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衝撃の事実
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薫子でさえも遼の言葉を聞き、目が覚めたように躰を起こし、遼を見つめた。
遼、ちゃ......何、を言ってるの......!?
誰もが、薫子の子供の父親が悠だと確信する中での突然の遼の告白に戸惑っていた。
「りょ...」
声をかけようとする薫子を無視し、遼は顔を上げると龍太郎を見据えた。
「私と薫子さんは、婚約者として公に発表しています。彼女の妊娠が発覚したところで、私たちの子供であれば、世間は大した問題にはしません。
お願いです! 彼女と結婚し、子供を育てさせて下さい!!!」
「遼、さん」
「遼様......」
遼の決断に、華子とばあやが立ち尽くしたまま彼を見つめた。
龍太郎は遼の顔を見据え返し、唇を引き結んだ。
薫子は......動揺のあまり、声が出なかった。
龍太郎は、素早く頭の中でどちらが得策か計算した。
感情に任せ、薫子の子供を堕胎させるべきか。
遼の子供として認知し、結婚させるべきか。
噂とは、どこから漏れてくるのか分からない......世間ではちょうど、来栖財閥の令嬢、美姫と叔父である来栖秀一との恋愛スキャンダルで大騒ぎになっている。
この機会に乗じて、龍太郎は櫻井財閥の拡大を謀ろうと狙っているところだった。そんな時に、もし櫻井財閥令嬢が香西カンパニー子息と婚約していながらも妊娠、堕胎したことが発覚すれば、子供の父親が誰であるか訝しまれるに違いない。
しかも、薫子は既に妊娠中期に入っている為、子供を堕ろせば死亡届を出すことになるため、リスクは高くなる。そこから......薫子と悠の関係が明らかになり、子供の父親が悠であることを知られれば、世間の格好のネタになるに違いない。
さらに自分と華子と悠人の昔の関係まで暴かれる危険性もある。そうなれば、櫻井財閥と風間財閥の対立が世間に明るみになり、おもしろおかしく書かれることは想像に易い。
本当は風間の息子の子供など、絶対に認めたくはない。
だが、龍太郎は自分の個人的感情よりも、櫻井財閥としての世間体に、重きを置いた。
「いいだろう。
堕胎はやめ、子供の父親は遼くんだと認めよう」
龍太郎が、遼に頷いた。
い、いや......な、何を言ってるの......
「やめてーーーっっ!!!
私は産みたくない! 子供なんて、欲しくないっ!!!」
父親の言葉を聞き、薫子は悲痛に訴えた。
薫子には、母親になる覚悟などあるはずもなかった。
怖い。怖い......
や、めて。勝手に...決めないで......
いらない......子供なんて......いらない。
悠の子供を産んで、遼ちゃんの子供として育てるなんて、私には......出来ない。
「もう決まったことだ」
龍太郎はそう言って、さっさと部屋を出て行った。華子とばあやは、まるで壊れ物を見るような目で薫子を心配そうに見つめている。
暫くして、遼が口を開いた。
「すみませんが......少し、ふたりだけで話させてもらえませんか」
それを聞き、ふたりはホッとしたような表情で頷いた。薫子を心配しながらも、なんと声を掛けていいのか分からなかったからだ。
ふたりは主治医とともに、部屋の外へと出て行った。
遼、ちゃ......何、を言ってるの......!?
誰もが、薫子の子供の父親が悠だと確信する中での突然の遼の告白に戸惑っていた。
「りょ...」
声をかけようとする薫子を無視し、遼は顔を上げると龍太郎を見据えた。
「私と薫子さんは、婚約者として公に発表しています。彼女の妊娠が発覚したところで、私たちの子供であれば、世間は大した問題にはしません。
お願いです! 彼女と結婚し、子供を育てさせて下さい!!!」
「遼、さん」
「遼様......」
遼の決断に、華子とばあやが立ち尽くしたまま彼を見つめた。
龍太郎は遼の顔を見据え返し、唇を引き結んだ。
薫子は......動揺のあまり、声が出なかった。
龍太郎は、素早く頭の中でどちらが得策か計算した。
感情に任せ、薫子の子供を堕胎させるべきか。
遼の子供として認知し、結婚させるべきか。
噂とは、どこから漏れてくるのか分からない......世間ではちょうど、来栖財閥の令嬢、美姫と叔父である来栖秀一との恋愛スキャンダルで大騒ぎになっている。
この機会に乗じて、龍太郎は櫻井財閥の拡大を謀ろうと狙っているところだった。そんな時に、もし櫻井財閥令嬢が香西カンパニー子息と婚約していながらも妊娠、堕胎したことが発覚すれば、子供の父親が誰であるか訝しまれるに違いない。
しかも、薫子は既に妊娠中期に入っている為、子供を堕ろせば死亡届を出すことになるため、リスクは高くなる。そこから......薫子と悠の関係が明らかになり、子供の父親が悠であることを知られれば、世間の格好のネタになるに違いない。
さらに自分と華子と悠人の昔の関係まで暴かれる危険性もある。そうなれば、櫻井財閥と風間財閥の対立が世間に明るみになり、おもしろおかしく書かれることは想像に易い。
本当は風間の息子の子供など、絶対に認めたくはない。
だが、龍太郎は自分の個人的感情よりも、櫻井財閥としての世間体に、重きを置いた。
「いいだろう。
堕胎はやめ、子供の父親は遼くんだと認めよう」
龍太郎が、遼に頷いた。
い、いや......な、何を言ってるの......
「やめてーーーっっ!!!
私は産みたくない! 子供なんて、欲しくないっ!!!」
父親の言葉を聞き、薫子は悲痛に訴えた。
薫子には、母親になる覚悟などあるはずもなかった。
怖い。怖い......
や、めて。勝手に...決めないで......
いらない......子供なんて......いらない。
悠の子供を産んで、遼ちゃんの子供として育てるなんて、私には......出来ない。
「もう決まったことだ」
龍太郎はそう言って、さっさと部屋を出て行った。華子とばあやは、まるで壊れ物を見るような目で薫子を心配そうに見つめている。
暫くして、遼が口を開いた。
「すみませんが......少し、ふたりだけで話させてもらえませんか」
それを聞き、ふたりはホッとしたような表情で頷いた。薫子を心配しながらも、なんと声を掛けていいのか分からなかったからだ。
ふたりは主治医とともに、部屋の外へと出て行った。
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