間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜

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第3章 少年期 学園編

209話 反撃の時 第三者 視点

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サフィアス王「ほぅ、ではそこから出てきて私の相手をしてくれるのか?でも、良いのか?そこから出て、どうやら其方は本性を知られるのが怖いようだが?」

 今度はわざと相手を煽って、情報を引き出そうと試みるサフィアス王に、

リーダー格「ふんっ!そのような安い挑発に乗るわけがないだろう?お前如きに我が手を下さずとも、我の言う事をよく聞く信徒達に命令すれば済む話だ。それにな、我をいくら詮索したとて、この結界がある限り無意味なものとなる、お前達の頼みの綱である聖獣どもも役には立たんぞ?今、この光景が見えていたとしても手を貸す事ができない神々も同様だ」ハッ

 と、嘲笑うように言い放った。

「「「「っ!!」」」」

 自分達の思惑に気づかれていた、その上で神々や聖獣様は自分を排除することはできないとまで言い切った。その驚きは隠せなかった、だが“フィズィ“はその言葉の真偽は定かではない、諦めるのはまだ早い、何故なら聖獣様方の瞳はまだ何も諦めてはないからだ・・・・

黒ローブの女「“フィズィ様“、“セルパン様“、魔道具の設置が完了しました。いつでも始められます・・・」

 “フィズィ“とサフィアス王が睨み合う中、静かにリーダー格の男のそばにきて淡々と報告をあげる。黒ローブの女に“セルパン“と呼ばれたリーダー格の男は、先程の喋り過ぎた事を気にしてるのか無言で頷いて了承し、何か促すように“フィズィ“を見た。

フィズィ「あぁ、分かってる。・・・ふっ、まぁ良い、今、この場で魔法も使えず思うように動けもしないお前達なぞ、気にかける価値もない、興味もない、だが、我は寛大だからな、お前達の信じる神の力が奪われる瞬間を見せてやる。そして、コレの魂が絶望に染まり、我の物となり死んでいくのを止めることもできず、誰も助けが来ない絶望を感じろ、それが我の最高の“供物“となるからな、ふふふっ」

 人の絶望した顔が見たいが為、ここから誰も逃さないといった“フィズィ“の欲望に塗れた気味の悪い笑顔に、誰もが眉を顰め、嫌悪感を表した。そして“フィズィ“が“供物“と言ったことで、大体のことを察した人達は険しい表情を作り、警戒心をさらに高めた。

帝国王太子「ちっ、外道め!」

フィズィ「ふっ」

 帝国王太子の罵りの言葉も鼻で笑って返し、取り合わなかった。もはや、お前らはただの囚われ人で、今から始める事の盛り上げ役で添え物でしか無いと言った表情で、個々としての興味は完全に消え失せていた。

 すでに次にやる事に集中し出した“フィズィ“とリーダー格の男“セルパン“、何やら見慣れない魔道具を扱い始めた。それはこの2人が会話している間に、黒ローブ姿の侵入者数名が、“勇者送還の儀式“で使った“起動と供給の魔法陣“の側面に取り付けていた魔道具で、設置が終わり起動し始めたのか魔力を帯びていた。魔道具の起動と同時に身体のだるさを感じ出した囚われた側の人達の数人はすぐに、自分達を取り囲んでいる侵入者達が手にしている魔道具が自分達の魔力を吸い取って、あの魔法陣に取り付けられている魔道具が動いているのだと気づいた。

アイオラト(ぐっ!反撃する為に取っておいた魔力が全部吸われていく!このままではあの結界を壊す事ができなくなる!どうしたら良いんだ!早くしないと、アトリーが・・・)

 どう言った原理かは分からないが、あの魔道具は特定の面を向けた空間の魔力を吸い取ることで、魔法発動を阻止し、さらに吸収の力の威力をあげることで魔力を保有する生物の魔力を強制的に搾取し、もう一方の魔道具に送り込んでいるようだった。吸収の威力が上がり、このままでは誰もが魔力枯渇するかと思われたその時、“起動と供給の魔法陣“が再び強い光を放ち始めた。

 フォンッ!

「「「「なっ!」」」」「何故!?」「あの魔法陣は描いて数日しないと使用できないはず!」「それに、対となる“送還の魔法陣“がないと意味がない・・・」

 魔法陣の仕組みをよく知る神官達が驚きながらそう呟く、それほどまでに異質な現象だった。“起動と供給の魔法陣“は対となる“送還の魔法陣“に“歌い手“の魔力を通して、この世界の星のエネルギーを送るための魔法陣だ。それが星のエネルギーを送る先がないのに起動する事はあり得ない、さらに言うなら、起動に必要な“歌い手“の歌がない、歌がないと言う事は神の手助けがないと言うこと。起動できないはずの魔法陣が起動している。

 この魔法陣の本当の役目はこの神殿の地下深くにある星をめぐるエネルギーの動脈から、数日をかけて少しずつエネルギーを集め、“儀式“に必要なエネルギーを溜め込む事にある、最初にある程度溜め込んだエネルギーは“歌い手“と神々のいる神界との精神的な通路を形成させ、“儀式“の始まりを告げる。それと同時に地下深くを流動する星のエネルギーを呼び込む為の呼び水となる、そして、その新たに呼び込んだエネルギーをもう一つの魔法陣が“歌い手“の魔力を通して受け取る。“歌い手“は起動の鍵とともに、神がエネルギーを制御するための現世での依代のような役割もしている。
 ようは、“起動と供給の魔法陣“が起動すると、神のエネルギーを制御する能力が“歌い手“に一時的に移譲される形となる。コレはシステム化された物なのでそこに直接、神の意思が入るわけではい。そこに目をつけ、“フィズィ“は自分が起動の鍵となり、捉えた人達から奪った魔力を仮の精神通路の形成に使用し、自身が作った結界を使って、この世界の神が介入できない状況を作り、星のエネルギーを制御する能力だけを奪おうとしたのだった。

 この仕組みは“勇者召喚の儀式“にも通じる所もあるが、“フィズィ“が何故、“送還の儀式“で仕掛けてきたのか、それは星のエネルギーを利用するにあたって、一度に使えるエネルギーの使用量に制限を設けてあり、いつでもどこでも好きなだけつ変わるわけではないものだから。なので“勇者“を迎える時のエネルギー使用量と返す時のエネルギー使用量とではかなりの差があり、一度に扱えるエネルギーの総量が多くなる“送還の儀式“の方を選んだ、だから今回の“勇者送還の儀式“の魔法陣を狙ったのだ。

 でもそれは本来の魔法陣ならの話だ、今回、使用されている魔法陣は少し特殊な物だった・・・だから・・・

フィズィ「!!なっ!?なんだ!?な、何故こんな!」

セルパン「フィズィ様!?どうなさいましたか!?な、何が起きている!?」

 ザワッ!「「「なんだ?」」」「「「どうしたんだ?」」」「魔法陣の光が消えていくわ・・・」「何故?」「失敗か?」

 ついさっき強い光を放ちながら起動した魔法陣が、急に光を弱め徐々に消えていく。想定外の事態に侵入者側は動揺が隠せない、囚われている人達も何が起きているのか分からず困惑する。

フィズィ「何故だ!?この結界で主神の介入は防げているはずなのに、何故、星の力の制御権がこちらに譲渡されない!?システム介入の魔道具は正常に動いているんだぞ!?」

セルパン「さ、再度、魔道具の調整を行わせますか?」

フィズィ「いいや、魔道具に不備はない、問題はこの魔法陣だ!何処かが通常と異なるはずだ!魔法陣の文字の一つ一つまで確認しろ!」

セルパン「か、畏まりました、“フィズィ様“、早く手分けして解析を進めるんだ!」

 苛立ちを隠さず怒鳴るよに原因の究明を指示する“フィズィ“に、怯えながらも部下に向かって指示を出す“セルパン“、その指示に慌てたように近くにいた魔道具を設置した部下達が動き出した。その時・・・・

?「皆さん!結界から離れて!」

 バッ!

 囚われた人の群れの中心から聞きなれない幼い少年の声がしたと思ったら、声のした方向から大きな生物が三体飛び出してきた。

「グァォーッ!!」「ギャゥッ!!」「グォンッ!!」

 ドカンッ!バキッ!ドコッ!

「「「「「ぅわぁっ!!」」」」」「「「「きゃーっ!!」」」」「な、なんだ!?」「あれは・・・」

サフィアス王「いったい、何が・・・・せ、聖獣様?」

 中心から飛びたして行ったのはアメトリンを守護する、三体の聖獣、ジェムフェンリルのジュール、夜天虎の夜月、陽天竜の天華、の三体だ。いつもならジュールと夜月は大型犬サイズでアメトリンの周囲を歩き、天華は彼の方に乗るサイズで彼をいつも守っているが、今は自分達の本来の大きさで“フィズィ“が展開してしている結界に突撃し、力任せに攻撃を繰り返している。その大きさにすぐには理解できていなかった周囲の人達。元の大きさになった彼女達はそれほど迫力があり、さらに神々しさを纏っていた。

アイオラト「えぇ、あれが聖獣様方の本来の大きさです。陛下、反撃をするなら今です。今なら聖獣様方に注意がいってるので武器で戦える者達で、あの魔道具を奪いましょう」

サフィアス王「!、そうだな、騎士総団長、いけるか!?」

騎士総団長「!、はっ、問題ありません、武術を得意とする物達を主軸に1人に対し数人でかかります!」

 聖獣達の突然の反撃に侵入者達の統率が乱れ、今が好機と見たアイオラトの進言に、すぐさま指示を出したサフィアス王、指示を出された騎士総団長は、その場で武術が得意な者達を選抜し数組に分けて反撃の用意をし出した。だが、この場にいた護衛の半数が魔法攻撃を主にしている軍人や騎士達だったため、魔法発動を阻害させる魔道具を奪うには少し心許ない数にしかならなかった。

帝国王太子「人が足りないなら俺も出よう、魔法より剣術のが得意だからな」

マルキシオス宰相「宜しいのですか?」

帝国王太子「良い、この状況だ。それにな、聖獣様方と共闘できる事なぞ、そうそう無い機会だ、逃してなるものかよ」

 この帝国王太子の言葉で、武術の腕に覚えがある各国の代表の要人達が数人名乗りをあげた。思いがけず人数の増加にも関わらず、騎士総団長はすぐに対応し、騎士団の反撃隊に各国の要人達も分けて組み込み、程よく人数の分配もできた。その間も聖獣達の反撃は続いており、侵入者達は対応に追われていた。反撃に参加しない人達を中心に、反撃隊は班に分かれて表面へと徐々に移動する、相手には気づかれないように準備ができると、あらかじめ決めていた反撃隊の前にいる吸収の魔道具を持つ侵入者達に目標を定め、合図を待った・・・

・・・そして数秒後・・・

サフィアス王「・・・今だ!!確保!!」

「「「「「おぉぉーーー!!!」」」」」

「「「「なっ!!」」」」「くそ!」「魔道具を使え!」「こっちにも来るぞ!!」「出力を上げろーっ!」 バコッンッ!! 「次はなんだ!?」「入口の結界が壊されました!!」「外の警備隊が入ってきます!!」「何!?外の撹乱隊は何をしている!?」「分かりません!!「姿が見当たりません!!」

 緊張状態の中、サフィアス王の号令の元すぐに動き出した反撃隊が、次々と魔道具持ちに襲い掛かり、力技で一つ、また一つと、吸収の魔法具を奪い取ったり壊していく、反撃が始まった数秒後に侵入者達が念の為に入り口に設置していた結界が壊され、外で侵入者達を捕らえていたと思われる軍人や神殿騎士達が雪崩れ込んできた。

サフィアス王「これは・・・」

?「旦那様、外で騒いでいた侵入者達は全て捕らえております。後は礼拝堂内にいる侵入者達を捕らえれば終わりです」

 あまりにもタイミングが良すぎる突入に呆気に囚われた人達の前に現れたのは、デューキス家の公爵夫人の専属メイド、“リア“だった。その他にも数名のメイド服や執事服を着た者達が、あちらこちらで侵入者達の相手をしているのが目に入ってきた。

アイオラト「リア、ご苦労、後は軍や騎士達に任せなさい。それより私達はアトリーを救出しなければ・・・」

リア「!、はい、畏まりました。…イーロ!ルウ!サイツ!ラン!ご主人様のお側に戻りなさい!その他も旦那様の近くで待機!」

「「「「「はっ!」」」」」

 リアの言葉に反応した使用人達の中でメイド2人に執事が2人、それぞれデューキス家の子供達の側まで凄い速さでやってきた。そして、すぐに何かを取り出し自分達の主人に手渡していた。

「「「「どうぞ、ご主人様」」」」

デューキス兄弟「「「「ありがとう、ご苦労様」」」」

 それは、色違いでお揃いの細工のされている太めの腕輪だった。それをお礼を言い受け取ったデューキス家の兄弟は黙って腕輪を嵌め、吸収の魔道具の影響を受けながらも、その腕輪に慎重に魔力を注ぎ始めた。

サフィアス王「どういう事だ?デューキス卿、何故、反撃の瞬間が分かった?」

アイオラト「大した事じゃありませんよ。アトリーの専属の1人が魔力に頼らない方法で外と連絡を取っていただけですから」

 ニッコリと笑顔で答えを返したアイオラトに引き攣った顔をしたサフィアス王、詳しく聞いてみると、侵入者が礼拝堂に入ってきた瞬間にアトリーをエスコートしていた、専属メイドの“オルガノ“通称“オーリー“が気配を消して、礼拝堂の2階に移動し潜んでいたらしい。礼拝堂の2階部分は吹き抜けになっており壁際にぐるりと廊下みたいな通路があるだけで、礼拝堂内で起こっていることがよく見えたそうだ。そして礼拝堂内の2階部分の壁際には明かり取りのために設置してあった窓が数箇所あり、その窓の一部は神殿の中庭が見える所があったそうだ、そこの窓から礼拝堂に付き添えなかった他のデューキス家の使用人達と連絡を取っていたらしい。その方法は単純に鏡での光の反射や手信号でのやり取りだったそうだ。そうして、礼拝堂内の出来事を事細かに伝え、突入の機会を伺っていた、軍や神殿騎士達と連携して今回の絶妙のタイミングでの突入を成功させたらしい。
 入り口を塞いでいた結界の破壊は、“オーリー“の養父である“カイル“が自分のスキルを有効活用し、結界の脆い所を探し当て破壊指示を出していたそうだ。

カイル「アトリー様のお作りになった結界の魔道具よりかなりムラがありましたからね。破壊するのは意外と簡単でしたよ」

 との事だ。

サフィアス王「・・・そうか、それで?次はどうするつもりだ?」

アイオラト「侵入者達の捕縛はだいたい進みましたから、私達はアトリーの救出に集中させていただきますよ」

 そう言い、自分の専属のカイルから受け取った子供達とお揃いの腕輪をつけ、魔力を流しながら真剣な表情で聖獣達が攻撃を繰り返している、魔法陣に張られた結界を見た。同じような事をデューキス家一家とその使用人達もしていて、周囲にいた人達はデューキス一家の気迫に驚き。

サフィアス王「・・・やり過ぎるなよ・・・・」

アイオラト「・・・・・善処します・・・」

サフィアス王「随分、間があったな。まぁ、いい、吸収の魔道具の方はこっちでなんとかする、其方らはアメトリンの救出に迎え」

アイオラト「お気遣いありがとうございます。陛下・・・」

 気安いやり取りをしているが、枷の外れたデューキス一家の恐ろしさを知るサフィアス王や前国王夫妻は、引き攣った表情で冷や汗をかいていたものの、これほどまでに心強い者達はいないと思っているのも確かだった。近年アトリーの編み出した訓練法でメキメキと実力を伸ばしてきているデューキス家一家、当主一族はじめ騎士団や使用人達まで、いつの間にか王国騎士団や軍の精鋭よりも強くなっているとの影騎士達からの報告が入っていた。その中でもアメトリンとその従者であるソルドアの実力は抜きん出ていて、将来の実力は未知数との事だったが、今回の不意打ちでの襲撃に、アメトリンは右胸を背中から刺される大怪我をしてしまった。ギリギリで心臓を避けることができたが、今も生死の確認ができないでいる。相手はそれ程の実力を持っていたのは確かなので、デューキス家一家があの“フィズィ“の相手をするのは妥当な所だとサフィアス王は判断した。

 先程の聖獣達の突撃での忠告の声の主はデューキス家一家の最年少、もう1人の実力者、“ソルドア“の声だった。その少年も今や殺気を纏い、自身の“収納スキル“から一振りの剣を取り出していた。それと同時にデューキス家一家全員も、魔力を注いでいた腕輪の上にできた次元の歪みから各々の愛用の武器を取り出していた。

サフィアス王(あれは、空間収納のマジックリングか?鞄型じゃない空間収納の魔道具など見た事ないぞ?それをデューキス家の当主一族だけではなく専属の使用人達まで持っているなんて・・・)

 周囲の人達もその事実に驚愕し、そして彼らが武器を持った瞬間の溢れ出した闘気で空気が変わり。デューキス家の家族は祭事用の華美な“祭事服“を纏ったまま、武器を携えているので、なんともアンバランスな風貌に誰もが違和感を覚えるが、それをも払拭する程の鬼気迫る闘気で周囲は気押されて沈黙していた。

アイオラト「では、お言葉に甘えていかせてもらいますね。陛下」

 そう一言断って歩き出したデューキス公爵家当主の後ろを、統率の取れた布陣でついていくデューキス家一族とその使用人達、その進む先には“フィズィ“と“セルパン“を守るように聖獣達に相対している侵入者達、聖獣達を止めようと奮闘しているが、聖獣達はそれを歯牙にもかけず、ただひたすらに彼らを無視して結界に攻撃を加え破壊しようとしている。

アイオラト「聖獣様方の邪魔をしている者達を先に排除する。専属以外の使用人達はそれぞれバラけて排除しろ、子供達は専属と共に行動し、同じように邪魔者を排除、父上達は魔法陣の側面に取り付けられた魔道具の取り外し、もしくは破壊をお願いします。ソルは聖獣様方の側に、では、それぞれ散開!」

「「「「はい!」」」」「「「「「畏まりましたっ!」」」」」「うむ」「えぇ、分かったわ」「畏まりました」

 号令と共に武器を構えて飛び出していく人達を見送り、アイオラトは後ろを振り返った、そこには自分の妻のシトリスと専属のカイル、妻の専属のリアが静かに彼の指示を待っていた。

シトリス「・・・・・」

アイオラト「シリー、僕達は“邪神教の教祖“と思われる、“セルパン“を打ちにいく、いいかな?」

シトリス「えぇ、大丈夫よ、ラト。私、あの方には一言言わないといけない事があったから、丁度いいわ」

アイオラト「そうか、じゃあ行こうか、カイルとリアも一緒にね・・・」

カイル&リア「「畏まりました」」

 アイオラトに差し出された手を優雅に取ったシトリスに、今から舞踏会に踊りに行くかのような雰囲気で、アイオラトはシトリスをエスコートし始めた。そして、自分達の専属を伴い、優雅に戦いの場に足を踏み踏み入れた。

 こうして、デューキス家一家のアメトリン救出をかけた戦いが始まった・・・・・













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