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8話目!優輝の章 灰色から色付く世界
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「それであの……」
ライリーくんはまだ何か言いたいことがあるようで、少し躊躇いがちに優輝さんを見た。
「あの、聞きたいことが……」
「何?」
優輝さんは少し怯えるライリーくんを冷たい目で一瞥した。ライリーくんは自分の服の裾をギュッと握り、キョロキョロと視線を漂わせてから、意を決したように優輝さんを見据える。
「あの、僕、あの後家に帰って母さんにユウキさんのこと聞いたんです。そしたら、そんな人知らないって……」
優輝さんはライリーくんのお母さんに昔ながらの知り合いだと言うことを思い込ませていた。それは事が終わったあとには無かった記憶となったらしく、ライリーくんはそれを不審に思ったらしい。
「それに、あの数々の不思議な力……」
少年たちを捕まえたあの時、優輝さんはなんの惜しげもなく少年たちに神の力を行使した。それは普通の属性の魔法の力ではなく、それ以上の不思議な力だ。本では色々な儀式をすることで属性以外にも使える魔法があると書いてはいたが、ノーモーションでああやっていとも簡単に様々な力を使えるのはあまりに不自然なことだ。
「ユウキさんって……やっぱり、その……神様、なんですよね……?」
おずおずと尋ねるライリーくんを優輝さんはギロリと睨み返し、「で?」と、短い言葉で聞き返した。ライリーくんもそんな風に質問し返されるとは思っていなかったのか、「え?」と、ビックリして慌てふためいていた。
「僕が神だったとして、だから何なのさ」
「いや、別に……なんでもないけど……」
「じゃあどうでも良いじゃん、そんなこと」
「え? う、うん……」
僕は初めて彼らが神だとバレた瞬間に立ち会ったが、優輝さんはあくまでも優輝さんで、特に気にした様子なく、否定もせず話を流した。
「でも、神様は十二属性以外にこの世界を作った本当の神様もいるって本で読んだ。実際に見たことないから半信半疑だったけど、僕の願いを叶えてくれたのかなって……」
ライリーくんはもじもじとしながらそう説明したけれど、優輝さんは興味無さそうにおやつの袋をバリッと開けていた。
「これ、美味いな……」
ボリボリとおやつを食べ始めるどこまでもマイペースな優輝さんに、ライリーくんはポカーンとして、やがて諦めたように頭をボリボリと掻いた。
「それ、色んな味があるけど、その甘辛醤油味が一番美味しいんだ」
神様かどうか聞くのを諦めたライリーくん。彼はおやつを美味しそうに、しかし無表情で食べる優輝さんに満足して、そう言った。
「ふーん。覚えとく」
「うん!」
そうして、僕らはライリーくんと別れ、家に帰るために街から離れることにした。優輝さんは帰る途中でライリーくんから貰ったお菓子を食べ切ってしまい、何故か僕のお菓子を取り上げて、僕の分まで食べ始めた。
「あー! 何するのー!?」
「うっさい! 君があんなことに首を突っ込まなければ、ここまで長いこと君と一緒に居ることは無かったんだ! これは列記とした報酬だよ!」
「そ、そんなぁ~」
「へっ、やーいやーい! バーカバーカ!」
僕だって食べたかった! スナック菓子! 仕方ないので、また今度買い物に行く時に買うことにする……。
しかし、白さんに言われて優輝さんと買い物に出掛けたけれど、別段、特に仲良くなった気もしない。果たして僕らが買い物に出掛けた意味はあったのだろうか。
勿論ライリーくんと出会い、彼が前より良い生活を送れるようになったことはとても良いことだ。だが、本来の目的が達成出来なかったのは如何なものか。
僕は優輝さんをじっと見つめた。すると、その視線に気づいた優輝さんは、僕の見えない視線を阻むように、手で空を切っていた。
「僕を見つめて良いのは白だけなんだからねっ!」
もしまた今みたいに、仲を深めるために買い物に駆り出されたら、今度は白さんにも着いてきて貰おう。
ライリーくんはまだ何か言いたいことがあるようで、少し躊躇いがちに優輝さんを見た。
「あの、聞きたいことが……」
「何?」
優輝さんは少し怯えるライリーくんを冷たい目で一瞥した。ライリーくんは自分の服の裾をギュッと握り、キョロキョロと視線を漂わせてから、意を決したように優輝さんを見据える。
「あの、僕、あの後家に帰って母さんにユウキさんのこと聞いたんです。そしたら、そんな人知らないって……」
優輝さんはライリーくんのお母さんに昔ながらの知り合いだと言うことを思い込ませていた。それは事が終わったあとには無かった記憶となったらしく、ライリーくんはそれを不審に思ったらしい。
「それに、あの数々の不思議な力……」
少年たちを捕まえたあの時、優輝さんはなんの惜しげもなく少年たちに神の力を行使した。それは普通の属性の魔法の力ではなく、それ以上の不思議な力だ。本では色々な儀式をすることで属性以外にも使える魔法があると書いてはいたが、ノーモーションでああやっていとも簡単に様々な力を使えるのはあまりに不自然なことだ。
「ユウキさんって……やっぱり、その……神様、なんですよね……?」
おずおずと尋ねるライリーくんを優輝さんはギロリと睨み返し、「で?」と、短い言葉で聞き返した。ライリーくんもそんな風に質問し返されるとは思っていなかったのか、「え?」と、ビックリして慌てふためいていた。
「僕が神だったとして、だから何なのさ」
「いや、別に……なんでもないけど……」
「じゃあどうでも良いじゃん、そんなこと」
「え? う、うん……」
僕は初めて彼らが神だとバレた瞬間に立ち会ったが、優輝さんはあくまでも優輝さんで、特に気にした様子なく、否定もせず話を流した。
「でも、神様は十二属性以外にこの世界を作った本当の神様もいるって本で読んだ。実際に見たことないから半信半疑だったけど、僕の願いを叶えてくれたのかなって……」
ライリーくんはもじもじとしながらそう説明したけれど、優輝さんは興味無さそうにおやつの袋をバリッと開けていた。
「これ、美味いな……」
ボリボリとおやつを食べ始めるどこまでもマイペースな優輝さんに、ライリーくんはポカーンとして、やがて諦めたように頭をボリボリと掻いた。
「それ、色んな味があるけど、その甘辛醤油味が一番美味しいんだ」
神様かどうか聞くのを諦めたライリーくん。彼はおやつを美味しそうに、しかし無表情で食べる優輝さんに満足して、そう言った。
「ふーん。覚えとく」
「うん!」
そうして、僕らはライリーくんと別れ、家に帰るために街から離れることにした。優輝さんは帰る途中でライリーくんから貰ったお菓子を食べ切ってしまい、何故か僕のお菓子を取り上げて、僕の分まで食べ始めた。
「あー! 何するのー!?」
「うっさい! 君があんなことに首を突っ込まなければ、ここまで長いこと君と一緒に居ることは無かったんだ! これは列記とした報酬だよ!」
「そ、そんなぁ~」
「へっ、やーいやーい! バーカバーカ!」
僕だって食べたかった! スナック菓子! 仕方ないので、また今度買い物に行く時に買うことにする……。
しかし、白さんに言われて優輝さんと買い物に出掛けたけれど、別段、特に仲良くなった気もしない。果たして僕らが買い物に出掛けた意味はあったのだろうか。
勿論ライリーくんと出会い、彼が前より良い生活を送れるようになったことはとても良いことだ。だが、本来の目的が達成出来なかったのは如何なものか。
僕は優輝さんをじっと見つめた。すると、その視線に気づいた優輝さんは、僕の見えない視線を阻むように、手で空を切っていた。
「僕を見つめて良いのは白だけなんだからねっ!」
もしまた今みたいに、仲を深めるために買い物に駆り出されたら、今度は白さんにも着いてきて貰おう。
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