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第3章 少年期 学園編
135話 悪質な詐欺2
しおりを挟む「おじさん達、これは立派な犯罪だよ。覚悟してね?あと、手を組んでいる仕立て屋を庇っても意味ないから、すでに公爵家に知らせがいってるからね。大人しく証言した方がいいよ?庇うと罪が重くなるだけだし、ね?」
と、少し威圧しながらニッコリ笑って教えてあげた。
取り立て屋の男達「「「ひぇっ!」」」
ジュール『笑顔が黒いなぁ~』春雷『黒いですねぇ~』
と、言われながらも威圧は止めなかった僕だった・・・・
(黒くて結構さ!(*゚▽゚*)ハハッ!)
そんな風に開き直った僕の後ろで、ロシュ君家族は今言った僕の言葉が信じられない、と言った表情で呆然としていた。
オーリー「アトリー様、先程衛兵隊が到着しまして、衛兵隊の隊長がこちらの状況の説明を求めています。どうなさいますか?」
「うーん、僕が説明してもいいけど、今は先にロシュ君のご家族に詳細を説明したいから、オーリーかカインが衛兵隊にここで起こっていた器物損壊の事を説明して。詐欺に関しては、そうだな、後で物証を添えて説明文を送ったらいいかな?それか衛兵隊の隊長さんが今からの説明の話を遮らないのなら聞いててもいいけど・・・あ!それか、父様に任せた方がいいのかな?もう、父様には知らせはいってるでしょう?」
どうやら、近所の方が親切にも通報してくれていたようで、意外と早く王都を警備、巡回している衛兵隊が到着したようだ。この現状の説明を求められているようなので、オーリー達に説明を任せ、自分はロシュ君ご家族のケアに専念しようと思ったが、この騒動の裏には貴族が関与しているので、先に父様へ黒幕捕縛の要請と詳細の報告をした方がいいのかと思ったのでオーリーに聞いてみた。
オーリー「はい、すでに旦那様は動いておいでだと思います。主犯に関してもアトリー様からご説明いただけたらすぐに判明するかと・・・」
「そう、なら、今からロシュ君ご家族にする説明を父様に報告をお願い。まぁ、多分すぐにわかると思うよ、取り立て屋のおじさん達が素直に話すと思うから。あと、仕立て屋はまだ営業しているかは分からないけど、金貸しのアジトはまだあるだろうから、金貸しの黒幕、もしくは後ろ盾の貴族はそこに来るか、金貸しのボスと連絡を取ると思うし」
オーリー「!・・・畏まりました、取り立て屋の男達からの証言を早めに取って、すぐに旦那様にご報告いたします」
「うん、任せるよ」
こうして、オーリーに仕事を丸投げした僕は天華達を伴い、ロシュ君ご家族に向き直った。
ロシュ君「ア、アトリー様、さっきのお話は本当なんですね?」
「うん、そうだよ、間違いない、僕は“鑑定スキル“に“魔力を見ることのできる瞳“を持っているからね。それで、あの人達の持っていたこの借用書に魔力を帯びているのがわかって、これは怪しいなって思ったんだ。
よくよく、この借用書を“鑑定“してみると、この借用書に使った魔法の痕跡が残っていて、それが“幻覚魔法“だったから、ロシュ君のお祖父様、アーディさんは騙されていると分かったんだよ」
ロシュ君祖父「そ、そんな、私は幻覚魔法防止の魔道具をしっかり身につけていたのに・・・」
「それがですね、相手はその魔道具の欠点を巧みに利用して、アーディさんを騙したんですよ」
ロシュ君祖父「け、欠点とは?」
「その魔道具は身につけているご本人を、幻覚魔法や精神を操る効果のある魔法から守ってはくれますが、その他の物体にかけられた魔法には全く効かないんです。今回相手が魔法をかけたのはこの借用書であったため、その魔道具の効果範囲から外れていたんでしょう。
この借用書に書かれている内容はアーディさんが最初に確認したものとは別だと思いますので、もう一度よく確認してみてください」
そう言って持っていた借用書をロシュ君のお爺さんに手渡した。
ロシュ君祖父「・・・こ、これは!全く違う!最初に契約した内容だったなら順調に支払いをしていて、先月で借金の支払いが終わったと思っていたのに。今日になって急にまだ借金が残っていると言って、あの男達がやってきたのはこれが原因だったんですね」
「そうです、この借用書にアーディさんが署名する時に幻覚魔法で妥当な金利を記したように見せた。署名が終わって借りた金額が返済し終える時期を見計らって、このように元々書かれた不当な内容の借用書を使い。あたかも、アーディさんが自分の意思で署名した正当な取引だとして、衛兵隊に訴えると自分が捕まるなどと言って脅しお金を巻き上げる算段だったのでしょう」
ロシュ君母「た、確かにそんな事を大声で言われました。最初は何を言われているのか分からなくて、困惑しましたから・・・」
その時の事を思い出したのでろう、ロシュ君のお母さんは少し震えてた。
「ご家族が混乱している内に、周囲にいた人達にアーディさん達が取り交わした契約を本当に破ろうとしているとでも言い、正当性を主張したかったんでしょうね」
(要はプロパカンダ作戦だったんだろうけど、こんなに暴れてたら効果は薄かったと思うけどね)
ロシュ君父「な、なんと卑怯な・・・」
男達の目的が周囲の人達に、自分達の方に正当性があると周知したかったんだろうと僕が話すと、ロシュ君のお父さんは悔しそうに拳を握りしめそう呟いた。
ロシュ君祖母「じゃ、じゃあ、仕立て屋も仲間って事はどこでお分かりになったんですか?」
「それはですね、書かれていた内容で衣服を作るためにお金を借りいれたと書かれています。それで以前聞いた話を思い出したんです。元々僕はそんなに詳しくは無いけど、仕立て屋で服を製作する場合は、料金の支払いは前金を少し払えば残りは後払いが普通だって聞いてたから、おかしいなっと思ったんです。けど、この仕立て屋の支払いは全て前払いだったんですよね?
そこに違和感があったので、その怪しい仕立て屋に作ってもらった服がどんなものか確認したくて服を持って来てもらったのですが・・・これはどうみても古着をロシュ君の体に合わせただけの粗悪品だったんです。だからこの服を仕立てた仕立て屋もこの金貸しの仲間だって気づいたんですよ」
ロシュ君祖父「なんと!たったそれだけでお分かりになったんですか⁉︎」
ロシュ君祖母「確かに、そう言われると、服の生地が悪いような・・・」
ロシュ君母「我が家は薬草の品質にはうるさいですが服などの良し悪しには疎いですからね・・・」
ロシュ君父「貴族向けの仕立て屋はそんな支払い方だったんですね、知らなかった・・・」
カイン「そうですね、一般市民の方には馴染みがないので知らなくても不思議ではありません。アトリー様、お許し頂けましたらアトリー様に変わり簡単にご説明させて頂けますか?」
「うん、カインお願いできるかな?流石に僕も細かい所は知らないからね」
カイン「有り難う存じます、では最初に貴族向けの服を仕立てる店舗の支払いが2回に分かれているかを簡単に説明させていただきます。
まず前提として、貴族御用達の仕立て屋は、自分の店に依頼されて製作した衣服のデザインの情報が流失することを1番に気をつけています。それは何故かと申しますと。万が一他店に依頼のデザインが真似されたとします。すると依頼してきた貴族家からは情報の管理がなっていないとして、それ以降2度と依頼されまくなります。それに加え、貴族の社交界でその噂が広まりでもすれば店の存続に影響が出たりしますので、仕立て屋側は信用と言うものを勝ち取る為に支払いを分割することにしているのです。
なので依頼人は予定制作費の約3割を前金として支払い、残りは後払いとなります。依頼人側としてはそこでその仕立て屋の腕を見るという意味と、もしもの際の保険として残金の支払いを後払いにして、支払いの期限を店舗側と相談して大体の目安で決めます。その時の支払い期限は基本的に仕立てが済んだ1ヶ月以内としているのが基本です。
そして問題もなく服が出来上がり、依頼人がそれを着て社交を成功させ、納得すれば残りの料金の支払をするのです。でももし、社交の場で同じデザインの服を着た者がいると、その仕立て屋がその服のデザインの情報を漏洩させたとして、残りの代金を賠償金として支払いはしなくてもいいと言う契約になってます。・・・」
(うわぁ~、かなり依頼人側、いやこの場合は貴族側にかなり有利そうな条件だなぁ。でもフルオーダーメイドの一点物として注文してるから服のデザインのダブりは許せないよねぇ。それにカインの話的に貴族は貴族側で色々と不利益を被ると被害が大きいから仕方ないのか?(。-∀-)?)
カインはここで一旦区切り、周りが話について来れているのを見た後に話を続ける。
カイン「・・・補足として、このように後払いの金額の割合が大きい理由は、依頼人側が不利益を被る代償が社交界で恥をかく事と、今後の貴族間の信用問題など、様々な面で不利益をもたらすからです。最悪の場合、お家の没落などあり得ますからね。
だから後払いの金額の割合が多く設定されているんです。・・・そこまでするので、貴族の服は一点物で高価なものが多いのですよ。
ですが反対に服の出来がよく依頼人が気に入れば、後払いの料金の上乗せや、その仕立て屋を御用達として契約を交わしたりもするので、仕立て屋側にも高い利益が望めるのです。利害関係が極端に分かれる、そんな職業だからこそ信頼関係が必要なのです。
それと有名店になれば新作の服を社交界にお披露目するために支払いの期間を融通してくれる所もあると聞いています」
こうして貴族と関わる仕立て屋の仕組みを、隣に来ていたカインが皆んなに分かりやすく説明してくれた、その説明を聞いた全員が納得の表情をした。
(あー、やっぱりね、貴族は面子が大事だもんなぁ、じゃあ前金3割は最低限の布地なんかの材料費かな?・・・うーん、最後のやつは貴族でも持ちつ持たれつって感じのところもあるって事だね。でも、話を聞いて思ったけど。この世界の一般市民は手作りや既製品のお古が当たり前って感じだし、貴族の服を仕立てるようなフルオーダーメイドの店舗には行ったことなんて、そうそうないだろうから。このシステムを知らない人は多いんだろうなぁ。他にも騙されてる人は多そうだ・・・)
「ふーん、要は、いい素材を使った珍しいデザインの服を作る資金力のある仕立て屋は、宣伝の為に貴族の社交界を利用したいから、その宣伝の効果が出るまで支払いも急いでいないって事だよね?まぁ、貴族なんて見栄の張り合いのために服を仕立てるから、一着にすごい金額を使ったりするよね、だからその時の手持ちが心許なくても、付き合いが長い仕立て屋なら、その店舗自体が金貸しみたいな事をしてくれるところがあるってことだね!」
(まぁ、このシステムのデメリットは気をつけないと、支払いを踏み倒す奴がいるかもって事だけど。そんなやつはすぐに仕立て屋の情報共有でブラックリストに入ったり、社交界でその踏み倒しがバラされて白い目で見られるから、よっぽどバカでない限り仕立て屋の支払いを踏み倒す事はないだろうけどね・・・(。-∀-))
ソル「アトリー様、ご自身が装いにこだわりが無いからと、身も蓋もない言い方をしないでください」
カインの説明の最後の方を自分なりに要約してみたら、ソルにツッコミを入れられてしまった。
「えー、そんなことは・・・・あるね・・・、でも、堅苦しい服は嫌いだし、服は手触りが良くて楽なのが1番、これも一つのこだわりじゃないかな?」
(1番のお気に入りは寝巻きだね!着心地が最高なんだよ!あれでも無駄にフリルがついていてるから、そのまま外に出てもいいんじゃね?って思ったこともあるよ!)
雪花『私もあれは楽そうで良いと思います!可愛いし!』
(だよねぇ~)
春雷『アトリー様は何着ても似合いますよ』
(ふふっ、有り難う♪)
天華『いや、それは流石にダメでしょう・・・』
(それは分かってるけど!あれぐらいラフな感じが1番良いって事!♪( ´▽`))
精霊達は寝巻き賛成派のようで僕の意見に同意してくれたが、天華には真面目に突っ込まれてしまった。
ソル「それはただ着心地が良ければなんでもいいって事ですよね?なので、こだわりではありません」
「むぅ、ソルが厳しい・・・」
ソルにキッパリそれは違うと言われてしょんもりした僕。
彩ちゃん「ふふっ、アメトリン君は基本何着ても似合うから、選ぶ必要がないものね、だからこだわりがそんなに無いのかもね」
ヘティ「アトリー様は何をお召しになってもお美しいですからね♪」
夢ちゃん「そうだよねぇ、アメトリン君は美人さんだからフツーのズボンにシャツでも様になっちゃうもんねぇ」
(確かに、前世と違って自分の顔に合う洋服選びってした事ないかも・・・、まぁ、前世でもそんなにこだわりがあったわけでも無いけど・・・・( ´ ▽ ` ))
オーリー「逆にアトリー様のお衣装を選ぶのは選択肢が多すぎて困る時がございますね」
彩ちゃん達に揶揄われていると、いつの間にか戻ってきていたオーリーが後ろからそう発言した。
夢ちゃん「あ、それ!わかるかも!」
彩ちゃん「なんでも着せたくなるものね」
「僕は女の子に見えるような服装じゃなかったらなんでもいいんだけどね・・・」
ソル「アトリー様、以前の事をまだ根に持ってますね?」
「それは当たり前でしょ?僕は男の子なんだから!」
ジュール『根に持ってる~』天華『とても似合ってたんですけどね』夜月『今でも似合うとは思うがな』春雷『私も見てみたかったです!』雪花『私も~!』
(そこっ!だまらっしゃい!( *`ω´))
ジュール達にも揶揄われつつも7歳の時の女装?事件?以来そこは敏感になっている僕だった。
カイン「それはそうと、アトリー様、当初の目的のお話はもうなされたのですか?」
「あ、そうだった、忘れてたよ、教えてくれてありがとうカイン」
話が別の方向に行っていたのを修正してくれたカインにお礼を言い、再度ロシュ君家族に向き直り今回来た目的を話した。
「ーーー・・・・・、と言う訳でロシュ君を僕の家に招待したいのですがよろしいですか?」
ロシュ君母「え、え、ロ、ロシュが公爵様のお屋敷にですか?」
「はい、あ、そうだ、よろしければ、ご家族もご一緒に来ませんか?むしろご招待したいです」
ロシュ君家族「「「「ええっ⁉︎」」」」
ロシュ君「ア、アトリー様、それはいいんですか?」
「うん、今思ったんだけど、パーティー用の正装って着るのが複雑なんだよ、服だけ渡してはい終わりって事はできないから、できたら僕の家にお泊まりに来てほしんだよね。
そしたらうちの使用人達がきっちり支度を整えてくれるから安心できるし、公爵家の屋敷は王城から近いから遅刻も心配ないしね、でも、ロシュ君1人で来たらご家族がロシュ君の晴れ姿を見れないのは心苦しいから、皆さん全員でうちにお泊まりしたらいいじゃ無いかなって・・・
それに今ロシュ君のお家はこんな状態だから、修理をしている間だけでも安全のために公爵家の屋敷に泊まった方がいいと思うんだ」
(それにまだ詐欺を主導した犯人は捕まってないしね・・・)
ロシュ君祖父「で、ですが・・・ご迷惑では・・・」
カイン「そうですね、正装の支度には時間がかかります、朝早くからお越しになられるのも大変ですし、それならばいっその事、本日からお越しになった方が賢明かと・・・」
パーティーの支度を理由に、ロシュ君家族の安全を確保したい僕の思惑に気づいている様子のカインが続けて説得してくれる、その時、僕が今日ロシュ君宅に来た理由を話している間に、玄関口の方でうちの護衛騎士達と話していたオーリーがそっと僕に近づいてきて耳打ちした。
オーリー「アトリー様、今しがた旦那様から伝言が届いております」
「ん、ありがとう・・・・・・さすが父様だ」
そう言って、そっと手紙を手渡してきたオーリー、その手紙を見た僕は自分の父親の有能さを改めて実感し、誇らしく思った。
「アーディさん、アーディーさんご一家を公爵家現当主アイオラト・ノブル・デューキスが邸宅にご招待したいとのことです、急ではありますが皆様、公爵家の邸宅にお越しいただけますか?」
と、ニッコリ笑って告げた。
ロシュ君家族「「「「「えぇ~⁉︎」」」」」
イネオス「あ、迎えももう来てますね」
ヘティ「移動に時間が取られなくて良かったですね、一般市民の方が貴族街は入るのに時間がかかりますから」
ベイサン「ん、僕達の服の移送もすでに終わってるって、知らせがきたよ」
仁「とんとん拍子に決まったと思ったら、もう全て揃ってて抜かりない感じだね」
彩ちゃん「当たり前でしょ?公爵家の御当主本人からのご招待だもの、少しの不備もあってはならないんだから。今頃客室の用意でも急いでしてるんじゃないかしら?」
夢ちゃん「もうこれ、行くの確定なんだね?」
ソル「まぁ、公爵家御当主のご招待は絶対ですから」
天華『一般市民の彼らには拒否権ないですからねぇ』
夜月『まぁ、それで安全が約束されるのだから、素直に従った方が得策だろうな』
ジュール『わーい、ロシュ君お家にお泊まり?一緒に遊べる?』
雪花&春雷『『楽しみですね♪』』
僕が告げた伝言の内容で凄く驚いているロシュ君家族をよそに、それぞれ会話する外野達だった・・・・
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