神様のお導き

ヤマト

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6.5話目! 十三神巡り

6.5-17 オムニア編①

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「さて、残すところいよいよあと一人ですよ!」
「やったね、アキラくん!」
「やりましたね、拓斗さん!」
 僕らは最後のひと袋になった菓子折りを見て喜んだ。これまで個性的な数々の神様たちに会ったけれど!これほどまでに疲れるとは思っても見てなかった。まぁ、営業で何軒も回っているようなものだし、疲れて当然か。勿論癒されることもあったけれど、それを打ち消す強大な敵がいたのも確かなのだ。
「最後は彼らの話でも何度か出てきましたね、ニル・オムニアという神に会いに行きます」
「え、それって」
 ヴェントゥスとホラさんが気をつけろと言っていた人物のことだ。
「彼女は全属性の神。つまり、全ての属性を操り、且つ頂点に立つ人物です。彼女は古来より人々に寄り添って生きてきました。誰よりも人々を愛し、誰よりも人々に救いの手を差し伸べます」
「それだけ聞くと、別に気をつけるような人物じゃないと思うけれど……」
 二人は真剣な顔をして彼女に気をつけろと言ってきた。僕はそれだけ聞くと、とても怖くて、野心家な人物だと勝手に思っていた。
「えぇ。拓斗さんの言う通り、彼女は別に悪い人では無いんですよ。ただ、先生と思想が違うだけで」
「伊織さんと?」
「先生は無闇矢鱈に人々に救いの手は差し伸べるべきでは無いと考えています。誰も彼もに手を刺し述べれば人々は驕り、更に平等さを訴えて来るからです。一方、オムニアさんは人々には無償でも救いの手を差し伸べるべきだと考えています。彼女にとって、自分より弱いものを助け、守ることは当然のように考えているからです。そして、双方の考え方の違いにより、先生は人々を見守ることを中心として、滅多なことでは何もせず、オムニアさんはそのことに対し不満を抱いていると言うわけです。せっかく強い力を持っているのだから、人々を守るべきだと。しかも、世界を創った張本人であるならば特に、と」
「なるほど……」
 僕のいた世界では神様とかは迷信に過ぎなくて、神様が実際にいるとは思ってなかったからなぁ。そりゃ他の国なら宗教とか信仰とかはあっただろうけど、僕は無宗教だったし、
イマイチ何が正しいかなんてことはわからない。けれど、互いに人々の為を思っているのは確かなんだろう。それが啀み合うのはなんか嫌だな。
「ヴェントゥスさんやホラさんが言っていた気をつけろと言うのは恐らくですが、先生に不満を抱いているオムニアさんが先生に取って変わろうとして、何か計画を企てている、或いはそういう野心を持っていると言うことでしょう。僕らは彼らと交流するのは世界の情勢を知るためでもありませんが、彼らが何か危険な考えをしていないかという監視や警告の意味も兼ねています。まぁ、気をつけるに越したことはありませんが、彼女は考え方が僕らと違うだけで、本当に良い人なんですよ」
 僕はアキラくんの話を聞いて、なるほどなと頷いた。神様も十人十色。神様だからってみんながみんな同じ思想の持ち主な訳はないんだよな。
「でもまぁ、普通の人間である拓斗さんにはオムニアさんは優しいかもしれませんね」
「へー? そんなもん?」
「そんなもんですよ。何せ彼女は弱き者は助ける者だと思っていますから」
「ふーん」
 僕はアキラくんの話を聞きながら、オムニアさんのいる場所へと向かった。
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