性スキルの獲得も一緒にできて、一石二鳥なんだけどなぁ~」チラッと天華を見る。
天華『はぁ…、春雷、近くにそんな魔物いましたか?』
春雷『あ、はい!この森の中に微弱な毒を武器とした植物系の魔物が居たはずです!』
雪花『ここから、真っ直ぐ行くと、すぐに見つかるかと』
ジュール『じゃあ、そこに行こうかぁ~』
夜月『・・・・・』
「ふふっ、有り難う皆んな、じゃあ行こうか」
僕の要望を汲み取ってくれた天華や、魔物の情報を終えてくれた春雷と雪花、すぐに一緒に行くと言ってくれたジュール、夜月はただ無言で着いてきてくれる、そんな皆んなにお礼を言い森の中に足を踏み入れた。
森を散策しながらコチラに向かってくる魔物達(今の所、サルしか出てこないけど)をサクサクッ倒し、目的の魔物を探した。
「ん?アレかな?ぱっと見、ただのバナナの木に見えるけど、索敵とか魔力感知に反応があるね」
春雷『あ、アレですね、あれが微弱な毒をもっている植物系の魔物です、確かあの葉っぱに毒があるんで、それを飛ばして来るんですよね』
「ねぇ、それって葉っぱが鋭利な刃物みたいな感じかな?」
春雷『そうです、葉っぱに傷を付けられると、軽い痺れと共に体内に微弱な損傷を与える毒が回ります、健康な身体の人なら数分その場で動きが鈍くなるぐらいですが、疲弊した人だと、その時間が長引きますね』
「数分でも動きにくくなるのは、魔物がたくさんいるダンジョンの中では致命的だね」
雪花『あの魔物の抱えている実が、他の魔物達の好物になっているみたいです、なので結構、警戒心が強く凶暴ですよ』
「あらら~、それはむしろ好都合、よし、じゃあ、僕が先に前に出て擦り傷ができるぐらいのタイミングで、相手の攻撃を避けるから、そしたらすぐにジュール達が僕に“シールド“を張ってくれるかな?毒が回って、傷が治って、毒が抜けたのを確認したら、また攻撃を受ける、これを繰り返していれば、毒耐性のスキルを獲得できるはず、毒耐性を獲得できるまで相手の攻撃を避けるタイミングを変えて、傷の大きさと深さを拡大させたら良いよね、そしたら“超回復“の検証実験もできる、これぞ一石二鳥!」
天華『はぁ、分かりました、でもあまり無理はしないで下さいね』
「はーい♪」
天華が心配してくれるけど、僕はこの状況を楽しみ始めていた、いくら“超回復スキル“の効果を天華達から説明されていたとしても、実際にこの目で見て、体験、実感しなければ、今後何かあった時のそのスキルの信用度が全然違うのだ。だからこの実験を試さないと言う判断はできない。
僕が傷つく可能性が、万が一、億が一、の可能性でもあるのだから、冒険者として自身の能力を正しく認識すると言うことは、何よりも大事なことだ。
「さて、あの魔物は何処までいったら僕に気づくかな?」
ゆっくり近づいていき、魔物の周りに円形に草木が生えていない地面に足を置いた、その時!
シュパパッ!! 「おぉ!来た!」 スッ! ピッ・・・・ツゥ…
何枚か飛んで来たバナナの大きな葉を頬を軽く掠めるように避けると、思惑通り頬に小さな切り傷がついたのが分かった。
「っ、程良い、切り傷だね、久しぶりに痛みを感じたな・・・、んっ、少し頬が熱い、でも、傷はもう無い?これは、毒の、効果?かな…」
頬の傷を触れて確認した後すぐに、傷口が熱くなるのを感じたが、その時にはもう傷は塞がり治っていた。
「手が軽く痺れる、動きが鈍い、っ!目眩が、してきた・・・」
(結構、効果が高いな)
シュパパパッ!! カ・カ・カ・カ・カンッ!
少し痺れが来て目眩もしてきた、動けないわけではないが立ってるのが厳しくなってその場で片膝をついた、聞いていた通り弱い毒だからか、すぐに死ぬような効果がある訳ではないようで、魔物も相手が弱るのを待っていたかのように、僕に向かって追撃を繰り出した、でも、すでに僕には夜月の“結界魔法“で“シールド“が張られていて、向こうの攻撃は通用しなかった。
(ナイスタイミング、夜月!)
なんて思ってる間に身体全体が熱くなり始め、それが治ったと思ったら、手足の痺れと目眩がなくなり、毒が消えたのが分かった。
「うーん、この“超回復スキル“、怪我だけではなく毒にも有効なのは分かっていたけど、思ってたより回復が早かった、傷の治りも異常に早かった、うん、嬉しい誤算だ・・・、じゃあ、次はもっと深く傷が入ったら、どれぐらいで治るか実験してみよう」
痺れていた手をグッパッと握っては開いてを繰り返し、いつも通り動くのを確かめながら“超回復スキル“の考察して、自分の予想より遥かに回復力が高かった事に感心した、そして、実験の続きを進めた。
この後、この作業を3回繰り返した所で、『ピロリンッ、“毒耐性“を獲得しました』と頭の中でアナウンスが流れた。
「あ、もう、“毒耐性“がついた…、ふむ、ならこの実験はここで終了だね、“超回復“の回復力も大体分かってきたし、ちょうど良いタイミングかな?でも“超回復“の実験で、部位欠損した時の回復の仕方はどうなっているか気になっていたけど、流石に自分で指とか切り落としたく無いし、今回はココまででいいか・・・いつかチャンスがあれば、わざと攻撃を受けるのもアリかな・・・」ボソッ
*この時、天華やジュール達に、(コレだから、称号に“マッドサイエンティスト“って付くんだよ・・・)と思われているとは知らないアトリーであった。
(でも、“守護結界“があるから、そう簡単に怪我もしないしね、もしそれを破るような敵、そんな強敵が出てきた時は、腕が持ってかれる覚悟した方がいいか?)
と、考えていた。
ジュール『それで?この後どうする?このまま森を探索する?それとも海に行く?』
「うーん、そうだねぇ、少し寄り道しながら海の方に戻ろうか、森の中の魔物は2種類しか会ってないからね、その前にこの目の前の魔物を倒して行くか」
喋っている間にもコチラに攻撃をしてきていた、バナナの木…、じゃなく、“レプリカプラント・バナナ“と言う魔物に向けて“風魔法“の“ウィンドエッジ“で切り刻んだ、するとドロップアイテムは案の定“バナナ“だった・・・
「うん、予想はできてたけど、まんまだな」
気を取り直して、森を探索しつつ海辺方面に戻ることにした。
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