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0話目!チュートリアル①
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扉の先に続く景色は僕が期待していたものとは違って、森の中だった。
「あれ?」
僕は、桜が道でも間違えたのだろうかと思って、間の抜けた声を上げた。それに気付いた桜はすぐさま反論の意を唱えた。
「ちょっとちょっと、何よその顔、その声はー! 言っとくけど、開く場所間違えたとかそんなんじゃないかんね! そもそも、この転移魔法は誰にでも使えるもんじゃないの! あたしたち家族は特に魔法っつー概念よりは能力って認識だけど、テラの奴らはそれぞれ扱える属性とか決まってて、基本的にはその属性魔法しか使えない。転移魔法となればかなりの上級魔法になるから、それこそ大魔道士とか大妖精とか魔王とか神とかしか使えない。大っぴろげに街のど真ん中で空間転移魔法でも使いもしりゃ、大騒ぎになるから、人知れない場所で使うのが正解なの!」
桜は僕に空間転移魔法とやらを詳しく説明してくれて、僕は怒涛の説明に「ほ、ほぉ…」と、たじろぎながら頷くしか無かった。どうやら魔法にも色々な属性があり、魔法にも上級とか下級とかあるのかもしれない。
「っつーわけで、じゃ! これから街に降りるわよ!」
そう言って街へ行こうとする桜に僕は首を傾げて桜の後ろ姿を見た。僕がその場から動かないから、桜が一人で街に向かうような構図になり、桜は慌てて足を止めて僕の方へと振り返った。
「ちょっとちょっとちょっとちょーっと! 何なのよもうー! 何であんた動かないわけ!?」
プリプリと怒りながら詰め寄ってくる桜に、僕は両手で桜をいなしながら、「ごめんごめん!」と謝った。
「ち、違うんだ!」
「何が違うのよ!?」
「い、いや、昨日白さんが、そもそもテラ? には過干渉しないって言ってて、街に行く時は変身魔法? とか使って姿を変えて行くって行ってたから、てっきり桜も姿を変えるものとばかり思ってたから、なんでそのまま街に行くんだろうと思って…」
そう、僕は昨日の白さんの言葉を覚えていて、白さんの言ったことと同じようにしない桜を見て疑問に思ったのだ。桜は「なんだ、そんな事ね」と、フンと鼻を鳴らして腕を組んでふんぞり返った。
「白姉がどんな風にそんなこと言ったのかは知らないけど、テラに干渉しないってのはあたしたち家族の中では半々の意見ね。あたしは別にテラには大いに干渉して良いと思うし、街にも遊びに行くし買い物だってする! 恋愛もそう。街に出て良い人が居たら付き合うし、友達だって作る。あたしは干渉とかそういうのどうだって良いわ」
「え、それって神様が街に出ても何の影響もないって事?」
「んー、つーか、あたし自身、自分が神とか思ってないし。最初から神様だったならまだしも、創られてたまたまこの世界作り直した創造主だから神様みたいになっちゃっただけだし。神って訳じゃないと思うのね。まぁ神様ってバレるとめんどくさいこと多いから、自分から言ったりはしないけど、この姿のまま街にも行くし、普通に人とも関わるってこと」
「そ、そうなんだ…」
神様っていうと、やっぱり神聖なイメージがあるし、天界? 空の上から人々を見守るって感じがするから、桜の意見は意外だった。
「そもそも、大体、白姉は<ruby>地球<rp>(</rp>テラ<rt></rt><rp>)</rp></ruby>には過干渉しないっつーくせに、結構ガッツリやばいことやってるからね」
「え? やばい事って?」
桜の言葉に僕は引っかかり、思わずオウム返しでそう聞き返した。
「<ruby>地球<rp>(</rp><rt>テラ</rt><rp>)</rp></ruby>ってめっちゃ動物に優しいの。何でかわかる?」
「え? 動物が好きな人が多いから…?」
「ま、それもあるけど、昔、動物を虐待する人とか多くて、動物博愛主義である白姉と銀兄がそういう輩を虐殺したの」
「虐殺!?」
「しかも、魂は輪廻出来ず、魂をアンタたちの世界でいう地獄に縛り、虐待した行為と同じ殺し方で、何度も何度も魂を殺しては生き返らせ、永久に生死を繰り返すようにした。食べ物のための家畜は仕方ないけど、痛めつけて殺そうもんなら虐待。痛みもなく殺してあげるならセーフ。意味もなく野良を殺すのはアウト。痛みもなく殺してもアウト。そうやって、白姉たちは自らのルールを設け、たくさんの人を虐殺した。そして、いつしか動物は神様の遣いだから、大切にしなければならないという意識が世界に生まれ、人々は動物を虐待する人を悪とし、厳しい法律を設け、動物を大切にするようになった」
「…………」
僕も動物は好きだし、そういう世界があっても良いと思う。けれど、あんなに優しそうな人が――虐殺。
「笑えるでしょ? 過干渉すんなって言うクセに、自分は世界の基準を変えるほどのことをやってる。白姉は意外と傲慢で自分本位なのよ」
桜の少し冷めた言い方に、僕は無意識に質問していた。
「桜は、白さんが嫌いなの?」
「あれ?」
僕は、桜が道でも間違えたのだろうかと思って、間の抜けた声を上げた。それに気付いた桜はすぐさま反論の意を唱えた。
「ちょっとちょっと、何よその顔、その声はー! 言っとくけど、開く場所間違えたとかそんなんじゃないかんね! そもそも、この転移魔法は誰にでも使えるもんじゃないの! あたしたち家族は特に魔法っつー概念よりは能力って認識だけど、テラの奴らはそれぞれ扱える属性とか決まってて、基本的にはその属性魔法しか使えない。転移魔法となればかなりの上級魔法になるから、それこそ大魔道士とか大妖精とか魔王とか神とかしか使えない。大っぴろげに街のど真ん中で空間転移魔法でも使いもしりゃ、大騒ぎになるから、人知れない場所で使うのが正解なの!」
桜は僕に空間転移魔法とやらを詳しく説明してくれて、僕は怒涛の説明に「ほ、ほぉ…」と、たじろぎながら頷くしか無かった。どうやら魔法にも色々な属性があり、魔法にも上級とか下級とかあるのかもしれない。
「っつーわけで、じゃ! これから街に降りるわよ!」
そう言って街へ行こうとする桜に僕は首を傾げて桜の後ろ姿を見た。僕がその場から動かないから、桜が一人で街に向かうような構図になり、桜は慌てて足を止めて僕の方へと振り返った。
「ちょっとちょっとちょっとちょーっと! 何なのよもうー! 何であんた動かないわけ!?」
プリプリと怒りながら詰め寄ってくる桜に、僕は両手で桜をいなしながら、「ごめんごめん!」と謝った。
「ち、違うんだ!」
「何が違うのよ!?」
「い、いや、昨日白さんが、そもそもテラ? には過干渉しないって言ってて、街に行く時は変身魔法? とか使って姿を変えて行くって行ってたから、てっきり桜も姿を変えるものとばかり思ってたから、なんでそのまま街に行くんだろうと思って…」
そう、僕は昨日の白さんの言葉を覚えていて、白さんの言ったことと同じようにしない桜を見て疑問に思ったのだ。桜は「なんだ、そんな事ね」と、フンと鼻を鳴らして腕を組んでふんぞり返った。
「白姉がどんな風にそんなこと言ったのかは知らないけど、テラに干渉しないってのはあたしたち家族の中では半々の意見ね。あたしは別にテラには大いに干渉して良いと思うし、街にも遊びに行くし買い物だってする! 恋愛もそう。街に出て良い人が居たら付き合うし、友達だって作る。あたしは干渉とかそういうのどうだって良いわ」
「え、それって神様が街に出ても何の影響もないって事?」
「んー、つーか、あたし自身、自分が神とか思ってないし。最初から神様だったならまだしも、創られてたまたまこの世界作り直した創造主だから神様みたいになっちゃっただけだし。神って訳じゃないと思うのね。まぁ神様ってバレるとめんどくさいこと多いから、自分から言ったりはしないけど、この姿のまま街にも行くし、普通に人とも関わるってこと」
「そ、そうなんだ…」
神様っていうと、やっぱり神聖なイメージがあるし、天界? 空の上から人々を見守るって感じがするから、桜の意見は意外だった。
「そもそも、大体、白姉は<ruby>地球<rp>(</rp>テラ<rt></rt><rp>)</rp></ruby>には過干渉しないっつーくせに、結構ガッツリやばいことやってるからね」
「え? やばい事って?」
桜の言葉に僕は引っかかり、思わずオウム返しでそう聞き返した。
「<ruby>地球<rp>(</rp><rt>テラ</rt><rp>)</rp></ruby>ってめっちゃ動物に優しいの。何でかわかる?」
「え? 動物が好きな人が多いから…?」
「ま、それもあるけど、昔、動物を虐待する人とか多くて、動物博愛主義である白姉と銀兄がそういう輩を虐殺したの」
「虐殺!?」
「しかも、魂は輪廻出来ず、魂をアンタたちの世界でいう地獄に縛り、虐待した行為と同じ殺し方で、何度も何度も魂を殺しては生き返らせ、永久に生死を繰り返すようにした。食べ物のための家畜は仕方ないけど、痛めつけて殺そうもんなら虐待。痛みもなく殺してあげるならセーフ。意味もなく野良を殺すのはアウト。痛みもなく殺してもアウト。そうやって、白姉たちは自らのルールを設け、たくさんの人を虐殺した。そして、いつしか動物は神様の遣いだから、大切にしなければならないという意識が世界に生まれ、人々は動物を虐待する人を悪とし、厳しい法律を設け、動物を大切にするようになった」
「…………」
僕も動物は好きだし、そういう世界があっても良いと思う。けれど、あんなに優しそうな人が――虐殺。
「笑えるでしょ? 過干渉すんなって言うクセに、自分は世界の基準を変えるほどのことをやってる。白姉は意外と傲慢で自分本位なのよ」
桜の少し冷めた言い方に、僕は無意識に質問していた。
「桜は、白さんが嫌いなの?」
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