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甘い時間

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 リアムが半身を起こし、ジュリアンの片脚を高々と持ち上げる。ジュリアンの恥ずかしい部分が、リアムの目の前に曝け出された。

「や、やだ! 見るなっ……」

 手で隠そうとするけれど、もう一方の大きな手で制される。膝を曲げられ、足の指先に口づけを落とされた。

「ック……そ、んな……汚、い……」

 ジュリアンは足を引っ込めようとしたが、しっかりと掴まれた足はビクともしない。

「お前の全てを愛してやる、っつっただろーが」

 リアムがいつものからかうような瞳ではなく、少し気怠さを背負ったような瞳でジュリアンを見つめる。言葉を紡ぐことすら忘れ、思わずジュリアンは魅入った。

「ッハァ……あっあっあっ……ハァ。んんぅ、ふぅっ、ハァ、ハァ……だぁめぇ……んはっ、ハァ……はぁんっ……」

 足の指を舐められて、擽ったさとその奥に潜む快感のツボを刺激され、ジュリアンが身を捩る。

 や、こんな……すごい、感じる……なんて……

 足の指の間を丁寧に舐められた後、指を徐に咥えられる。

「んっ、あぁぁぁぁっっ!!」

 思いっきり吸われて、ジュリアンの猛りがビクビクと大きく震える。高く掲げられた脚から見える淫乱な蕾が、誘うように収縮する。

「ハァ、ハァ、ハァ……」

 大きく息をつきながら呼吸するジュリアンの唇を塞ぎ、ネットリとした舌を捩じ込み、リアムがジュリアンの口内を蹂躙する。

 優しくするって、言ったのに!!

 酸素不足と激しい舌の動きに、ジュリアンの頭がクラクラする。

 胸の尖りを掴まれて、背中が猫のようにしなる。こよりのように捻られると、更なる快楽がジュリアンを襲った。

「んんっ、んんふっ……」

 少し開いた唇の隙間から、どちらか分からない欲蜜が滴り落ちた。

 唇を離したリアムの顔が、ジュリアンの真正面に迫る。

「優しく愛す、とかやっぱ出来ねぇ。お前の躰に触れてると、どうしようもない疼きが俺を支配しちまう」

 リアムの肉欲を映し出す瞳の炎に、ジュリアンの肉欲が絡み合う。

 こんな激しい欲情が僕の中に眠っていたなんて、リアムに出会うまでは知らなかった……

「本能のままに、抱いて。僕を、求めて……」
「ジュリ……」

 リアムが紅く染まったジュリアンの胸の先端にチュッと口付けてから咥え、舌先で弄ぶように転がす。リアムの頭に手を置き、表現しようのない愛しさをなんとか伝えたくて、ジュリアンは優しく彼の髪を梳くように撫でた。

 そんな想いを知ってか、リアムの乳首への愛撫はだんだんと激しさを増し、唇で挟んで捏ね、強く引っ張る。

「はぁんっ!!」

 や、また……

 はしたないジュリアンの下の蕾が収縮し、猛りに血液が力強く流れ込み、触れてもいないのに痙攣しているかのようにピクピクと震えている。

 触って、欲しい……早く、この欲望に濡れたここに触れて僕を高みへと連れて行って欲しい。

 腰をくねらせ、艶めかしい動きで誘うジュリアンに、リアムがニヤリと笑う。


「何が欲しいんだ、プリンス?」

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