【R18】聖夜に舞い降りた天使

奏音 美都

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モノローグ ーアンジュの独白ー

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 ルネが私の唇を指先でなぞる。男の人とは思えないぐらい細くて長い白い指。でも、骨ばっていて、それはやっぱり男の人の指なのだと思った。

 触れる指先が愛おしくて、触れたくて、軽く咥えた。

 君を感じたい。 
 もっと感じさせて欲しい……

 抱きしめられて、沈み込んだベッドから、ルネを見上げた。

 ね、ルネがあんな表情するなんて……思わなかった。

 瞳の奥に強い欲情を灯した光。
 身体が震えて思わず腕を緩めてしまったけれど、怖いとは思わなかった。私を求めてくれてるんだって思ったら、身体の芯が熱くなったの。

 ルネが服を脱いでる間、恥ずかしかったけれど、目を離すことが出来なかった。

 凄く、綺麗だと思った。そして、その身体に触れたくなったの。

 それは、欲情とかそんな厭らしい感情ではなかった。美しいものを見た時に、思わず触れたくなるような、そんな感情。

 美術館で、美しい彫像を目にした時の感動。
 そんな、気持ちでいたの。

 ルネが私のケープを外した後、手の動きが止まったのを感じた。

 そうだよね、こんなに寒いのに薄手のワンピースなんて、びっくりするよね。

 病室を抜け出す際に、廊下でもし看護師とすれ違っても怪しまれないように、防寒してこなかったら。

 何か聞かれたら、どう答えよう……

 けれど、ルネは何も聞かずにいてくれたね。人の痛みが推し量れるルネは、やっぱり優しい人だって思ったよ。

 私たちにあるのは今だけ。
 今はただ、お互い求め合うまま身体を重ねたい……

 私の貧弱な身体を綺麗だと言ってくれたルネ。ルネに愛撫されていくうちに、私はどんどん自分が変化していくのを感じてた。

 互いの鼓動を感じながら、引き合うように重ねられる唇。愛おしさで、胸が苦しくなる。全身に落とされるキスの雨が、擽ったさと快感を同時に齎す。

 ささやかな膨らみしかないそこを手で包み込まれると、恥ずかしさでいっぱいになり、両手で顔を隠した。
 本当の私が顔を出す。

「おかしいって思ってるでしょ、誘ったのは私なのにって……
 本当はね、恥ずかしいし、不安だし、こわい。でも…それを上回るぐらい、ルネが欲しくてたまらないの……
 こんな気持ち初めてで……どうしていいか、分からない、の……」

 こんな自分、見せるつもりじゃなかったのに。もっと大人で、いい女の自分をルネに見せて、愛して欲しかったのに……

  臆病な自分はそれを拒否し、指先を震えさせる。

「これ以上、言わないで……
 アンジュを本能のままに襲っちゃいそうだから……」

 それは、思ってもみなかったルネの言葉だった。

 ルネが私を強く、求めてくれている。その言葉に、私は勇気付けられ、君を更に愛おしく感じたの。

「自制、しなくていい……
 ルネが私を求めてくれるのが嬉しいから」

 求めて欲しい。 
 強く、強く、求めて。

 溶かされるぐらい、愛して欲しい......

 ルネが触れる指先が、唇が、私の官能を刺激する。

 声が漏れるのを必死に堪える私に、自制しなくていいと言ってくれたルネ。

 まるで、

 そのままの私でいいんだよ。
 全て、受け入れてあげる。

 そう言われているような気持ちになったの。

 どんどん熱が内側から放出されて、熱くて、溶かされるみたい。

 ルネの指先がショーツへと伸び、その上から指で撫でられた時、一瞬だけ叔父との出来事が脳裏を過ぎったけれど、私はそれを頭から追い出した。

 今、目の前にいるのはルネ。
 私がこの世で一番愛おしく思っている人。

 私はこの人と、繋がりたい。
 身体で、心で、感じたい……

 ルネの指先が、唇が、私のアソコに触れた時、恥ずかしくて堪らなかったけれど、嬉しくて仕方なかった。

 だって、あんなこと……好きな人じゃなきゃ出来ない。

 少なくとも、ルネは……好きでもない女の子とエッチなんて、出来ない。
 そう、私は思ったから。
 愛おしげに触れるその感触から、ルネの思いが伝わってくる気がしたの。

 ルネの指で、唇で、快感を与えられて、絶頂に導かれて……
 女として、最高の幸せを感じてた。
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