神様のお導き

ヤマト

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4話目!薫の章 硝子の中の景色

4-9

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 険しい道を乗り越え、とある山の一角まで来たところで、僕らは絶景を見ることとなった。それは、辺り一面に広がる青い花の絨毯。空の青と花の青が交差して、より美しい光景を生み出している。真っ青な世界に僕らは目を奪われた。
「すごい……」
「綺麗だなぁ……」
「オレたちの縄張りの奥にこんな絶景があったんだな」
「この花は綺麗な水と豊かな土がないと生えてきません。浄化作用があって微弱ですが聖なる力も持っています。妖怪には少しきついかも知れませんね。けれど、これがあれば、小鬼のお母上も救えます。新鮮さが大事ですから、効力は花を摘んでから一日が限度。それを超えると、もう効果はほとんどありません。なので、一日一回、この花を毎日摘まなければなりません。もう一度聞きますが、出来ますね?」
 小鬼は薫さんに改めてそう聞かれ、キッと眉を吊り上げて、小さな拳を握りしめた。
「オイラやる! 絶対やり遂げてみせる!」
「それに加えて食料の調達。私は用があるので、その完治する一週間後にしか様子は見に来れません。出来ますね?」
「出来る! それに、オイラだけじゃなくて、大鬼のおじちゃんもいるし!」
「あぁ! 大船に乗ったつもりで任せとけ!」
 こんなにも頼もしい仲間がいて、小鬼のことはもう心配なさそうだ。僕もそれを見て安心して、ホッと胸を撫で下ろした。
「宜しい。では、もし何か困ったことがあれば、これに申し付けてください」
「ん?」
 突然、薫さんが僕の肩にポンと手を置いて、僕は一瞬、何を言われたのかわからなくなった。そんな僕を差し置いて、二人は「おう!」やらう「うん!」やら、元気に返事をしていた。僕は意味がわからず、薫さんに説明を求めようと薫さんを見ると、薫さんは相変わらず無表情なままこう告げた。
「貴方にはこれから一週間、小鬼の手伝いをしてもらいます。安心してください。家のことはアキラに言っておきますので」
「え、ちょ――」
「首を突っ込んだなら最後までって、私言いましたよね?」
「え、うん、あ、はい……」
「これを機に、貴方も狩りを覚えて、体力もつけてください」
「はい……」
 もはや、何も言うことは無かった……。完全に油断していたし、他人事のように見守っていた……。薫さんは他の人に比べてとても厳しい。僕は思考放棄して、小鬼と大鬼に「ヨロシクネ」と、頭を下げた。



 それから一週間、僕の日常は激動だった。一日目はまず住む場所をどうにかしなければならないとら大鬼のアジトの近くに家を建てることから始まった。大きな大木を大鬼が切り倒し、それを道具を使って綺麗に整え、土台をつくる。正直、僕と小鬼はあまり戦力にはならずら大鬼がいなければどうなっていたことかと思う。そして、二日目には狩りの基礎をきっちり叩き込まれ、体力という体力はなくなり、ヘトヘトになっていた。小鬼も僕も正直めちゃくちゃ頑張ったと思う。しかし、狩りに成功した時の喜びと、自分で取って作った料理の美味さは別格で、針山家のみんなにも食べてもらいたいと思ったほどだ。三日目は井戸を作り、四日目にはまた狩りの基礎。五日目は畑を耕し、六日目は一人で狩りが出来るようにテストされた。そして、七日目は、何故か喧嘩の仕方を一日中叩き込まれた。
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