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5話目!桜の章 恋情フォルティッシモ!
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桜の発言に、僕もカマルさんも目を丸くして声を上げて驚いた。
「本当に!?」
「本当ですか!?」
「ちょっと、ちょっとー、なんでタクトが驚いてんのよ」
「あ、いや、なんか他の人と行動すると、いつも人助けは躊躇してるから、そんな簡単に人助けしても良いんだって思って……」
「あたしを他の連中と一緒にしないでよ~。 あたしは弱気を助け、強気を挫く! そして、何より、恋する乙女の味方だもの!」
そう言って今日何度目かのウィンクをする桜。僕は桜のそういう行動が好きだ。他の人と一緒に行動してて感覚が麻痺していたけれど、本来、人助けってこうやって困ってる人がいたら迷わず助けてあげて良いんだ。僕は改めてそう思った。やっぱり桜は凄いなぁ。
そうぼんやりと感動に打ち震えていると、今度はカマルさんが桜の手を取り、両手でしっかりとその手を握った。
「あの、本当に良いんですか!? じ、実はというとらこの話もしたのも是非、貴女たちに王子を連れ出す件を手伝って欲しかったからで……! もちろん、報酬は出します! 少ないかもしれないけど、今ある程度高級なネックレスがあって――」
カマルさんは慌てた様子で、早口で息継ぎなしにそう桜に必死に伝えようとするが、桜はそのカマルさんの唇に人差し指を添えて、カマルさんが話すのをやんわりと止めた。
「報酬はそんなんじゃなくて、アンタと王子が結婚するときの宴の席なんてどう?」
「えっ?」
「王族の結婚式の席よ? めっちゃ美味しいもの食べれるかもしれないじゃな~い! ねぇ! タクト!」
突然、桜に話題を振られて、油断していた僕はついうっかり「うん」と、即答してしまう。でも、後で考えると、王族の結婚式って!? と、少し困惑した。けれど、それを条件にするのは、桜が二人の婚約を成就させる三段があり、それを心から願っているからだ。そんな彼女の優しさに、僕はまた素直に嬉しくなった。
カマルさんも最初は驚いていたが、桜の気遣いを理解したのか、パァと、嬉しそうに笑って、大きく首を縦に振った。
「そんなことで良ければ、喜んで!」
「よし、じゃあ決まりね☆」
桜はカマルさんが握る両手から更に空いていた片手を乗せて、カマルさんの目をしっかりと見つめてこう言った。
「じゃあ、これからはあたし達は仲間よ。運命共同体よ! あたしとタクトは宴の料理のために! カマルは愛する恋人との未来のために! これより、王子救出作戦を決行する!」
ニッと歯を見せて笑う桜だが、僕がなんのアクションも取らないことを見ると、その笑顔を貼り付けたまま僕の方に首ごと顔を向けた。
「アンタも手を重ねるのよ」
張り付いた笑顔が怖くて、僕は拒否権もなく、桜の手の上に自身の手を重ねるのだった……。
「ファイオー! オー!」
「おー?」
「おー」
一人ノリノリで盛り上がる桜に僕とカマルさんはついていけず、少し物足りない掛け声をするのであった。
そして、その後、僕らは桜の勧めでオススメのデザートを食べることにした。出されたデザートはチョコレートパフェで、たっぷりのコーンフレークを下に敷き、その上からチョコレート、マシュマロ、ショコラ、アイスクリームなど、甘いスイーツがトッピングされ、ポッキーみたいな見たことない棒のお菓子も刺さっていた。僕は甘いものが大好きなので、まずはアイスクリームを人掬いすると、恐る恐るそれを口に運んだ。すると、それはとても濃厚なバニラアイスで、牛乳の甘みを上手く凝縮し、さらにトロリとかけられたチョコレートソースと程よくマッチングする。甘さと甘さが足し算となり、僕の口の中は幸せに満ち溢れていた。
僕が何も言わず、目を輝かせて口の中でアイスの甘みを味わっていると、桜が満足そうに「そうであろう、そうであろう」と、僕の背中をバシバシと叩いた。
「美味かろう、美味かろうー!」
それはカマルさんも同じだったようで、口元を手で押さえて、パフェの甘みに感動しているようだった。
「因みにこの店、昼はカフェで夜はバー! 殆どの時間開いてるから気に入ったらまた遊びに来てあげてね☆」
そんな風にデザートを楽しみ、一息吐いたところで、桜は和やかな雰囲気を仕切り直すように、態とらしく咳払いをした。
「んん! では! 気も和んだところで、王子奪還戦について軽く打ち合わせをしときたいと思うわ」
「王子奪還戦……」
「とは言っても、別になんか細かい作戦とかがあるとかじゃないのよ。ただの予定確認みたいなもん」
「と、いうと?」
桜は髪型が崩れない程度に、軽く頭を掻いて、作戦を語り出した。
「まず、決行は今夜。兵士の活動が少なく、且つ国王様たちも寝てる時間帯が良いわ。別に今からでも問題ないけど、その場合ちょっと手間が増えてめんどくさいからさ」
「何するのかわかんないけど、わかった」
「私もわかりました。早くしないと王子が隣国の姫と結婚させられてしまいますし、今夜決行なのはとても有難いです」
桜は僕とカマルさんを見て軽く頷き、説明を続ける。
「城に侵入するやり方だけど、さっき兵士を眠らせたのを覚えてるわよね?」
「うん、カマルさんが追われてた時、桜が眠らせて助けた時だよね?」
「そうそう。それを深夜に城全体にかけるわ」
それを聞いて、カマルさんは目を見開いて驚いた。
「そ、そんな大規模な魔法が使えるのですか!? やはり、サクラさんは大魔法使いなのですね!」
「いやいや、そんな大層なもんじゃないわよ。でもありがと」
桜はカマルさんにウィンクをすると、カマルさんは逆に照れてしまい、視線をあらぬ方へと泳がせていた。
「多分、城にも専属の魔法使いとかがいて、魔法攻撃に備えてバリア的なもんも張ってるだろうけど、あたしにかかればそんなもんちょちょいのちょいだから心配しないで。そんで全員眠ったところで、堂々と城へ侵入するわ!」
「おお!」
「まぁ!」
それは作戦と呼ぶには少し大雑把で大胆不敵な気はするが、桜はそこらへんにいる普通の人とは違う。桜だからこそできる作戦だ。僕はそのシンプル且つ大胆な作戦に、桜を褒め称えた。
「流石です! 桜様!」
「オホホホホホホホホ! もっと褒めなさい!」
「凄いです! 桜様!」
「もっと!」
「素敵です! 桜様ー!」
「あっはっはっはっはっは! よきにはからえ~!」
「本当に!?」
「本当ですか!?」
「ちょっと、ちょっとー、なんでタクトが驚いてんのよ」
「あ、いや、なんか他の人と行動すると、いつも人助けは躊躇してるから、そんな簡単に人助けしても良いんだって思って……」
「あたしを他の連中と一緒にしないでよ~。 あたしは弱気を助け、強気を挫く! そして、何より、恋する乙女の味方だもの!」
そう言って今日何度目かのウィンクをする桜。僕は桜のそういう行動が好きだ。他の人と一緒に行動してて感覚が麻痺していたけれど、本来、人助けってこうやって困ってる人がいたら迷わず助けてあげて良いんだ。僕は改めてそう思った。やっぱり桜は凄いなぁ。
そうぼんやりと感動に打ち震えていると、今度はカマルさんが桜の手を取り、両手でしっかりとその手を握った。
「あの、本当に良いんですか!? じ、実はというとらこの話もしたのも是非、貴女たちに王子を連れ出す件を手伝って欲しかったからで……! もちろん、報酬は出します! 少ないかもしれないけど、今ある程度高級なネックレスがあって――」
カマルさんは慌てた様子で、早口で息継ぎなしにそう桜に必死に伝えようとするが、桜はそのカマルさんの唇に人差し指を添えて、カマルさんが話すのをやんわりと止めた。
「報酬はそんなんじゃなくて、アンタと王子が結婚するときの宴の席なんてどう?」
「えっ?」
「王族の結婚式の席よ? めっちゃ美味しいもの食べれるかもしれないじゃな~い! ねぇ! タクト!」
突然、桜に話題を振られて、油断していた僕はついうっかり「うん」と、即答してしまう。でも、後で考えると、王族の結婚式って!? と、少し困惑した。けれど、それを条件にするのは、桜が二人の婚約を成就させる三段があり、それを心から願っているからだ。そんな彼女の優しさに、僕はまた素直に嬉しくなった。
カマルさんも最初は驚いていたが、桜の気遣いを理解したのか、パァと、嬉しそうに笑って、大きく首を縦に振った。
「そんなことで良ければ、喜んで!」
「よし、じゃあ決まりね☆」
桜はカマルさんが握る両手から更に空いていた片手を乗せて、カマルさんの目をしっかりと見つめてこう言った。
「じゃあ、これからはあたし達は仲間よ。運命共同体よ! あたしとタクトは宴の料理のために! カマルは愛する恋人との未来のために! これより、王子救出作戦を決行する!」
ニッと歯を見せて笑う桜だが、僕がなんのアクションも取らないことを見ると、その笑顔を貼り付けたまま僕の方に首ごと顔を向けた。
「アンタも手を重ねるのよ」
張り付いた笑顔が怖くて、僕は拒否権もなく、桜の手の上に自身の手を重ねるのだった……。
「ファイオー! オー!」
「おー?」
「おー」
一人ノリノリで盛り上がる桜に僕とカマルさんはついていけず、少し物足りない掛け声をするのであった。
そして、その後、僕らは桜の勧めでオススメのデザートを食べることにした。出されたデザートはチョコレートパフェで、たっぷりのコーンフレークを下に敷き、その上からチョコレート、マシュマロ、ショコラ、アイスクリームなど、甘いスイーツがトッピングされ、ポッキーみたいな見たことない棒のお菓子も刺さっていた。僕は甘いものが大好きなので、まずはアイスクリームを人掬いすると、恐る恐るそれを口に運んだ。すると、それはとても濃厚なバニラアイスで、牛乳の甘みを上手く凝縮し、さらにトロリとかけられたチョコレートソースと程よくマッチングする。甘さと甘さが足し算となり、僕の口の中は幸せに満ち溢れていた。
僕が何も言わず、目を輝かせて口の中でアイスの甘みを味わっていると、桜が満足そうに「そうであろう、そうであろう」と、僕の背中をバシバシと叩いた。
「美味かろう、美味かろうー!」
それはカマルさんも同じだったようで、口元を手で押さえて、パフェの甘みに感動しているようだった。
「因みにこの店、昼はカフェで夜はバー! 殆どの時間開いてるから気に入ったらまた遊びに来てあげてね☆」
そんな風にデザートを楽しみ、一息吐いたところで、桜は和やかな雰囲気を仕切り直すように、態とらしく咳払いをした。
「んん! では! 気も和んだところで、王子奪還戦について軽く打ち合わせをしときたいと思うわ」
「王子奪還戦……」
「とは言っても、別になんか細かい作戦とかがあるとかじゃないのよ。ただの予定確認みたいなもん」
「と、いうと?」
桜は髪型が崩れない程度に、軽く頭を掻いて、作戦を語り出した。
「まず、決行は今夜。兵士の活動が少なく、且つ国王様たちも寝てる時間帯が良いわ。別に今からでも問題ないけど、その場合ちょっと手間が増えてめんどくさいからさ」
「何するのかわかんないけど、わかった」
「私もわかりました。早くしないと王子が隣国の姫と結婚させられてしまいますし、今夜決行なのはとても有難いです」
桜は僕とカマルさんを見て軽く頷き、説明を続ける。
「城に侵入するやり方だけど、さっき兵士を眠らせたのを覚えてるわよね?」
「うん、カマルさんが追われてた時、桜が眠らせて助けた時だよね?」
「そうそう。それを深夜に城全体にかけるわ」
それを聞いて、カマルさんは目を見開いて驚いた。
「そ、そんな大規模な魔法が使えるのですか!? やはり、サクラさんは大魔法使いなのですね!」
「いやいや、そんな大層なもんじゃないわよ。でもありがと」
桜はカマルさんにウィンクをすると、カマルさんは逆に照れてしまい、視線をあらぬ方へと泳がせていた。
「多分、城にも専属の魔法使いとかがいて、魔法攻撃に備えてバリア的なもんも張ってるだろうけど、あたしにかかればそんなもんちょちょいのちょいだから心配しないで。そんで全員眠ったところで、堂々と城へ侵入するわ!」
「おお!」
「まぁ!」
それは作戦と呼ぶには少し大雑把で大胆不敵な気はするが、桜はそこらへんにいる普通の人とは違う。桜だからこそできる作戦だ。僕はそのシンプル且つ大胆な作戦に、桜を褒め称えた。
「流石です! 桜様!」
「オホホホホホホホホ! もっと褒めなさい!」
「凄いです! 桜様!」
「もっと!」
「素敵です! 桜様ー!」
「あっはっはっはっはっは! よきにはからえ~!」
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