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6.5話目! 十三神巡り
6.5-2
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テラに降りてから街に向かうまでの道中、アキラくんに十三神について簡単な説明を受けた。
「十二神については以前も触れたことがありましたよね」
「そうだね」
結構最初の頃に言われて衝撃を受けていた覚えがある。
「ザックリとした説明は先生が言っていた事で間違いありません。あとはそうですね……」
アキラくんは顎に手を当てて、少し考える素振りを見せる。
「まず属性について話しましょうか。まず十二神とは言いますが、彼らは計十三人います」
「十三? 属性は十二個なんだよね?」
「ええ、そうです。それぞれの属性に値する人が一人ずついますが、残りの一人は極めて珍しい全属性という属性を持っています」
「それってそのままの意味で受け取って良いのかな?」
「えぇ、全属性とは全ての属性を操れる者のこと。十二神の長とも言えるのがその属性の方ですね。なので彼女を含めると十三神といいます」
「はえー」
よくわからないけど、とにかく凄いことだけはわかる。めちゃくちゃ特別な枠の人なのだろう。
「まぁ、その全属性の長が先生に値する人ですね。そして、火、水、風、土、光、闇、氷、雷、時、空間、幻、生命――これが十二属性です。因みに強さの事を指す訳ではなく、その属性を扱える人口的な多さで下位属性、中位属性、上位属性と三つの分類に分けられるのですが、人々が多く保有している順で下位、中位、上位となります。つまり、下位属性は多くの人がその属性を保有し、上位属性は少ないというわけですね」
「なるほど」
「かと言って、ある程度の才能があれば、複数の属性を有することもありますし、精霊などの契約次第では扱える属性や魔法の種類も増えます。人によりけりですね」
もし僕も魔法が使えたら、その属性の中のどれかになるのだろうか。僕だったらそうだなー……火が良いかな。料理とか便利そうだし。
「下位属性は火、水、風、土、中位属性は光、闇、氷、雷、上位属性が残りの時、空間、幻、生命、となります」
アキラくんは属性の種類について、わかりやすく丁寧に説明してくれ、僕はうんうんと、納得しながら相槌を打った。
「まぁ、中には無属性なんてものもありますがね」
「無属性?」
全属性とは違って属性が無いということだろうか?
「僕もその無属性なんですが、まぁ簡単に言えば、魔法の才能が無かったり、どの属性にもなれなかった者のことですね」
「え……」
僕は初めてアキラくんが無属性だということを知った。けれど、アキラくんは空間転移や転移魔法をよく使っている。なのに無属性なのだろうか。
「僕は元々生き物ではないので、属性を持たなく特殊ケースなんですけど、中にはそういう人がいて、落ちこぼれという認定もされたりします。頭の片隅に覚えておいて下さい」
「え? え?」
僕は今、アキラくんが何かとんでもない事をサラッと言った気がして、内心プチパニックを起こしていた。そんな慌てふためく僕に気に留めることもなく、アキラくんはそのまま続きを話し出した。
「そして、彼らは皆、地上に居て、それぞれの神殿を構えています。神殿には彼らとの意識を繋ぐ大きな石が奉納されていて、人々は何かあれば彼らに祈りを捧げにに行っています」
「へー。本当に神様って感じだね」
正直、さっきの衝撃的発言のせいで、あんまり話が頭に入ってこない。とりあえず、僕らが神社へお参りしに行くのと似たような感じなのかな。
「人々のその願いを叶えてくれる者もいれば、叶えてくれない者もいる。彼らはそれぞれの属性に特化した者なので、人々の願いと言っても、受験に受かりたいとか、恋を成就させてくれだとかいう願いは叶えられません。彼らに出来るのは、例えば水属性の神なら雨を振らせて欲しいなどの、それぞれの属性に合った願いのみです」
「そういう全般的な願いはどちらかというと本当に神頼みで、それこそ伊織さんたちみたいな神様の方が叶える願いって感じかな?」
「ええ、その通りです。けれど皆が皆の願いを叶えていてはキリがないですし、願いは叶って当然だと、人々はどんどん傲慢になってしまう。だから我々はその願いを気まぐれで叶えたりはしても、律儀に全部叶えたりはしません。そのため、僕らは居ても居なくても一緒の存在に近い」
「…………」
それを聞くと、何だか寂しいものがある。確かに人々の願いや想いを全て聞き届けたりはしないだろう。けれど、僕は彼らが救った人たちのことを知っている。それが無かったことになるのは……ちょっと、嫌だな。
僕が物思いに耽っていると、アキラくんは「大丈夫ですか?」と、心配してくれた。僕は自分が暗い顔をしていたのだと気付いて、慌てて手を横に振った。
「うん、大丈夫、大丈夫! ごめんね!」
アキラくんは気丈に振る舞う僕を見て、「そうですか」と、それ以上追求したりはしなかった。そのまま先程の話の続きを語った。
「その点、存在してるかしてないかわからない僕らなんかより、目に見えて存在している十二神は、僕らより神として信仰されていて、とても身近な存在です。そんな彼らは人々との交流もあり、様々な動向を探るのには打って付けなんですよね」
「へー」
何の動向を探るのかわからないけど、とにかく彼らとの交流は重要なんだな。
「また、先程も言ったように、精霊などの契約によって他の属性を扱えたり、より強力な魔法を習得できたりもします。神だからと言って契約できないわけでもないので、彼らと契約したくて神殿に来る人もいますね」
「契約、ね……?」
「魔法使いなんかは他の属性欲しさに神殿巡りなんかもしますよ。契約する相手は特殊な存在に限るんですけど、力が強ければ強いほど、より強固な魔法も使えますからね。まぁその属性をどこまで扱えるかどうかは、本人のセンスや相性にもよりますがね」
「へー?」
「だから、彼らの間では神殿巡りなんかもよく行われていますね」
「なる……ほど?」
アキラくんの説明を聞く限り、十二神は人々に身近な存在でよく神頼みもされ、契約に訪れる者もいる。それっていつも神殿は色んな人で満員になるんじゃないか。そう思った。
「それって神様に会うの大変そうだね」
僕がポツリと感想を呟くと、すぐにその言葉はアキラくんに否定されることとなる。
「そんなことないですよ」
「え」
「確かに神殿には様々な人が足を運びますが、神殿には彼らと意識を繋ぐ石が奉納されているだけで、彼ら本人はいません。彼らは神殿のもっと奥、それぞれの創る空間の結界の中にいます」
「それって、つまり、針山家がいるとこみたいなとこ?」
「んー、あれは先生が適当な宇宙の場所に、自分たちが住みやすい惑星を作ったから亜空間とは言いません。どちらかと言うと、武器などを出し入れする時につかう亜空間にいる感じですかね」
アキラくんの説明に、僕は「なるほど?」と、わかったようなわかってないような曖昧な返事をした。つまり、神様には神様の住処があって、そこに結界を張って生きているってことで良いのかな?
「まぁ、中には神殿の中に住んでいる物好きな神様もいますけどね」
「それって……」
「ええ、多分拓斗さんのお察しの通り、ゲーム実況者の彼やライブ狂いの彼女ですよ」
「へ、へー……」
僕はアキラくんかれザッと十二神についての説明を受け、街で十二神へ捧げる手土産を買って、彼らに会いに行った。
「十二神については以前も触れたことがありましたよね」
「そうだね」
結構最初の頃に言われて衝撃を受けていた覚えがある。
「ザックリとした説明は先生が言っていた事で間違いありません。あとはそうですね……」
アキラくんは顎に手を当てて、少し考える素振りを見せる。
「まず属性について話しましょうか。まず十二神とは言いますが、彼らは計十三人います」
「十三? 属性は十二個なんだよね?」
「ええ、そうです。それぞれの属性に値する人が一人ずついますが、残りの一人は極めて珍しい全属性という属性を持っています」
「それってそのままの意味で受け取って良いのかな?」
「えぇ、全属性とは全ての属性を操れる者のこと。十二神の長とも言えるのがその属性の方ですね。なので彼女を含めると十三神といいます」
「はえー」
よくわからないけど、とにかく凄いことだけはわかる。めちゃくちゃ特別な枠の人なのだろう。
「まぁ、その全属性の長が先生に値する人ですね。そして、火、水、風、土、光、闇、氷、雷、時、空間、幻、生命――これが十二属性です。因みに強さの事を指す訳ではなく、その属性を扱える人口的な多さで下位属性、中位属性、上位属性と三つの分類に分けられるのですが、人々が多く保有している順で下位、中位、上位となります。つまり、下位属性は多くの人がその属性を保有し、上位属性は少ないというわけですね」
「なるほど」
「かと言って、ある程度の才能があれば、複数の属性を有することもありますし、精霊などの契約次第では扱える属性や魔法の種類も増えます。人によりけりですね」
もし僕も魔法が使えたら、その属性の中のどれかになるのだろうか。僕だったらそうだなー……火が良いかな。料理とか便利そうだし。
「下位属性は火、水、風、土、中位属性は光、闇、氷、雷、上位属性が残りの時、空間、幻、生命、となります」
アキラくんは属性の種類について、わかりやすく丁寧に説明してくれ、僕はうんうんと、納得しながら相槌を打った。
「まぁ、中には無属性なんてものもありますがね」
「無属性?」
全属性とは違って属性が無いということだろうか?
「僕もその無属性なんですが、まぁ簡単に言えば、魔法の才能が無かったり、どの属性にもなれなかった者のことですね」
「え……」
僕は初めてアキラくんが無属性だということを知った。けれど、アキラくんは空間転移や転移魔法をよく使っている。なのに無属性なのだろうか。
「僕は元々生き物ではないので、属性を持たなく特殊ケースなんですけど、中にはそういう人がいて、落ちこぼれという認定もされたりします。頭の片隅に覚えておいて下さい」
「え? え?」
僕は今、アキラくんが何かとんでもない事をサラッと言った気がして、内心プチパニックを起こしていた。そんな慌てふためく僕に気に留めることもなく、アキラくんはそのまま続きを話し出した。
「そして、彼らは皆、地上に居て、それぞれの神殿を構えています。神殿には彼らとの意識を繋ぐ大きな石が奉納されていて、人々は何かあれば彼らに祈りを捧げにに行っています」
「へー。本当に神様って感じだね」
正直、さっきの衝撃的発言のせいで、あんまり話が頭に入ってこない。とりあえず、僕らが神社へお参りしに行くのと似たような感じなのかな。
「人々のその願いを叶えてくれる者もいれば、叶えてくれない者もいる。彼らはそれぞれの属性に特化した者なので、人々の願いと言っても、受験に受かりたいとか、恋を成就させてくれだとかいう願いは叶えられません。彼らに出来るのは、例えば水属性の神なら雨を振らせて欲しいなどの、それぞれの属性に合った願いのみです」
「そういう全般的な願いはどちらかというと本当に神頼みで、それこそ伊織さんたちみたいな神様の方が叶える願いって感じかな?」
「ええ、その通りです。けれど皆が皆の願いを叶えていてはキリがないですし、願いは叶って当然だと、人々はどんどん傲慢になってしまう。だから我々はその願いを気まぐれで叶えたりはしても、律儀に全部叶えたりはしません。そのため、僕らは居ても居なくても一緒の存在に近い」
「…………」
それを聞くと、何だか寂しいものがある。確かに人々の願いや想いを全て聞き届けたりはしないだろう。けれど、僕は彼らが救った人たちのことを知っている。それが無かったことになるのは……ちょっと、嫌だな。
僕が物思いに耽っていると、アキラくんは「大丈夫ですか?」と、心配してくれた。僕は自分が暗い顔をしていたのだと気付いて、慌てて手を横に振った。
「うん、大丈夫、大丈夫! ごめんね!」
アキラくんは気丈に振る舞う僕を見て、「そうですか」と、それ以上追求したりはしなかった。そのまま先程の話の続きを語った。
「その点、存在してるかしてないかわからない僕らなんかより、目に見えて存在している十二神は、僕らより神として信仰されていて、とても身近な存在です。そんな彼らは人々との交流もあり、様々な動向を探るのには打って付けなんですよね」
「へー」
何の動向を探るのかわからないけど、とにかく彼らとの交流は重要なんだな。
「また、先程も言ったように、精霊などの契約によって他の属性を扱えたり、より強力な魔法を習得できたりもします。神だからと言って契約できないわけでもないので、彼らと契約したくて神殿に来る人もいますね」
「契約、ね……?」
「魔法使いなんかは他の属性欲しさに神殿巡りなんかもしますよ。契約する相手は特殊な存在に限るんですけど、力が強ければ強いほど、より強固な魔法も使えますからね。まぁその属性をどこまで扱えるかどうかは、本人のセンスや相性にもよりますがね」
「へー?」
「だから、彼らの間では神殿巡りなんかもよく行われていますね」
「なる……ほど?」
アキラくんの説明を聞く限り、十二神は人々に身近な存在でよく神頼みもされ、契約に訪れる者もいる。それっていつも神殿は色んな人で満員になるんじゃないか。そう思った。
「それって神様に会うの大変そうだね」
僕がポツリと感想を呟くと、すぐにその言葉はアキラくんに否定されることとなる。
「そんなことないですよ」
「え」
「確かに神殿には様々な人が足を運びますが、神殿には彼らと意識を繋ぐ石が奉納されているだけで、彼ら本人はいません。彼らは神殿のもっと奥、それぞれの創る空間の結界の中にいます」
「それって、つまり、針山家がいるとこみたいなとこ?」
「んー、あれは先生が適当な宇宙の場所に、自分たちが住みやすい惑星を作ったから亜空間とは言いません。どちらかと言うと、武器などを出し入れする時につかう亜空間にいる感じですかね」
アキラくんの説明に、僕は「なるほど?」と、わかったようなわかってないような曖昧な返事をした。つまり、神様には神様の住処があって、そこに結界を張って生きているってことで良いのかな?
「まぁ、中には神殿の中に住んでいる物好きな神様もいますけどね」
「それって……」
「ええ、多分拓斗さんのお察しの通り、ゲーム実況者の彼やライブ狂いの彼女ですよ」
「へ、へー……」
僕はアキラくんかれザッと十二神についての説明を受け、街で十二神へ捧げる手土産を買って、彼らに会いに行った。
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