239 / 1,014
深まる愛情
7
しおりを挟む
全身から力が抜けた美姫の躰を秀一が抱き締め、丁寧にソファへと横たわらせた。息を乱す美姫の熱くなった頬を秀一の指先で愛撫され、美姫はフルフルッと震えた。
美姫を見下ろし、見つめる秀一の瞳に熱が籠もる。美姫の胸に愛おしさと切なさが満たされ、絞られるように痛い。
秀一の長く細い指先が眼鏡のフレームにかかり、優雅に外される。間近に迫るライトグレーの瞳は色濃く揺れていて、美姫の瞳を掴んで離さない。
美姫は心臓が壊れそうなくらいドキドキと音をたて、部屋中に響き渡っているような感覚になった。
「貴女をこれ以上深く愛するのは……不可能だと思っていました。私はそれほど、美姫を深く愛しているという自負があった……
けれど、それは...間違いだったようです。
美姫、貴女を今までよりも深く……更に、深く……愛しています。
貴女を…もっと深く……感じさせて下さい……」
両脚を持ってV字型に広げられ、秀一が美姫の脚を肩にのせ、軽く体重をかけながら覆い被さってくる。秀一の長い艶やかな黒髪が美姫の首元にかかり、ゾクゾクと震えて内部にまで振動した。
「ッハァ……」
躰を折り畳んだような状態になり、美姫の腹筋に力が入る。先程深いと感じたよりも更にその奥へと当たる圧迫感に呼吸が止まりそうになる。
あぁぁぁぁ……ふ、かい……
「ハァ---------ッ」
深く息が吐き出される。動いてもいないのに快感でどうにかなりそうだった。既に達した美姫の躰はそれでなくても敏感になっていて、少しの刺激でも物凄い快感が押し寄せてくる予感がした。
秀一の美麗な顔が近づくと唇が重なり、躰を密着させたまま静かに腰を揺らし始めた。奥を揺さぶられて突き上げられるような快感が押し寄せてくる。
甘い口づけの隙間から、秀一の艶やかな声が漏れる。
「ハァァ……美姫……貴女の温もりを…奥まで、感じます……ッハァ…」
「……」
頭が朦朧として何も考えられない。
気持ち良過ぎて……声さえ出すのを忘れてその快感に没頭してしまう……
こんな強烈な快感、初めて……
「ハァッ、美姫……感、じる…ハァッハァッ感じ、ますっ……フゥッ貴女を…ハァッ……深、く……」
美姫の頭から首にかけて痺れたような刺激が走り、全身へと深い深い快感が伝わる……
「!!!」
伝わった快感が、内部の奥へと沁み渡っていく……
ハ、ァッ
あぁっっ!!!!!!く、る……!!!!!!!
秀一の肩にのせた美姫の脚がピンと張り詰め、爪先が攣りそうな程真っ直ぐになる腰が浮き上がり、背中が大きくのけぞった。
「ッッッ……!!!!」
全身が痙攣してギューッと硬く締まるような感覚の後、ふわっと緩んだ。
全てが……真っ白になる。意識という感覚が途切れた後、夢の中にいるような気持ちのままゆっくりと覚醒していく……
全身が温かいものに包まれ、胸の奥にも入り込んでくる。
天高い水色の空の上を真っ白な雲のようにふわふわと浮かんでいるような、深い群青の海を流れに委ねてゆったりと揺蕩うような、胸の奥底から全身へと満たされていく。
人は、なんて呼ぶの?
‘’幸福感‘’……そう…深い、幸福感が……私を…包み込んでいる……
私を見下ろす秀一さんの顔。愛しい人が私に愛おしく微笑む。
あぁ、私…この人を……愛している。
美姫を見下ろし、見つめる秀一の瞳に熱が籠もる。美姫の胸に愛おしさと切なさが満たされ、絞られるように痛い。
秀一の長く細い指先が眼鏡のフレームにかかり、優雅に外される。間近に迫るライトグレーの瞳は色濃く揺れていて、美姫の瞳を掴んで離さない。
美姫は心臓が壊れそうなくらいドキドキと音をたて、部屋中に響き渡っているような感覚になった。
「貴女をこれ以上深く愛するのは……不可能だと思っていました。私はそれほど、美姫を深く愛しているという自負があった……
けれど、それは...間違いだったようです。
美姫、貴女を今までよりも深く……更に、深く……愛しています。
貴女を…もっと深く……感じさせて下さい……」
両脚を持ってV字型に広げられ、秀一が美姫の脚を肩にのせ、軽く体重をかけながら覆い被さってくる。秀一の長い艶やかな黒髪が美姫の首元にかかり、ゾクゾクと震えて内部にまで振動した。
「ッハァ……」
躰を折り畳んだような状態になり、美姫の腹筋に力が入る。先程深いと感じたよりも更にその奥へと当たる圧迫感に呼吸が止まりそうになる。
あぁぁぁぁ……ふ、かい……
「ハァ---------ッ」
深く息が吐き出される。動いてもいないのに快感でどうにかなりそうだった。既に達した美姫の躰はそれでなくても敏感になっていて、少しの刺激でも物凄い快感が押し寄せてくる予感がした。
秀一の美麗な顔が近づくと唇が重なり、躰を密着させたまま静かに腰を揺らし始めた。奥を揺さぶられて突き上げられるような快感が押し寄せてくる。
甘い口づけの隙間から、秀一の艶やかな声が漏れる。
「ハァァ……美姫……貴女の温もりを…奥まで、感じます……ッハァ…」
「……」
頭が朦朧として何も考えられない。
気持ち良過ぎて……声さえ出すのを忘れてその快感に没頭してしまう……
こんな強烈な快感、初めて……
「ハァッ、美姫……感、じる…ハァッハァッ感じ、ますっ……フゥッ貴女を…ハァッ……深、く……」
美姫の頭から首にかけて痺れたような刺激が走り、全身へと深い深い快感が伝わる……
「!!!」
伝わった快感が、内部の奥へと沁み渡っていく……
ハ、ァッ
あぁっっ!!!!!!く、る……!!!!!!!
秀一の肩にのせた美姫の脚がピンと張り詰め、爪先が攣りそうな程真っ直ぐになる腰が浮き上がり、背中が大きくのけぞった。
「ッッッ……!!!!」
全身が痙攣してギューッと硬く締まるような感覚の後、ふわっと緩んだ。
全てが……真っ白になる。意識という感覚が途切れた後、夢の中にいるような気持ちのままゆっくりと覚醒していく……
全身が温かいものに包まれ、胸の奥にも入り込んでくる。
天高い水色の空の上を真っ白な雲のようにふわふわと浮かんでいるような、深い群青の海を流れに委ねてゆったりと揺蕩うような、胸の奥底から全身へと満たされていく。
人は、なんて呼ぶの?
‘’幸福感‘’……そう…深い、幸福感が……私を…包み込んでいる……
私を見下ろす秀一さんの顔。愛しい人が私に愛おしく微笑む。
あぁ、私…この人を……愛している。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる