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新たな決意
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陽子と真奈美と別れ、薫子は一人家路へと向かう。バスには乗らず、並木道が続くバス通りをゆっくりと歩いていた。
まだ空気に冬の冷たさがほんの少し混じっているものの、黒髪に斜めに掛かる陽射しや頬を通り抜けていく風は、春の匂いを含んでいた。
薫子は、アメリカへと発った遼に思いを馳せていた。
遼ちゃんはきっと今頃もう、アメリカで自分の決めた目標に向かってひたむきに進んでいるんだろうな。遼ちゃんなら、力強く自分の道を切り拓いていくに違いない。
心に、影が差す。
じゃあ、私は?
私は、どうなの......?
薫子は、歩みを止めた。
もし、遼ちゃんが今の私の状況を知ったら、どう言うかな。きっと、怒られてたよね。
あの時、悠に気持ちをぶつけるって言ったんじゃなかったのかって。たとえ受け入れられなくても、諦めずに何度でも気持ちを伝えていきたいって言ってたんじゃないのかって。
遼ちゃんならそう言って、私を叱るよね。
けど......遼ちゃんは、私の側にはいない。
叱責することも、背中を押すことも、真剣な瞳で語りかけてくれることも......もう、ないんだ。
遼ちゃんが言ったように、私は私の道を進まなければならない。
私は、私自身で自分を叱責し、立ち上がらないといけないんだ。
自立は、もちろん大事なこと。
頼ってばかりじゃ、甘えてばかりじゃ、守られてばかりじゃいけない。
私はその為に、今まで頑張ってきた。たくさんの人に出会い、教えてもらいながら、少しずつ色んなことを学ばせてもらった。だから、私のしてきたことには意味があった。
---だけど、私はその中で、見失ってしまっていたんだ。
早く自立しなければ、と。
もっと自立しなければ、と。
自分を追い立てるうちに、本当の目的を見失っていた。
なんのために、櫻井の家を出たのか。どれだけの人の思いを、人生を背負っているのか。
あれだけ、感じていたはずなのに。
守らなくてはと思わせるような自分から脱却し、悠を守れるほどに強くなりたい。
それこそが、私の願いだったというのに。
仕事を手にし、自分に自信がついてきた私は、そんな弱い自分を打破しなければと思うようになった。けれど、その思いはまるで尖った硝子のように緊張感があり、何かのきっかけで粉々に割れてしまうような脆さも持ち合わせていた。
早く、悠に会わなければ。
早く、悠のご両親に対峙しなければ。
焦燥感に駆られ、プレッシャーに呑み込まれていた。それは、義務なんかじゃないのに。
理屈ばかり考えて、心の内面を見つめようとしていなかった。
私は、何をしているの?
どうしなければならないの?
私が本当に求めているのは、何なの?
まだ空気に冬の冷たさがほんの少し混じっているものの、黒髪に斜めに掛かる陽射しや頬を通り抜けていく風は、春の匂いを含んでいた。
薫子は、アメリカへと発った遼に思いを馳せていた。
遼ちゃんはきっと今頃もう、アメリカで自分の決めた目標に向かってひたむきに進んでいるんだろうな。遼ちゃんなら、力強く自分の道を切り拓いていくに違いない。
心に、影が差す。
じゃあ、私は?
私は、どうなの......?
薫子は、歩みを止めた。
もし、遼ちゃんが今の私の状況を知ったら、どう言うかな。きっと、怒られてたよね。
あの時、悠に気持ちをぶつけるって言ったんじゃなかったのかって。たとえ受け入れられなくても、諦めずに何度でも気持ちを伝えていきたいって言ってたんじゃないのかって。
遼ちゃんならそう言って、私を叱るよね。
けど......遼ちゃんは、私の側にはいない。
叱責することも、背中を押すことも、真剣な瞳で語りかけてくれることも......もう、ないんだ。
遼ちゃんが言ったように、私は私の道を進まなければならない。
私は、私自身で自分を叱責し、立ち上がらないといけないんだ。
自立は、もちろん大事なこと。
頼ってばかりじゃ、甘えてばかりじゃ、守られてばかりじゃいけない。
私はその為に、今まで頑張ってきた。たくさんの人に出会い、教えてもらいながら、少しずつ色んなことを学ばせてもらった。だから、私のしてきたことには意味があった。
---だけど、私はその中で、見失ってしまっていたんだ。
早く自立しなければ、と。
もっと自立しなければ、と。
自分を追い立てるうちに、本当の目的を見失っていた。
なんのために、櫻井の家を出たのか。どれだけの人の思いを、人生を背負っているのか。
あれだけ、感じていたはずなのに。
守らなくてはと思わせるような自分から脱却し、悠を守れるほどに強くなりたい。
それこそが、私の願いだったというのに。
仕事を手にし、自分に自信がついてきた私は、そんな弱い自分を打破しなければと思うようになった。けれど、その思いはまるで尖った硝子のように緊張感があり、何かのきっかけで粉々に割れてしまうような脆さも持ち合わせていた。
早く、悠に会わなければ。
早く、悠のご両親に対峙しなければ。
焦燥感に駆られ、プレッシャーに呑み込まれていた。それは、義務なんかじゃないのに。
理屈ばかり考えて、心の内面を見つめようとしていなかった。
私は、何をしているの?
どうしなければならないの?
私が本当に求めているのは、何なの?
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