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プロローグ
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僕はとある一室に招かれ、白さんからお茶とお菓子を出してもらい、お互い正面に向き合った状態で鎮座していた。ここはどこにでもあるような和室で、異世界とは思えないほど見慣れたような景色だった。
「さて、まずは何からお話しましょうか…。とりあえず、聞きたいことが山積みでしょうし、貴方の質問からお答え致しましょうか」
白さんは、うーんと頭を捻ってから、僕に向き直りそう言った。質問を答えてくれるのは嬉しいが、疑問が山ほどありすぎて、何から聞いたら良いかもわからない。とりあえず、パッと思いつくものから順番に聞いていくことにした。
「えっと…まず、ここは…日本、ですかね…?」
真っ先に思いついた疑問。それはここが日本であるか、はたまた異世界のような異郷の地であるのか、そんな疑問だ。
「ここは、日本ではありません。そもそもこの地は地球ではなく、私の兄上が作った小さな<ruby>惑星<rp>(</rp><rt>せかい</rt><rp>)</rp></ruby>。この地には、私の家族と私たちが保護した動物以外、住んでいません」
「は? と、言うと…?」
思った答えとは全く違うものが返ってきて、白さんの言っている意味も分からなく、僕は訳が分からないと、間の抜けた顔で白さんに聞き返していた。
「どうしましょう。この地を説明するにはまず、私たちのことを知ってもらった方が良いのかもしれませんね」
白さんはうんうんと頭を悩ませてから、言葉を続ける。
「まず、私たちは日本人である以前に人間ですらありません」
「え?」
次の質問で彼女が日本人であるかどうか聞こうと思ってはいたが、まさかの答え。人間ではない? 一体どういうことだ? 容姿こそ人間離れしてはいても、見た目は人間そのものだ。
「私たちは創られた神です」
「は? え?」
僕は頭が真っ白になった。何を言っているのか分からなかった。神様と言われれば確かに納得がいく。でも創られたってどういうことだ? わからない。疑問を答えてもらっているのに、どんどん疑問が膨れ上がっていく。
「詳しく説明すると長いので、少し省いて簡単に説明しましょう。まず、貴方がいた地球。それ自体はあります。ですが、地球は貴方がいた時代から数千年後に滅んでいます」
「えっ? えっ?」
「貴方がいた時代から数百年経った時に、世界に超能力が芽生えました。しかし、その力は強大で、世界はその力を使って戦争を始めてしまったのです。国と国が戦い、傷ついていく中、私たちは日本で創られました。最強の超能力兵器として――」
「超能力、兵器…」
「因みに日本はすぐ滅び、滅ぼした国が海に囲まれた島国が研究施設に丁度良いと、島を丸ごと大きな研究所にしてしまい、そこで私たちは創られました」
「日本は…滅びた…?」
怒涛の展開に頭がついていかず、僕はさっきから間抜けな声を上げ、オウム返しに白さんに聞き返しているだけだ。いやだって、思った答えと違いすぎる。質問したら、ここは異世界で、エルフや妖精が住んでますよーみたいな答えが返ってくると思っていたんだ。それなのに地球はあって、しかも日本は滅びててかなり未来の話で…もう、頭がついていかない…。
「私や家族が日本の名前を使い、服装もそれに近いものを着ているのは、一応故郷であるものを取り入れたかっただけで、実際は日本人どころか人間ですらありません。ちゃんと、創られた時の本当の名前もありますけど、私たち家族はその創造主に対して良い感情を抱いておりません。だから、名前も自分たちでつけ直した和名を使っているのです…」
そう語る白さんの目に、少し影が差した。何があったのかはわからないが、白さんが言うくらいだ。よほど悪い人物なのだろう。良い扱いも受けなかったのかもしれない。
「私たちは兵器として創られましたが、先程も言ったように、創造主に良い感情を抱いていませんでした。とある事件がきっかけで、創造主は私の兄上たちの怒りを買い、怒った兄上たちに殺されました」
「そんな…」
「ただ、それは始まりに過ぎなく、兄上は自分の力を使い、世界そのものを滅ぼしてしまったのです」
「えぇ!? どうしてそんな…」
「争いばかり産む世界に嫌気が差したのでしょう。そして、その争いに自分たちを道具として使う彼らに――」
しかし、ちょっと待てよ。世界そのものを滅ぼしたって、白さんの兄上様はそれほどに強大な力をお持ちなのか? この地を作ったとも言ってたし、超能力ってレベルの力ではないのか…も?
「因みにお兄さんの力ってどれくらいすごいんですか…?」
僕は思わずそんなことを口にしていた。単純に気になる。さっきからスケールが大きすぎる話をされていて、強さの基準がわからなくなっていたからだ。
「そうですね…。兄上――私たち家族は十六人居ますが…」
「十六人!?」
「えぇ。その中でも一番力が強いのは一番上の兄上でして、惑星一つを壊して作るくらいは造作もないですね。私でも壊すことはできるかもしれませんが、作るのはちょっと難しいかなって感じです」
「…………」
開いた口が塞がらなかった。もしかしたら今僕は、とんでもない人と…いや、神と、話しているのかもしれない…。
「さて、まずは何からお話しましょうか…。とりあえず、聞きたいことが山積みでしょうし、貴方の質問からお答え致しましょうか」
白さんは、うーんと頭を捻ってから、僕に向き直りそう言った。質問を答えてくれるのは嬉しいが、疑問が山ほどありすぎて、何から聞いたら良いかもわからない。とりあえず、パッと思いつくものから順番に聞いていくことにした。
「えっと…まず、ここは…日本、ですかね…?」
真っ先に思いついた疑問。それはここが日本であるか、はたまた異世界のような異郷の地であるのか、そんな疑問だ。
「ここは、日本ではありません。そもそもこの地は地球ではなく、私の兄上が作った小さな<ruby>惑星<rp>(</rp><rt>せかい</rt><rp>)</rp></ruby>。この地には、私の家族と私たちが保護した動物以外、住んでいません」
「は? と、言うと…?」
思った答えとは全く違うものが返ってきて、白さんの言っている意味も分からなく、僕は訳が分からないと、間の抜けた顔で白さんに聞き返していた。
「どうしましょう。この地を説明するにはまず、私たちのことを知ってもらった方が良いのかもしれませんね」
白さんはうんうんと頭を悩ませてから、言葉を続ける。
「まず、私たちは日本人である以前に人間ですらありません」
「え?」
次の質問で彼女が日本人であるかどうか聞こうと思ってはいたが、まさかの答え。人間ではない? 一体どういうことだ? 容姿こそ人間離れしてはいても、見た目は人間そのものだ。
「私たちは創られた神です」
「は? え?」
僕は頭が真っ白になった。何を言っているのか分からなかった。神様と言われれば確かに納得がいく。でも創られたってどういうことだ? わからない。疑問を答えてもらっているのに、どんどん疑問が膨れ上がっていく。
「詳しく説明すると長いので、少し省いて簡単に説明しましょう。まず、貴方がいた地球。それ自体はあります。ですが、地球は貴方がいた時代から数千年後に滅んでいます」
「えっ? えっ?」
「貴方がいた時代から数百年経った時に、世界に超能力が芽生えました。しかし、その力は強大で、世界はその力を使って戦争を始めてしまったのです。国と国が戦い、傷ついていく中、私たちは日本で創られました。最強の超能力兵器として――」
「超能力、兵器…」
「因みに日本はすぐ滅び、滅ぼした国が海に囲まれた島国が研究施設に丁度良いと、島を丸ごと大きな研究所にしてしまい、そこで私たちは創られました」
「日本は…滅びた…?」
怒涛の展開に頭がついていかず、僕はさっきから間抜けな声を上げ、オウム返しに白さんに聞き返しているだけだ。いやだって、思った答えと違いすぎる。質問したら、ここは異世界で、エルフや妖精が住んでますよーみたいな答えが返ってくると思っていたんだ。それなのに地球はあって、しかも日本は滅びててかなり未来の話で…もう、頭がついていかない…。
「私や家族が日本の名前を使い、服装もそれに近いものを着ているのは、一応故郷であるものを取り入れたかっただけで、実際は日本人どころか人間ですらありません。ちゃんと、創られた時の本当の名前もありますけど、私たち家族はその創造主に対して良い感情を抱いておりません。だから、名前も自分たちでつけ直した和名を使っているのです…」
そう語る白さんの目に、少し影が差した。何があったのかはわからないが、白さんが言うくらいだ。よほど悪い人物なのだろう。良い扱いも受けなかったのかもしれない。
「私たちは兵器として創られましたが、先程も言ったように、創造主に良い感情を抱いていませんでした。とある事件がきっかけで、創造主は私の兄上たちの怒りを買い、怒った兄上たちに殺されました」
「そんな…」
「ただ、それは始まりに過ぎなく、兄上は自分の力を使い、世界そのものを滅ぼしてしまったのです」
「えぇ!? どうしてそんな…」
「争いばかり産む世界に嫌気が差したのでしょう。そして、その争いに自分たちを道具として使う彼らに――」
しかし、ちょっと待てよ。世界そのものを滅ぼしたって、白さんの兄上様はそれほどに強大な力をお持ちなのか? この地を作ったとも言ってたし、超能力ってレベルの力ではないのか…も?
「因みにお兄さんの力ってどれくらいすごいんですか…?」
僕は思わずそんなことを口にしていた。単純に気になる。さっきからスケールが大きすぎる話をされていて、強さの基準がわからなくなっていたからだ。
「そうですね…。兄上――私たち家族は十六人居ますが…」
「十六人!?」
「えぇ。その中でも一番力が強いのは一番上の兄上でして、惑星一つを壊して作るくらいは造作もないですね。私でも壊すことはできるかもしれませんが、作るのはちょっと難しいかなって感じです」
「…………」
開いた口が塞がらなかった。もしかしたら今僕は、とんでもない人と…いや、神と、話しているのかもしれない…。
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