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ガタンゴトン、ドスンバタン

と暴れていても、足にはまった殻は取れなかった。

その場で、今度は、グルン、グルン、と転がってみるも取れる事もなく、割れもしない?

「ギャァ、キュウウ~、ミューウウ~、(どうしたら取れるのかな?あっちに転がって見るか?)」

そんな事に、格闘中だった私は、急に持ち上げらられて?ビックリ。

持ち上げた人物を見上げて見ると?(誰この人?)

と、心の中で考えていたら。

「あらら、今回の子は元気が良いわね。今後が楽しみだわ」

「どうしたの、この殻を取りたいのかしら?取ってあげるわね。」

パリパリ、と、いう音を響かせて、私の足に絡まった殻を取ってくれた。

「キュウ~(ありがとう。良かった取れて。)」

「キュキュ~、ミュ~ウ(かぁさま、とぅさま、どこにいるの~!)」

遠くでバタバタ、駆ける足音が聞こえて来る。

パタパタ、ドスン、ドスン、足音が木霊している。

「ここに、居るわよ。セイン。エリー。ライザ。」

私を抱き上げた人が声を出して呼んでる。

こちらに駆けつけて来る音は、パタパタ。ドスンドスン。いってるので。首を捻って覗いて見ると?

私と同じ様な形の者だった。
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