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女の子同士のエッチって、どうすればいいの!?
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そんな……想いが、やよいの心の中にはあったんだ。
私、本当に全然知らなかった。
もし、あの頃知ってたとしても……たぶん、受け止めてあげられなかったけど。でも……それでも、あの頃のやよいを知ってたらって思わずにいられない。
やよいが私のことを学校で目で追ってたのを見てみたかったな、とか。
部活終わって、やよいが走ってタオル持ってきてくれたりしたら可愛かっただろうな、とか。
何か……一言でも、会話を交わしたかった……って。
そう、思う。
「ねぇ、やよい。あのアルバム、見せてくれない?」
書棚に入ってるアルバムを指さすと、やよいの顔がサッと青ざめた。
「先輩、ひくかもしれませんよ……なんでこんな写真まで持ってるんだって、私のことストーカーだと思うかもしれない……」
「大丈夫。そんなこと絶対ないから!」
躊躇いつつもやよいが立ち上がり、アルバムを書棚から抜き取った……ものの、アルバムを胸に抱えたまま渡そうとしない。
「前にアルバムから写真落ちたことあったし、ひくわけないじゃん!
ね、見せてよ!」
明るく笑いかけ、やよいに手を伸ばす。
私の言葉に励まされ、やよいはゴクリと嚥下すると、おずおずと両手でアルバムを献上した。うん、この渡し方は献上で間違いない。
実は、やよいが告白してキスして家を出てった後、アルバム全部見たってことは黙っておこう。
アルバムを開くと、そこには懐かしい昔の私がいて……このレンズの向こう側には、昔のやよいがいるんだなって思った。相変わらず、って変わるわけないんだけど、その中にはピンボケだったり、遠くにしか写ってなかったり、他の子に隠れちゃってる写真までご丁寧に貼ってあって、そこにやよいの想いの深さを感じる。
アルバムを捲る私の隣で座っているやよいは、悪戯が見つかった時の子供のように正座して黙りこくり、居た堪れないって雰囲気を醸し出していた。
ふと、アルバムを捲る手が止まり、一枚の写真に目が釘付けになった。
「これ……やよい、だよね?」
高校の卒業式。
たくさんの花束を抱え、胸にリボンを飾ったブレザー姿で大きな口を開けて笑う私がそこにはいて、そのずっと後ろの方に立っているやよいが写っていた。やよいは真っ黒な髪をおさげにしてて、細いフレームの眼鏡を掛けていた。
だから、前に見た時にはやよいだって気がつかなかった。
でも……今なら、分かる。やよいがどんな格好をしていても、どんな風に変わろうと、私は見つけられる自信があるよ。
やよいは私の声を聞いた途端に体操座りを崩し、ドタッと倒れこむようにして自分の写っている写真を両腕で隠した。
「みみみ見ないで下さい!!」
「どうして?」
「だって……あの頃の、私なんて……地味で、目立たなくて、可愛くない。先輩に、全然相応しくないから。今でも、相応しいと思ってなんていませんけど、でも……」
「なんで?おさげで眼鏡のやよいも可愛かったよ」
「可愛くなんてありません!!」
「可愛いよ。
私は嬉しいよ? やよいの学生の時の写真が見られて」
そう言うと、やよいは真っ赤な顔をしながらも、少し頬を膨らませて拗ねた表情を見せた。
「み、来さんは……狡いです。そうやって、私を喜ばせる言葉を知ってて……そんなこと言われたら私、拒めないじゃないですか……」
アルバムの最後。そこには、透明な袋の中に手紙が入っていた。
私あての、やよいからのラブレター。
私、本当に全然知らなかった。
もし、あの頃知ってたとしても……たぶん、受け止めてあげられなかったけど。でも……それでも、あの頃のやよいを知ってたらって思わずにいられない。
やよいが私のことを学校で目で追ってたのを見てみたかったな、とか。
部活終わって、やよいが走ってタオル持ってきてくれたりしたら可愛かっただろうな、とか。
何か……一言でも、会話を交わしたかった……って。
そう、思う。
「ねぇ、やよい。あのアルバム、見せてくれない?」
書棚に入ってるアルバムを指さすと、やよいの顔がサッと青ざめた。
「先輩、ひくかもしれませんよ……なんでこんな写真まで持ってるんだって、私のことストーカーだと思うかもしれない……」
「大丈夫。そんなこと絶対ないから!」
躊躇いつつもやよいが立ち上がり、アルバムを書棚から抜き取った……ものの、アルバムを胸に抱えたまま渡そうとしない。
「前にアルバムから写真落ちたことあったし、ひくわけないじゃん!
ね、見せてよ!」
明るく笑いかけ、やよいに手を伸ばす。
私の言葉に励まされ、やよいはゴクリと嚥下すると、おずおずと両手でアルバムを献上した。うん、この渡し方は献上で間違いない。
実は、やよいが告白してキスして家を出てった後、アルバム全部見たってことは黙っておこう。
アルバムを開くと、そこには懐かしい昔の私がいて……このレンズの向こう側には、昔のやよいがいるんだなって思った。相変わらず、って変わるわけないんだけど、その中にはピンボケだったり、遠くにしか写ってなかったり、他の子に隠れちゃってる写真までご丁寧に貼ってあって、そこにやよいの想いの深さを感じる。
アルバムを捲る私の隣で座っているやよいは、悪戯が見つかった時の子供のように正座して黙りこくり、居た堪れないって雰囲気を醸し出していた。
ふと、アルバムを捲る手が止まり、一枚の写真に目が釘付けになった。
「これ……やよい、だよね?」
高校の卒業式。
たくさんの花束を抱え、胸にリボンを飾ったブレザー姿で大きな口を開けて笑う私がそこにはいて、そのずっと後ろの方に立っているやよいが写っていた。やよいは真っ黒な髪をおさげにしてて、細いフレームの眼鏡を掛けていた。
だから、前に見た時にはやよいだって気がつかなかった。
でも……今なら、分かる。やよいがどんな格好をしていても、どんな風に変わろうと、私は見つけられる自信があるよ。
やよいは私の声を聞いた途端に体操座りを崩し、ドタッと倒れこむようにして自分の写っている写真を両腕で隠した。
「みみみ見ないで下さい!!」
「どうして?」
「だって……あの頃の、私なんて……地味で、目立たなくて、可愛くない。先輩に、全然相応しくないから。今でも、相応しいと思ってなんていませんけど、でも……」
「なんで?おさげで眼鏡のやよいも可愛かったよ」
「可愛くなんてありません!!」
「可愛いよ。
私は嬉しいよ? やよいの学生の時の写真が見られて」
そう言うと、やよいは真っ赤な顔をしながらも、少し頬を膨らませて拗ねた表情を見せた。
「み、来さんは……狡いです。そうやって、私を喜ばせる言葉を知ってて……そんなこと言われたら私、拒めないじゃないですか……」
アルバムの最後。そこには、透明な袋の中に手紙が入っていた。
私あての、やよいからのラブレター。
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