間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜

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第5章 少年期〜青年期 学園4学年編

4話 計画始動

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 はい、どうも僕です。今僕は、夏晴れの良いお天気の中、複雑な気分で、“国際武闘大会“の観戦のため帝国への入国審査を受けています。

(じろじろ見過ぎじゃない?)

 現在、若干ご機嫌ななめではありますが、大人しく用意された椅子に座っている最中です。

 ・・・可愛い水色のドレスを着て・・・


 現在、何故そんな事になっているかと申しますと、前回、ソルから伝えられたある計画を遂行中だからです。

 今朝、マルキシオス家が所有する別邸内で・・・・

「・・・本当にこれ着なきゃダメですか?」

 死んだ魚のような目で僕が見つめる先にあったのは、僕の体格に合わせた、控えめだがリボンやフリル、レースなどがついた、前世で言う甘ロリっぽい可愛い水色の動きやすい旅行用のサマードレスの一式だ。今回も朝早くからお風呂に入れられ、お肌のお手入れをされて、ツヤツヤのプルプルにされた状態で今日着る服を差し出され、その服を見て今更ながらにコレを着るのか、と渋い表情をしたのだった。

 そう、今回の計画、と言うか、作戦?は僕が女装して、身分を偽り帝国に入国し、帝都まで行くと言うものだった・・・

(いや、確かに、僕の特徴的な容姿を隠して入国すれば、相手も僕が帝国に入国しているとは思わないだろうけど、だからって女装する必要は無いだろう?)

 と、言ってみたが、父様と母様が“「性別を偽る事で、確実にアトリーが私達と行動を共にしていないと思わせることができるから、この女装は必須だ」“と言われて、ぐうの音も出なかった・・・

母様「あらあら、アトリー、早く着替えないと出るのに遅れてしまいますよ?それにすでにこれを着る事を了承したでしょう?」

「・・・うっ・・・はい・・・」

母様「ふふっ、心配しなくても絶対似合うから大丈夫よ♪じゃあ、よろしくお願いね!」

専属一同「「「「「お任せください!」」」」」

「あぁ~~~・・・」(気にしてるのはそこじゃないんだけどなぁ・・・(*´Д`*))

 そう言って母様は部屋を出ていき、周囲はニコニコ笑顔の専属達に囲まれた・・・この時もうすでに精神がガリガリ削られている僕は、自分の覚悟が決まる前にソルを含む専属達にされるがままになるしかなかった・・・

ジュール『・・・アトリー、そんなに変装用のこのドレス着るの嫌なの?』

(あ、あぁ、嫌と言うか・・・僕は前世で女性ではあったけど、元々自分の服にこだわりもなければ執着もない人間だったし、可愛い系の服は見るのは好きだけど自分自身には似合わなかったから着た事なかったんだ、でも今のこの母様似の容姿だったら着たら似合うのはわかるし、ドレスも可愛いとも思うけど、・・・何だろう、今回は男の子に生まれたからかな?男としての尊厳的な何かが削られている気がするんだよね・・・( ・_・))

ジュール『嫌ではないんだ?』

(う、うん、多分?(・・?))

夜月『一応、男としての矜持、プライドは芽生えていた的なことか?』

(まぁ、端的に言えばそう言う事だね・・・男の子に生まれたんだからカッコ良く有りたい的な?(*´ー`*)・・・)

夜月『まぁ、その気持ちは分からなくもないな・・・』

(だよね?男の子だもんね・・・)

天華『そうですか、てっきり元女性ですから抵抗はないかと思って、この計画に賛成しましたが、13年でそこまで男性としての意識が強くなってるとは・・・予想外でした・・・すみません・・・』

(いやいや、謝らなくて良いよ、この案が1番リスクも少なくて、有効なのは分かってるから、絶対嫌ってほどの拒否感はないけど、ま、まぁ、自分でも男という性別に執着があったのは意外だったってだけ( ̄▽ ̄)・・、だい、大丈夫、僕がこれを着て面倒ごとが避けれるなら、それぐらい平気だよ!(・Д・)それに、前世では絶対できない体験だからね!お姫様みたいになるってのは前世での子供の頃の憧れでもあったんだし!それに、今思えば、前世での小さい時は家が貧乏で僕は姉さんのお下がりばかり着ていた記憶しかなかったんだよね。可愛いフリフリの洋服は値段が高かったから着たことはほとんどなかったし、大人になったらこういうの着なくなるし、何より似合わなかったしね(*´-`)・・・、ん?そう思うと今の容姿でコレが着れるのは役得か?( ゚д゚))

 色々とされるがままになっていると、この計画に賛成していたジュール達が僕の様子を見て、少し申し訳なさそうに声をかけてきてくれた。最初、僕は自分の中にあるこの複雑な気持ちを表すのが難しく、戸惑っていたがジュール達と話している間に、徐々に自分の心情が何となく分かってきて、同時に前世でのやれなかった事を思い出しちょっと前向きに考え始めた。

 そんな念話をしているうちに僕の支度は着々と進み、最後の仕上げとして、ネックレス型の魔道具で髪色と瞳の色を変える事に・・・

 シュゥ~・・・

「・・・うん、間違いなく、シャトン家の色になったね・・・こうしてみると、服装と色が違うだけでも別人に見えるね・・・」

 今回、父様達が選んだ色は、髪色が紺色に、瞳の色が発色がいいオレンジ色で、ウェルセメンテ王国の暗部、“王家の影“を排出する一族の一つ、シャトン家の一族の子供を装うためにこの色を選んだらしい、ついでに言うと、この髪と瞳の色を変えるネックレス型の魔道具は以前、僕が自身がお忍び用変装道具として製作したものだ。(僕のいつもの格好と顔をよく知ってる人には、色を変えただけじゃ意味がなかったので、お蔵入りするしかなかった物をまた掘り返した次第です。はい・・・(*´ー`*))

「やっぱり、服装か?・・・僕が街ブラ用の普段着で色を変えただけじゃ意味なかったのか、後は化粧もか・・・今度思い切って、一般人風の服装で一般人に多い色にして、顔もちょっと化粧で変えると街に溶け込むのでは・・・」ブツブツ・・・

 全ての支度が済み、マジマジと自分の姿を鏡で見ると、そこには薄い水色のサマードレスに、細かい編み込みしたハーフアップの髪型、お化粧で少し垂れ目風にした楚々とした感じの清楚系の代表とも言えそうな、可愛い女性がうつっていた。僕の後ろではやり切った感満載の専属使用人達が満足げに頷いている。僕は姿見にうつる姿を見ながら今後の参考にしようと腕を組み、顎を支えながら考え事をしていると・・・

ソル「アトリー様、皆様がリビングでお待ちですよ。それと、コレからの言動は淑女らしくお願いしますよ」

「む、はーい・・・」

 僕に淑女らしさを求めてきたソルも、今回はいつもの僕の従者としてではなく、貴族令嬢の執事として同行するようで、服装も執事服で髪色と瞳の色も僕と同じく変更して、地味な黒髪に茶色の瞳となっていて、その上、メガネもかけている、髪型もきっちり纏めたお堅い執事さんって感じだ。

「ソルも僕のお友達枠で一緒に女装すればいいのに・・・」ぶすっ・・・

ソル「ほら、拗ねてないで行きますよ。お嬢様」

「チッ、お嬢様、言うなし!」

ソル「はいはい、アリー様、舌打ちなさらないでください」

 僕は最初一人で女装するのは嫌だとごねて、何とかソルも女装に巻き込もうとしたのだが、父様曰く、女装した僕の執事兼、護衛として、何かあった時に激しく動いても違和感がない人がいないと困るとのこと、(まぁ、貴族令嬢に変装した僕が積極的に動き回れないからね…(*´-`))
 あと、他の専属達よりソルが1番強いし、それにソルは身長が高いし、声変わりが始まって声も男性だし、何より女性にするには体格が良すぎるから女装は無理、だから我慢して欲しいと言われた。(くそぅ!僕がまだこの国の女性の平均身長だったばかりに!声もまだ男性というほど低くない、むしろ子供っぽい!髪だって切らせてくれないからそこら辺の女子より長い!それに身体も見た目で筋肉がついてるとは思われない体格だったからって!!( *`ω´)キーッ!!)
 そう言われてしまったら、もう駄々をこねることができなくなった僕は数日拗ねた。

*この頃、僕の不機嫌さをジュール達は僕が女装に忌避感がなく、ただ、ソルを巻き込めなかったことを悔しんでいただけだと思っていたらしい、そして、さっき僕が女装自体に難色を示している事に気がついて、さっきの会話になった・・・
(まぁ、僕が以前から、ソルやイネオス達を女装させようと画策してきたからな、その時も僕が女装が嫌だとは言ってなかったから、そう思われても仕方ないというか(*´Д`*)・・・)

 ともかく、拗ねに拗ねまくって、ソルも一緒に変装させる事に決まったが、このソルの変装、特に面白い感じもしないし違和感もなかった。むしろ似合っていたので、僕はさらに拗ねたのだった。ついでに、ソルのお忍び専用変装魔道具はブレスレット型だ。

 そうして、設定として、僕とソルはデューキス家と懇意なシャトン家の分家のご令嬢(僕の偽名)“アリア・ノービレ・シャトン“と、そのお付きの一般市民の使用人(ソルの偽名)“ソール・インズ“として、デューキス家の帝国旅行に“大会“の観戦と、社交も兼ねてついて来ていると言う設定になった。それでソルは僕の変装する貴族令嬢の専属執事兼、護衛として、そばから離れないようにと父様に言われたらしい・・・
 そして、この設定のためにサフィアおじ様は僕達に新しい身分証を用意し、帝国側に入国する際に問題ないように計らってくれたそうだ。
 そんなソルに僕の今の格好を揶揄うようにお嬢様呼びをしたので、舌打ちして怒っていると、前もって決めていた偽名のあだ名で僕の舌打ちを嗜めてくる。

「もう!今はまだお屋敷内だからいいじゃん!」

ソル「ふぅ、アトリー様、外に出たらちゃんと淑女らしくなさってくださいよ?」

「分かってるよ、大人しくお淑やかにでしょ!」

 そんな事を言い合いながら用意された部屋を出て、ジュール達はやれやれと言った表情で僕達の後ろを歩き、全員で母様達が集まるリビングに向かうのだった・・・・

 そして、リビングに着くと・・・

「失礼します。お待たせしました・・・」

 コツッコツッ・・・シーン・・・・

「ん?どうしました?変ですか?」

 今世で初めて履くヒールなので慎重に歩きながら中に入っていくと、ニコニコ笑う母様を除く全員が僕を見たまま固まっていた。

(うーん、やっぱり、僕も男の子だからな、違和感はあるか?(*´ー`*))

母様「ふふっ、いいえ、とてもよく似合ってますよ。アトリー、こう見ると、お兄様とネニュスお義姉様の子供と言っても違和感がないですわね。ふふっ、それにとても可愛いわ」

「可愛いと言われるとちょっと複雑な気分です・・・」

母様「ふふっ、あらあら、皆んな固まってしまったわね。ほら貴方、アトリーに何か言ってあげてください」

 そう言ってぽんぽんと、隣に座ったまま固まっていた父様の肩を叩く母様、それでやっと父様が再起動し、他の人達も動き始めた。

父様「アトリー、思った以上に可愛くなってて、いや、いつも可愛いんだけどね。その格好をしてて、男の子と紹介しても誰も信じないほど似合ってるよ」

「父様、それは褒めてるんですよね?」

父様「褒めてるよ!」

ニモスおじ様「あぁ、とても似合ってるし、可愛いよ。それに、本当に私達にもう一人娘ができたみたいだ・・・」

ネニュスおば様「えぇ、本当に、可愛いわ、私の娘と言って紹介しても誰もが信じそうですわね」

プラセルお祖母様「本当、可愛いわぁ」

モンドお祖父様「うむ、可愛い孫娘が増えたな」

ベル姉様「か、可愛い、何か負けた気がするのは私だけ?」

サン兄様「見事にプラセルお祖母様の血を引いた母上の娘って感じするな・・・」

ヘリー姉様「ベルお姉様、それ、私も何となく分かりますわ。本当に可愛いですもの・・・それに、色を戻したら、うちのお母様そっくりなんでしょうね」

ライ兄様「そこらへんのご令嬢より可愛いのは確かだもんな・・・」

マディラ「可愛いお姉様が増えた・・・」

(可愛いを連発されてしまった・・・この格好で帝都まで行くのかぁ、めんどいなぁ( ̄O ̄;)・・・あと、モンドお祖父様、マディラ、増えてはないよ(・∀・))

 色々と、言われたが、おおむね好評だったようで一安心?した僕だが、コレから数日、この格好で過ごさないといけないと思うと、早くも嫌気がさしてきて視線を遠くに投げるのだった・・・











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