7 / 19
双子の姉を愛し、艶かしい彼女の躰に溺れた僕が辿る運命は……
7
しおりを挟む
わざと嫌悪の表情を浮かべてみせる。
「表でいい顔しときながら裏で陰口叩いたり、友達だとか言いながら平気で裏切ったり、力ある癖に頼りない女を演じたり、ブスな癖にかわいこぶったり、それではっきり言ってやると泣き出して、集団で罵ってきて厄介だし」
もちろんこれは、ミューのことじゃない。ミュー以外の女のことだ。
幼稚園から小学校低学年にかけては、僕のことを女みたいだと虐めてた癖に、成長するにつれて態度をコロッと変え、今度は褒めたり、持て囃したり、色目を使ってみせたりする。てか、そんなこと言われても全然嬉しくないし、吐き気すら覚える。告白をことごとく切り捨てていったら、僕はいつのまにか『鬼畜王子』なんて呼ばれていた。モテナイ女のやっかみだ。
だからさ、女は嫌いなんだ。
ミューが傷付いた表情を浮かべる。
「ねぇ、私のこともそう思ってるの? だって……私だって女だよ」
嬉しそうな顔も、幸せそうな顔も、欲情した顔ももちろん好きだけど……こんな風に傷ついたり、悲しそうな顔をしてるミューも好き。僕の言葉に一喜一憂してるんだって思うと、ゾクゾクする。
もっと傷つけたらどうなるのかな、なんて考えてしまう。
ま、しないけどね。
俯いたミューの顔を下から覗き込んで、クスリと微笑む。それから、唇を半開きにし、ペロリと口角を舐めた。
ねぇ、本気でそう思ってるの? 僕がミューを嫌ってると?
それとも、これは僕の同情を引くための、演技?
「ほんと分かってないね、ミューは。
ミューは僕の中で『女』ってカテゴリーに含まれないぐらい、特別な存在なんだよ」
ペロリと舌を舐め回し、ミューの前に両膝をつく。
こういう時には、ドラマティックな演出が必要でしょ。
「ミューだけいればいい。僕の世界には、ミューしかいらない。
愛してる、ミュー……」
でも、これは心からの言葉。
ミューさえいれば、他には誰もいらない。
クラスメートも、友達も、両親さえも……
僕は、両親の愛情に固執したことが一度もなかった。
母親はプライドが高く自慢したがりの女で、美しい双子の僕たちの存在はそんな彼女の虚栄心を満たしていた。父親は仕事が忙しく、なかなか一緒に過ごす時間がない。それでも僕たちは両親からそれなりの愛情は受け取ってもいたし、何不自由なく育てられたと思う。
けれど、そんな両親よりも、何よりも大切なのはミューで、時に両親の存在が鬱陶しく感じることもあるほどだった。僕は、大切な何かをミューの中に置き忘れてきたようだ。
「類。わた、しも……好き。大好き……」
優しいミューは、そんな僕の感情を知りつつ、知らないフリをしてくれる。両親を大切に思いつつ、何よりも僕の愛情を優先してくれる。
そんなミューが、大好きだよ。
爪をたてながらゆっくりと膝から内腿へとなぞると、ミューの腰がひくついた。
「ンッ、ファ……」
もっと僕を愛してる証明が、欲しいんだ。
「あぁ、ミュー……これじゃ、良く見えないよ」
ミューの膝裏をグイと持ち上げる。
「ねぇ、こっち抱えて上げてて?」
「えっ、嘘……や、やだっ」
戸惑い、焦るミューを尻目にキッチンの引き出しを少し開けてみせる。
「じゃ、ここに足置いて。そしたら疲れないでしょ?」
こんな卑猥な格好、恥ずかしいよね。
でもミューはやってくれるんだよね、僕を愛してるから……
にっこりと笑いかけられてしまえば、ミューは抵抗出来ない。ミューがおそるおそる引き出しの上に軽く足を乗せ、僕は密かにほくそ笑む。
「ふふっ、いい感じ」
「表でいい顔しときながら裏で陰口叩いたり、友達だとか言いながら平気で裏切ったり、力ある癖に頼りない女を演じたり、ブスな癖にかわいこぶったり、それではっきり言ってやると泣き出して、集団で罵ってきて厄介だし」
もちろんこれは、ミューのことじゃない。ミュー以外の女のことだ。
幼稚園から小学校低学年にかけては、僕のことを女みたいだと虐めてた癖に、成長するにつれて態度をコロッと変え、今度は褒めたり、持て囃したり、色目を使ってみせたりする。てか、そんなこと言われても全然嬉しくないし、吐き気すら覚える。告白をことごとく切り捨てていったら、僕はいつのまにか『鬼畜王子』なんて呼ばれていた。モテナイ女のやっかみだ。
だからさ、女は嫌いなんだ。
ミューが傷付いた表情を浮かべる。
「ねぇ、私のこともそう思ってるの? だって……私だって女だよ」
嬉しそうな顔も、幸せそうな顔も、欲情した顔ももちろん好きだけど……こんな風に傷ついたり、悲しそうな顔をしてるミューも好き。僕の言葉に一喜一憂してるんだって思うと、ゾクゾクする。
もっと傷つけたらどうなるのかな、なんて考えてしまう。
ま、しないけどね。
俯いたミューの顔を下から覗き込んで、クスリと微笑む。それから、唇を半開きにし、ペロリと口角を舐めた。
ねぇ、本気でそう思ってるの? 僕がミューを嫌ってると?
それとも、これは僕の同情を引くための、演技?
「ほんと分かってないね、ミューは。
ミューは僕の中で『女』ってカテゴリーに含まれないぐらい、特別な存在なんだよ」
ペロリと舌を舐め回し、ミューの前に両膝をつく。
こういう時には、ドラマティックな演出が必要でしょ。
「ミューだけいればいい。僕の世界には、ミューしかいらない。
愛してる、ミュー……」
でも、これは心からの言葉。
ミューさえいれば、他には誰もいらない。
クラスメートも、友達も、両親さえも……
僕は、両親の愛情に固執したことが一度もなかった。
母親はプライドが高く自慢したがりの女で、美しい双子の僕たちの存在はそんな彼女の虚栄心を満たしていた。父親は仕事が忙しく、なかなか一緒に過ごす時間がない。それでも僕たちは両親からそれなりの愛情は受け取ってもいたし、何不自由なく育てられたと思う。
けれど、そんな両親よりも、何よりも大切なのはミューで、時に両親の存在が鬱陶しく感じることもあるほどだった。僕は、大切な何かをミューの中に置き忘れてきたようだ。
「類。わた、しも……好き。大好き……」
優しいミューは、そんな僕の感情を知りつつ、知らないフリをしてくれる。両親を大切に思いつつ、何よりも僕の愛情を優先してくれる。
そんなミューが、大好きだよ。
爪をたてながらゆっくりと膝から内腿へとなぞると、ミューの腰がひくついた。
「ンッ、ファ……」
もっと僕を愛してる証明が、欲しいんだ。
「あぁ、ミュー……これじゃ、良く見えないよ」
ミューの膝裏をグイと持ち上げる。
「ねぇ、こっち抱えて上げてて?」
「えっ、嘘……や、やだっ」
戸惑い、焦るミューを尻目にキッチンの引き出しを少し開けてみせる。
「じゃ、ここに足置いて。そしたら疲れないでしょ?」
こんな卑猥な格好、恥ずかしいよね。
でもミューはやってくれるんだよね、僕を愛してるから……
にっこりと笑いかけられてしまえば、ミューは抵抗出来ない。ミューがおそるおそる引き出しの上に軽く足を乗せ、僕は密かにほくそ笑む。
「ふふっ、いい感じ」
0
あなたにおすすめの小説
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
田舎の幼馴染に囲い込まれた
兎角
恋愛
25.10/21 殴り書きの続き更新
都会に飛び出した田舎娘が渋々帰郷した田舎のムチムチ幼馴染に囲い込まれてズブズブになる予定 ※殴り書きなので改行などない状態です…そのうち直します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる