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絡み合う欲情
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ジュリアンの唇の僅かな隙間を抉じ開け、リアムの熱くて厚みのある舌が入り込む。
「んっ、ふぅ…...んっんぅぅぅっ!!」
リアムの舌はジュリアンの存在を確かめるかのように歯列をなぞり、歯茎を舐め回して口内を弄った。彼のねっとりとした厚みのある舌がジュリアンの上顎に触れ、硬くした舌先でチョロチョロと舐める。
「んんっ、ふぁ…….」
それ、だめ……
躰の奥から、甘い疼きがジュリアンに沸き起こる。
リアムの舌がジュリアンの口内を行き来する。その動きはゆっくりと味わうようだったり、性急に激しく動いたり……激しくしたかと思うと優しくされ、優しくしたかと思うと激しくされ……まるで、いつもジュリアンにしているリアムの態度のようにジュリアンを容易く翻弄した。
リアムはズルい。
いつも僕ばかりこんなにもリアムを好きな気持ちにさせられる……
唇がピッタリと隙間なく重ねられ、リアムの舌がジュリアンの舌を絡めとるときつく吸い上げられた。蜜を啜るその音は外からではなく、ジュリアンの口内から耳の奥へと直接響き、ジュリアンの欲を掻き乱していく。
は、ぁ……だ、め…こんな、キス……
リアムが甘くジュリアンの舌に噛み付く。
「ッ!!」
痛みは感じないのに、噛まれた部分はジンジンと脈を打ち、その波はジュリアンの中で大きくなっていく。
リアムが、欲しい……
ジュリアンはリアムがしてくれたように彼の唇に舌を割り入れ、口内を弄る。
リアムの舌がジュリアンの舌を追いかける。上に、下に、二つの舌が交じり合い、絡み合い、口の中で溶け合っていく。それは、優雅でもあり淫靡なダンスのようだった。お互いの舌を絡め合ったまま愛液を啜り合い、甘く舌を噛み合う。
すご……気持ち、いい……
恍惚し、重くなった瞼を開きトロンとした瞳で、ジュリアンはリアムの顔を窺う。リアムはジュリアンの瞳をまっすぐ捉えていた。
ミッドナイトブルーサファイア……
真夜中の色を灯したような美しい深い藍色の瞳に吸い込まれそうになり、ジュリアンは息を飲む。すると、リアムの目が細められ片側の口角が上がりニヤリと笑った。
「キスがだいぶうまくなったじゃねーか、坊ちゃんよ。
俺のレッスンのおかげだな」
その言葉に、急激に顔が赤くなる。
なんでリアムって、いつもこんな言い方しかできないんだろ。
リアムへの愛しさを隠して、ジュリアンは精一杯睨みつけた。
すると、リアムのからかうような表情が切なさと愛しさを含んだ甘い表情へと変化する。肩に置かれていた手が背中へとまわり、ギュッと力強くジュリアンを抱きしめる。
「リ、リアム!?」
「会いたかった……」
「んっ、ふぅ…...んっんぅぅぅっ!!」
リアムの舌はジュリアンの存在を確かめるかのように歯列をなぞり、歯茎を舐め回して口内を弄った。彼のねっとりとした厚みのある舌がジュリアンの上顎に触れ、硬くした舌先でチョロチョロと舐める。
「んんっ、ふぁ…….」
それ、だめ……
躰の奥から、甘い疼きがジュリアンに沸き起こる。
リアムの舌がジュリアンの口内を行き来する。その動きはゆっくりと味わうようだったり、性急に激しく動いたり……激しくしたかと思うと優しくされ、優しくしたかと思うと激しくされ……まるで、いつもジュリアンにしているリアムの態度のようにジュリアンを容易く翻弄した。
リアムはズルい。
いつも僕ばかりこんなにもリアムを好きな気持ちにさせられる……
唇がピッタリと隙間なく重ねられ、リアムの舌がジュリアンの舌を絡めとるときつく吸い上げられた。蜜を啜るその音は外からではなく、ジュリアンの口内から耳の奥へと直接響き、ジュリアンの欲を掻き乱していく。
は、ぁ……だ、め…こんな、キス……
リアムが甘くジュリアンの舌に噛み付く。
「ッ!!」
痛みは感じないのに、噛まれた部分はジンジンと脈を打ち、その波はジュリアンの中で大きくなっていく。
リアムが、欲しい……
ジュリアンはリアムがしてくれたように彼の唇に舌を割り入れ、口内を弄る。
リアムの舌がジュリアンの舌を追いかける。上に、下に、二つの舌が交じり合い、絡み合い、口の中で溶け合っていく。それは、優雅でもあり淫靡なダンスのようだった。お互いの舌を絡め合ったまま愛液を啜り合い、甘く舌を噛み合う。
すご……気持ち、いい……
恍惚し、重くなった瞼を開きトロンとした瞳で、ジュリアンはリアムの顔を窺う。リアムはジュリアンの瞳をまっすぐ捉えていた。
ミッドナイトブルーサファイア……
真夜中の色を灯したような美しい深い藍色の瞳に吸い込まれそうになり、ジュリアンは息を飲む。すると、リアムの目が細められ片側の口角が上がりニヤリと笑った。
「キスがだいぶうまくなったじゃねーか、坊ちゃんよ。
俺のレッスンのおかげだな」
その言葉に、急激に顔が赤くなる。
なんでリアムって、いつもこんな言い方しかできないんだろ。
リアムへの愛しさを隠して、ジュリアンは精一杯睨みつけた。
すると、リアムのからかうような表情が切なさと愛しさを含んだ甘い表情へと変化する。肩に置かれていた手が背中へとまわり、ギュッと力強くジュリアンを抱きしめる。
「リ、リアム!?」
「会いたかった……」
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