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6.5話目! 十三神巡り
6.5-5 アクア編②
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本当にこんな目に見えない空気の膜で、海にもぐれるものなのかと、少し半信半疑で海に入っていく。海の中に潜ると、アキラくんが海の中で泳ぎながらこちらに手を振っていた。
「大丈夫ですよ、落ち着いて呼吸してみて下さい。決して溺れたりしませんから」
海の中で聞くアキラくんの声は、先程よりも更に聞き取りずらいものだったが、何を言っているかはちゃんとわかった。
アキラくんがちゃんと水中の中で喋っているのを見て、僕は意を決して水中の中で鼻で空気を吸い込んでみた。すると――
「お!? おぉおおお!?」
すごい! 息が!! できる!!!
僕は水中でも呼吸が出来るという感動に胸を踊らせた。しかも服が濡れていないから不快感もない! 目も開けれる! SUGOI!!!
「どうです? 初めての水中は。結構良いものでしょう?」
「うん!」
アキラくんが口元を緩ませて、下の方へと指を差した。その方向へ視線を向ければ、そこは今まで見たどの海の景色よりも綺麗だった。
淡色の珊瑚が海底で咲き誇り、その上を色とりどりの魚たちが泳いでいく。海上から光の雨がキラキラと降り注ぎ、とても幻想的で美しい。
「すごい!」
「ふふ、満足していただけたようで何よりです」
もしかしてアキラくん、これから人魚たちに僕が何か言われるかもしれないってこと気にしてるのかな? だとしたら、アキラくんにも可愛い所があるのかもしれない。
僕はなんだか嬉しくなって、アキラくんを見てニコニコと笑った。
「ん?」
笑っていると、コツンと何かが目の前にぶつかって来た。もちろんぶつかった感覚はない。僕はそれを迷わず手に取った。
「ゴミだ」
よく見たら、チラホラゴミが海底に沈んでいる。せっかく綺麗な景色なのにとても勿体無い……。正直路上でもポイ捨てする人の気持ちはよく分からないし、見ていて気持ちの良いものでは無い。僕はたまに目につくゴミをチマチマと拾いだした。
「何してるんですか?」
「え、ゴミ拾い……?」
「またそんな……。時間もあまり無いんですが……」
「目につくやつだけ!」
「……それが、貴方の良いところでもあり、悪いところでもある。まぁ良いでしょう。せっかく初めて来た海の底です。気が済むようにしてください。ただし、時間もが間に合わなくなりそうになったら、ゴミ拾いはすぐに中断してもらいますからね」
「うん!」
何だかんだ僕に甘いアキラくんであった。アキラくんはどこからともなく網のゴミ袋を僕に渡してくれて、僕はその中にゴミをポンポンと投げ入れるのであった。
僕らがゴミ拾いをしながら海底へと泳いでいくと、段々と海の底に無数の光が成す円状の何かが見えてきた。少しずつ泳いで近づいて行けば、それは街の形だった。円の形で囲まれた岩の中に無数の家がある。それは地上で見る家とは違って、大きな貝殻だったり、洞穴のようなものだったり、海ならではの物がたくさんあった。そして、その城と呼ばれるものも、どちらかと言えば神殿に近い形の物で、いくつもの円柱の柱で建てられた立派な建物だった。
「うわー! アトランティスだ!」
「アトランティス? あぁ、昔の伝説ですか」
僕とアキラくんは他愛ない話をしながら、その街の中へと降りていく。
「すいませんが、街を探索する時間はありませんので、一気に城の前まで行きますよ」
「わかった」
「あとそのゴミ、空間転移で捨てとくんで貸して下さい」
「あ、はい」
なんか少し申し訳ない気持ちにもなりながら、僕はアキラくんに大量のゴミが入ったゴミ袋を渡す。渡したと思ったゴミ袋は一瞬でどっかへと消え去った。ほんとに便利ね、魔法。
僕らが街に入る途中、水中から男の人魚が現れて、身なりを色々と聞かれたが、アキラくんのお陰で何とかこの街に入ることが許された。そして、スイスイと水中をハイスピードに泳ぎ、街並みを見る余裕も無く城の前に着いた。そこには、アキラくんが言うように、僕よりも屈強で身長もある女性の兵士が門番をしていた。
「今日はニンゲンがアクア様に会いに来ると窺っていたが、貴様らだったか。ふん、ナヨナヨしやがって」
「ゆっくりして行きナ~、子猫ちゃん♡」
どうやら、僕だけでなく、アキラくんも含めてバカにされているらしく、僕らは自分たちよりも屈強な女性の人魚たちに好奇な目で見られながら、城内へと案内された。
めっちゃガラ悪いけど、思ってたより罵声罵倒はなかったので、僕は別段気にしないでいた。アキラくんも特に気にしてはいなかったが、居心地は悪そうだった。あんまりこういう視線を向けられるのは好きじゃないのかもしれない。
門兵に一室の大きな門の前へと案内される。
「アクア様がお待ちだ。くれぐれも失礼のないようにな」
人魚たちの手によって、その大きく重そうな厳重な門が開かれた。
「大丈夫ですよ、落ち着いて呼吸してみて下さい。決して溺れたりしませんから」
海の中で聞くアキラくんの声は、先程よりも更に聞き取りずらいものだったが、何を言っているかはちゃんとわかった。
アキラくんがちゃんと水中の中で喋っているのを見て、僕は意を決して水中の中で鼻で空気を吸い込んでみた。すると――
「お!? おぉおおお!?」
すごい! 息が!! できる!!!
僕は水中でも呼吸が出来るという感動に胸を踊らせた。しかも服が濡れていないから不快感もない! 目も開けれる! SUGOI!!!
「どうです? 初めての水中は。結構良いものでしょう?」
「うん!」
アキラくんが口元を緩ませて、下の方へと指を差した。その方向へ視線を向ければ、そこは今まで見たどの海の景色よりも綺麗だった。
淡色の珊瑚が海底で咲き誇り、その上を色とりどりの魚たちが泳いでいく。海上から光の雨がキラキラと降り注ぎ、とても幻想的で美しい。
「すごい!」
「ふふ、満足していただけたようで何よりです」
もしかしてアキラくん、これから人魚たちに僕が何か言われるかもしれないってこと気にしてるのかな? だとしたら、アキラくんにも可愛い所があるのかもしれない。
僕はなんだか嬉しくなって、アキラくんを見てニコニコと笑った。
「ん?」
笑っていると、コツンと何かが目の前にぶつかって来た。もちろんぶつかった感覚はない。僕はそれを迷わず手に取った。
「ゴミだ」
よく見たら、チラホラゴミが海底に沈んでいる。せっかく綺麗な景色なのにとても勿体無い……。正直路上でもポイ捨てする人の気持ちはよく分からないし、見ていて気持ちの良いものでは無い。僕はたまに目につくゴミをチマチマと拾いだした。
「何してるんですか?」
「え、ゴミ拾い……?」
「またそんな……。時間もあまり無いんですが……」
「目につくやつだけ!」
「……それが、貴方の良いところでもあり、悪いところでもある。まぁ良いでしょう。せっかく初めて来た海の底です。気が済むようにしてください。ただし、時間もが間に合わなくなりそうになったら、ゴミ拾いはすぐに中断してもらいますからね」
「うん!」
何だかんだ僕に甘いアキラくんであった。アキラくんはどこからともなく網のゴミ袋を僕に渡してくれて、僕はその中にゴミをポンポンと投げ入れるのであった。
僕らがゴミ拾いをしながら海底へと泳いでいくと、段々と海の底に無数の光が成す円状の何かが見えてきた。少しずつ泳いで近づいて行けば、それは街の形だった。円の形で囲まれた岩の中に無数の家がある。それは地上で見る家とは違って、大きな貝殻だったり、洞穴のようなものだったり、海ならではの物がたくさんあった。そして、その城と呼ばれるものも、どちらかと言えば神殿に近い形の物で、いくつもの円柱の柱で建てられた立派な建物だった。
「うわー! アトランティスだ!」
「アトランティス? あぁ、昔の伝説ですか」
僕とアキラくんは他愛ない話をしながら、その街の中へと降りていく。
「すいませんが、街を探索する時間はありませんので、一気に城の前まで行きますよ」
「わかった」
「あとそのゴミ、空間転移で捨てとくんで貸して下さい」
「あ、はい」
なんか少し申し訳ない気持ちにもなりながら、僕はアキラくんに大量のゴミが入ったゴミ袋を渡す。渡したと思ったゴミ袋は一瞬でどっかへと消え去った。ほんとに便利ね、魔法。
僕らが街に入る途中、水中から男の人魚が現れて、身なりを色々と聞かれたが、アキラくんのお陰で何とかこの街に入ることが許された。そして、スイスイと水中をハイスピードに泳ぎ、街並みを見る余裕も無く城の前に着いた。そこには、アキラくんが言うように、僕よりも屈強で身長もある女性の兵士が門番をしていた。
「今日はニンゲンがアクア様に会いに来ると窺っていたが、貴様らだったか。ふん、ナヨナヨしやがって」
「ゆっくりして行きナ~、子猫ちゃん♡」
どうやら、僕だけでなく、アキラくんも含めてバカにされているらしく、僕らは自分たちよりも屈強な女性の人魚たちに好奇な目で見られながら、城内へと案内された。
めっちゃガラ悪いけど、思ってたより罵声罵倒はなかったので、僕は別段気にしないでいた。アキラくんも特に気にしてはいなかったが、居心地は悪そうだった。あんまりこういう視線を向けられるのは好きじゃないのかもしれない。
門兵に一室の大きな門の前へと案内される。
「アクア様がお待ちだ。くれぐれも失礼のないようにな」
人魚たちの手によって、その大きく重そうな厳重な門が開かれた。
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