55 / 66
最後の初夜
12
しおりを挟む
クロードのがっしりとした両肩にルチアは手を置き、少し上体を起こした姿勢でゆっくりと腰を揺らしていく。そうすることで腰を上下する度に花芽が擦れ、堪えきれないほどの快感がルチアに押し寄せてくる。
「あぁぁ……」
ルチアは目を閉じ、その感触に浸った。
「ルチア、目を閉じるな。私を見よ……」
クロードの艶かしい声にビクリと躰を震わせ、ルチアは目を開ける。
「そうだ」
クロードの射抜くような視線が淫らに腰を揺らすルチアの躰を捉え、繋がっている中心が更に熱くなる。大きな手が両方の乳房を包み込み、腰の動きに合わせるように揉みしだかれる。
「ハァッ、クロード、さ……まぁっ……ハァッ、ハァッ……」
クロードの親指が乳房の蕾へとかかり、指の腹でクニクニと捏ね繰り回される。
「やぁっ!! んんふっ……」
その刺激に、ルチアは内壁をギュウッと思わず締め付け、クロードは苦しげな表情を浮かべた。
「ック……ルチア」
「も、申し訳ございませんっっ!!」
「すぐにでも……ハァッ達して、しまいそうだ。お前の中は、気持ち良すぎる」
妖艶な表情とともに艶を含んだ声でクロードに告げられ、カァーッとルチアの全身が熱くなる。
「私のことは考えなくてもよいから……ルチア、お前が気持ちいいように動いてみよ」
「はい……」
花芽に当たるように擦りつけながら腰を揺らしていると、絶頂感が津波のように押し寄せてくる。ドクドクと中心が畝り、興奮で頬が紅潮し、乾きを感じて唇を舌で舐め回す。全ての意識が、絶頂に達するために集中する。
「すご、い……感じ、る……ハァァ……クロードっ……さ、まぁ……ハァッ、ハァッ……い、いくっ……いく、いくっぅ! あ、あぁああっ!!」
クロードの両肩に置いた手にギュッと力が込められ、背中を弓なりに反らしてルチアは絶頂へと達し、力を失くした躰をクロードへと預けた。
あぁ、蕩けていく……躰も、脳も、心も、全て……
ぐったりとクロードに躰を預けたルチアの髪に指を差し込むと、クロードは優しく髪を梳いた。ビクン、ビクン、と花芽が未だ快感に打ち震えている。
そろそろ、私も限界だな……
ルチアの背中を支えてゆっくりと反転させ、股の間を割ると躰を捩じ込んだ。ルチアの額に接吻を落とす。
「ルチア、私の想いを受け止めてくれ」
クロードの言葉に全てを理解したルチアが、コクリと頷く。
接吻や乳房を弄ぶ余裕すらなく、ただ絶頂へと向かってクロードは腰を律動させた。達したばかりルチアの中はトロトロに熱く溶けていて、クロードの猛りにじっとりと絡みついてくる。
「クロード、さま……私の中で……ハァッ……気持ちよく、なって……ハァッ、ハァッ」
「あぁ……気持ち、いいぞ……ハァッ」
ルチアの膝裏に手を回して持ち上げ、更に深く繋がると欲情のままにクロードは激しく腰を律動させた。
「あっ! すごっ……いぃ……ハァッ、ハァッあんっ!! 奧ぅ、あたって……ハァッ、ハァッ……や、んんぅっ……だ、めぇ……ハァッ……また……は、ぁんっ……」
「ルチア、いくぞ」
深く激しい抜き差しを繰り返し、互いの欲が昂ぶっていく。
「あっ、あっ、はぁ……っん……あぁっっ……クロード、さまぁぁっっ!! だ、だめ……も、もぅ……んんんぅぅぅっっっ!!」
「ック……」
共に絶頂へと上り詰め、クロード熱い欲がルチアの中へと注ぎこまれた。
脱力した躰をなんとか膝で支え、クロードが欲を吐き出した自身をルチアから抜き去ろうとすると、朦朧とした意識の中でルチアが彼の腕をとり、掠れた声で囁く。
「だめ、クロード様……そのまま……朝、まで……お願いです。クロード様と、繋がって、いたいんです……」
そして、ぐったりと躰をベッドへと預けた。
ルチア……
ルチアの背中に手を差し入れると繋がったままゆっくりと躰を反転させ、ルチアを胸の上に乗せた状態でベッドへ横たえた。
私がお前を求めるように、お前もまた、私を求めてくれている。この心の奥底から湧き上がる温かな想いを、人は『幸せ』と呼ぶのか。それとも、まだ他にあるのか。
私には、この感情につけるべき名前を知らぬ。だが、この感情にずっと包まれていたいと思うのだ、ルチアよ……
もう白み始めた空の気配を感じながら、クロードは僅かに残ったルチアとの甘い時間を愛しむように、そっと瞼を閉じた。
「ルチア、永遠に……お前だけを愛している」
「あぁぁ……」
ルチアは目を閉じ、その感触に浸った。
「ルチア、目を閉じるな。私を見よ……」
クロードの艶かしい声にビクリと躰を震わせ、ルチアは目を開ける。
「そうだ」
クロードの射抜くような視線が淫らに腰を揺らすルチアの躰を捉え、繋がっている中心が更に熱くなる。大きな手が両方の乳房を包み込み、腰の動きに合わせるように揉みしだかれる。
「ハァッ、クロード、さ……まぁっ……ハァッ、ハァッ……」
クロードの親指が乳房の蕾へとかかり、指の腹でクニクニと捏ね繰り回される。
「やぁっ!! んんふっ……」
その刺激に、ルチアは内壁をギュウッと思わず締め付け、クロードは苦しげな表情を浮かべた。
「ック……ルチア」
「も、申し訳ございませんっっ!!」
「すぐにでも……ハァッ達して、しまいそうだ。お前の中は、気持ち良すぎる」
妖艶な表情とともに艶を含んだ声でクロードに告げられ、カァーッとルチアの全身が熱くなる。
「私のことは考えなくてもよいから……ルチア、お前が気持ちいいように動いてみよ」
「はい……」
花芽に当たるように擦りつけながら腰を揺らしていると、絶頂感が津波のように押し寄せてくる。ドクドクと中心が畝り、興奮で頬が紅潮し、乾きを感じて唇を舌で舐め回す。全ての意識が、絶頂に達するために集中する。
「すご、い……感じ、る……ハァァ……クロードっ……さ、まぁ……ハァッ、ハァッ……い、いくっ……いく、いくっぅ! あ、あぁああっ!!」
クロードの両肩に置いた手にギュッと力が込められ、背中を弓なりに反らしてルチアは絶頂へと達し、力を失くした躰をクロードへと預けた。
あぁ、蕩けていく……躰も、脳も、心も、全て……
ぐったりとクロードに躰を預けたルチアの髪に指を差し込むと、クロードは優しく髪を梳いた。ビクン、ビクン、と花芽が未だ快感に打ち震えている。
そろそろ、私も限界だな……
ルチアの背中を支えてゆっくりと反転させ、股の間を割ると躰を捩じ込んだ。ルチアの額に接吻を落とす。
「ルチア、私の想いを受け止めてくれ」
クロードの言葉に全てを理解したルチアが、コクリと頷く。
接吻や乳房を弄ぶ余裕すらなく、ただ絶頂へと向かってクロードは腰を律動させた。達したばかりルチアの中はトロトロに熱く溶けていて、クロードの猛りにじっとりと絡みついてくる。
「クロード、さま……私の中で……ハァッ……気持ちよく、なって……ハァッ、ハァッ」
「あぁ……気持ち、いいぞ……ハァッ」
ルチアの膝裏に手を回して持ち上げ、更に深く繋がると欲情のままにクロードは激しく腰を律動させた。
「あっ! すごっ……いぃ……ハァッ、ハァッあんっ!! 奧ぅ、あたって……ハァッ、ハァッ……や、んんぅっ……だ、めぇ……ハァッ……また……は、ぁんっ……」
「ルチア、いくぞ」
深く激しい抜き差しを繰り返し、互いの欲が昂ぶっていく。
「あっ、あっ、はぁ……っん……あぁっっ……クロード、さまぁぁっっ!! だ、だめ……も、もぅ……んんんぅぅぅっっっ!!」
「ック……」
共に絶頂へと上り詰め、クロード熱い欲がルチアの中へと注ぎこまれた。
脱力した躰をなんとか膝で支え、クロードが欲を吐き出した自身をルチアから抜き去ろうとすると、朦朧とした意識の中でルチアが彼の腕をとり、掠れた声で囁く。
「だめ、クロード様……そのまま……朝、まで……お願いです。クロード様と、繋がって、いたいんです……」
そして、ぐったりと躰をベッドへと預けた。
ルチア……
ルチアの背中に手を差し入れると繋がったままゆっくりと躰を反転させ、ルチアを胸の上に乗せた状態でベッドへ横たえた。
私がお前を求めるように、お前もまた、私を求めてくれている。この心の奥底から湧き上がる温かな想いを、人は『幸せ』と呼ぶのか。それとも、まだ他にあるのか。
私には、この感情につけるべき名前を知らぬ。だが、この感情にずっと包まれていたいと思うのだ、ルチアよ……
もう白み始めた空の気配を感じながら、クロードは僅かに残ったルチアとの甘い時間を愛しむように、そっと瞼を閉じた。
「ルチア、永遠に……お前だけを愛している」
10
あなたにおすすめの小説
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
【R18】愛され総受け女王は、20歳の誕生日に夫である美麗な年下国王に甘く淫らにお祝いされる
奏音 美都
恋愛
シャルール公国のプリンセス、アンジェリーナの公務の際に出会い、恋に落ちたソノワール公爵であったルノー。
両親を船の沈没事故で失い、突如女王として戴冠することになった間も、彼女を支え続けた。
それから幾つもの困難を乗り越え、ルノーはアンジェリーナと婚姻を結び、単なる女王の夫、王配ではなく、自らも執政に取り組む国王として戴冠した。
夫婦となって初めて迎えるアンジェリーナの誕生日。ルノーは彼女を喜ばせようと、画策する。
離宮に隠されるお妃様
agapē【アガペー】
恋愛
私の妃にならないか?
侯爵令嬢であるローゼリアには、婚約者がいた。第一王子のライモンド。ある日、呼び出しを受け向かった先には、女性を膝に乗せ、仲睦まじい様子のライモンドがいた。
「何故呼ばれたか・・・わかるな?」
「何故・・・理由は存じませんが」
「毎日勉強ばかりしているのに頭が悪いのだな」
ローゼリアはライモンドから婚約破棄を言い渡される。
『私の妃にならないか?妻としての役割は求めない。少しばかり政務を手伝ってくれると助かるが、後は離宮でゆっくり過ごしてくれればいい』
愛し愛される関係。そんな幸せは夢物語と諦め、ローゼリアは離宮に隠されるお妃様となった。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
コワモテ軍人な旦那様は彼女にゾッコンなのです~新婚若奥様はいきなり大ピンチ~
二階堂まや♡電書「騎士団長との~」発売中
恋愛
政治家の令嬢イリーナは社交界の《白薔薇》と称される程の美貌を持ち、不自由無く華やかな生活を送っていた。
彼女は王立陸軍大尉ディートハルトに一目惚れするものの、国内で政治家と軍人は長年対立していた。加えて軍人は質実剛健を良しとしており、彼女の趣味嗜好とはまるで正反対であった。
そのためイリーナは華やかな生活を手放すことを決め、ディートハルトと無事に夫婦として結ばれる。
幸せな結婚生活を謳歌していたものの、ある日彼女は兄と弟から夜会に参加して欲しいと頼まれる。
そして夜会終了後、ディートハルトに華美な装いをしているところを見られてしまって……?
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる