【R18】初恋が実る時 ー対立する財閥令嬢と子息の密かな恋愛ストーリーー

奏音 美都

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密会

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 先程悠と交わした口づけは、逢い引きの日以来のものだった。

 悠...悠......足りない...足りない、の......
 悠の温もりが、足りない......寂しくて、仕方ない。

 すぐにでも、口づけて欲しい。触れて、欲しい。抱いて、欲しい......

 悠が立ち去ってすぐは悠の温もりを感じて幸せに満ちていたのに、時間が経つにつれ、それは以前よりも大きな孤独と喪失感でもって薫子を覆い尽くす。

 どうしても、思い出してしまう。逢い引きの際の悠のことを。

 熱く見つめる眼差し。少し赤く染まった頬。柔らかく薄い唇。愛おしく触れる指先。肌が触れ合う熱と感触。耳に残る甘い吐息と愛の言葉......

 薫子は深い溜息を吐いてシャワーの蛇口を捻って止めると、バスタオルを手に取った。

 今までも、夜寝ている時にあの時のことを思い出すことはあった。お腹の下辺りが疼いて、変な気持ちに襲われた。それでも、何とか欲情を抑えてきた。

 自分で自分を慰めるなんてことは卑しい行為だと感じていたし、第一どうしていいか分からなかった。

 バスローブを纏い、テラスへ繋がる大きな窓へと歩く。そこからは東京の高層ビルが建ち並んでいるのが見え、正しい日常の世界を映し出していた。

 遮光カーテンを閉じ、それを閉め出す。

 ベッドの端に腰掛け、そろりと脚を片足ずつ滑り込ませる。

 いつものように、耐えていれば...あの疼きがいつしか収まって眠りにつけるはず......

 そんな思いで薫子は横たわった。 

 薫子は瞼を閉じ、深呼吸をした。なるべくリラックスさせようと意識すればするほど、悠との秘事や先程の口づけが何度も脳裏で再生され、その度に薫子の欲情を昂ぶらせていく。

 悠の感触が、熱が...私の中にどんどん広がってる。抑え、られない......

 何度も寝返りを打ち、ギュッと瞳を強く閉じて映像を追い出そうとしても無駄だった。

 いけない...で、も......

「ッハァゆ、う......」

 どう、したら...いいの......教えて......
 この疼きを、貴方の熱で溶かして欲しい......
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