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最後の初夜
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クロードはゆっくりと上体を起こし、ルチアの脇の下を両腕で支えて抱き上げると、膝の上に乗せた。頭の後ろに手を当て、労るように優しく唇を塞ぐと深く接吻を落としていく。もう一方の指先で下唇を押し開かせ、舌を侵入させるとルチアの口内を舌先で弄る。途端、何とも言えない苦味が広がった。
己の蜜を味わうなど……初めてだな。
そんな行為に対して嫌悪を抱いていた筈なのに、ルチアと交わす接吻で齎されるということが、私の気持ちを高揚させ、興奮すら覚えさせてしまうとは……
「ンフッ……」
ルチアのくぐもった吐息に、クロードはゾワリと躰を震わせる。
それほどまでに、ルチアのことを愛している、ということか。
クロードは夢中でルチアの舌を絡め取ると、まだ苦味の残る愛液とともにきつく吸い上げた。頭に添えていた手をしっかりと支え、クロードが躰を捩りながらルチアをカウチへと横たえる。
「寒くないか?」
「いえ、大丈夫ですわ」
ルチアが目をトロンとさせたまま、ふんわりと微笑んだ。その微笑みだけで、クロードの胸は幸せで満たされていく。舌先をルチアの白く細い首筋へと這わせ、美しいラインを描く鎖骨を筋に沿って舐めていく。
「んふぁっっ……」
ルチアが肩を揺すり、擽ったがるような中にも艶のある声が漏れると、クロードの嗜虐心に火が灯る。鎖骨を甘く噛み、ルチアの弱いところを徹底的にいたぶる。
「あっ、あっ、あぁっ!! そこ……だ、めっ……ハァッ……」
「あぁ、分かっている」
だから、やりたくなるのだ……
ルチアの華奢な腕を持ち上げると、脇の下をクロードは厭らしく舐め上げた。
「んんふぅっっ!! ク、クロードっ……さまぁっっ!!」
今度は舌全体を使って脇の下を舐め尽くすようにすると、その度におもしろいほどルチアの躰がビクン、ビクン、と跳ね上がる。
「やっ、や、だぁ……ッハァ」
もっと、見せろ。私の腕で乱れる、お前の姿を……
ルチアの華奢な躰からは想像できない豊かに膨らんだ艶やかな乳房を、両手で覆うとゆっくりと揉みしだく。
「ハァッ、ハァッ……」
弱いところを攻められて息が上がっていたルチアだったが、呼吸が整ってくると乳房の快感に気持ちが集中してくる。それを見計らって、クロードは親指と人差し指で乳房の先端のコリコリと固くなった頂を摘み、クニクニと刺激した。
「あぁっっ!!」
ルチアの背中が美しく撓り、身を捩らそうとするが、クロードはそこに舌を這わせた。
「はぁぁぁんっっっ!!」
一際大きな声で啼くルチアに、もうクロードの欲望は止められない。片手をルチアの太腿の上に置いて抑えると、脇腹を舌で円を描くように舐め、もう片方は乳房の先端を摘んだまま刺激を与え続けた。
「あっ、クロード、さまっっ……そ、こっ! だ、めぇぇっっっ!! ハァッ、ハァッ……おかし、く……なっ、ちゃ……んんぅっ!!」
クロードは乱れ狂うルチアを前に、妖艶な笑みを浮かべた。
あぁ。私も、おかしくなりそうだ。
脇腹を甘く噛むとルチアの腰がキュウッと捩れ、クロードは逃さないとばかりに追いかけて捕らえるときつく吸い上げた。
唇を離したその先には、紅い華が咲いていた。
己の蜜を味わうなど……初めてだな。
そんな行為に対して嫌悪を抱いていた筈なのに、ルチアと交わす接吻で齎されるということが、私の気持ちを高揚させ、興奮すら覚えさせてしまうとは……
「ンフッ……」
ルチアのくぐもった吐息に、クロードはゾワリと躰を震わせる。
それほどまでに、ルチアのことを愛している、ということか。
クロードは夢中でルチアの舌を絡め取ると、まだ苦味の残る愛液とともにきつく吸い上げた。頭に添えていた手をしっかりと支え、クロードが躰を捩りながらルチアをカウチへと横たえる。
「寒くないか?」
「いえ、大丈夫ですわ」
ルチアが目をトロンとさせたまま、ふんわりと微笑んだ。その微笑みだけで、クロードの胸は幸せで満たされていく。舌先をルチアの白く細い首筋へと這わせ、美しいラインを描く鎖骨を筋に沿って舐めていく。
「んふぁっっ……」
ルチアが肩を揺すり、擽ったがるような中にも艶のある声が漏れると、クロードの嗜虐心に火が灯る。鎖骨を甘く噛み、ルチアの弱いところを徹底的にいたぶる。
「あっ、あっ、あぁっ!! そこ……だ、めっ……ハァッ……」
「あぁ、分かっている」
だから、やりたくなるのだ……
ルチアの華奢な腕を持ち上げると、脇の下をクロードは厭らしく舐め上げた。
「んんふぅっっ!! ク、クロードっ……さまぁっっ!!」
今度は舌全体を使って脇の下を舐め尽くすようにすると、その度におもしろいほどルチアの躰がビクン、ビクン、と跳ね上がる。
「やっ、や、だぁ……ッハァ」
もっと、見せろ。私の腕で乱れる、お前の姿を……
ルチアの華奢な躰からは想像できない豊かに膨らんだ艶やかな乳房を、両手で覆うとゆっくりと揉みしだく。
「ハァッ、ハァッ……」
弱いところを攻められて息が上がっていたルチアだったが、呼吸が整ってくると乳房の快感に気持ちが集中してくる。それを見計らって、クロードは親指と人差し指で乳房の先端のコリコリと固くなった頂を摘み、クニクニと刺激した。
「あぁっっ!!」
ルチアの背中が美しく撓り、身を捩らそうとするが、クロードはそこに舌を這わせた。
「はぁぁぁんっっっ!!」
一際大きな声で啼くルチアに、もうクロードの欲望は止められない。片手をルチアの太腿の上に置いて抑えると、脇腹を舌で円を描くように舐め、もう片方は乳房の先端を摘んだまま刺激を与え続けた。
「あっ、クロード、さまっっ……そ、こっ! だ、めぇぇっっっ!! ハァッ、ハァッ……おかし、く……なっ、ちゃ……んんぅっ!!」
クロードは乱れ狂うルチアを前に、妖艶な笑みを浮かべた。
あぁ。私も、おかしくなりそうだ。
脇腹を甘く噛むとルチアの腰がキュウッと捩れ、クロードは逃さないとばかりに追いかけて捕らえるときつく吸い上げた。
唇を離したその先には、紅い華が咲いていた。
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