<本編完結!AS開始>【R18】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

奏音 美都

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愛憎の果て

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 ログハウスを出てから、3日目の朝を迎えた。

 美姫は前日に秀一から待ち合わせ場所の変更を受け、指定された場所へと向かった。

 成田空港の第2旅客ターミナルビル横の南オペレーションセンターにある、ビジネスアビエーションターミナル プレミアゲート。ここは、ハリウッドスターやグローバル企業経営者といったセレブが利用するプライベートジェット専用ターミナルだ。

 玄関を入ってすぐにあるレセプションデスクで名前を告げると、その先へと進むよう指示された。そこで出入国手続き、税関、検疫施設があり、他の一般客と顔を合わせることなく搭乗ゲートをくぐると、専用車が待ち構えていた。

 車が10分ほど走ったところで停まる。車を降りた先には、小型のジェット機が迫っていた。

 タラップが下りている先には一人の客室乗務員が立っており、笑顔で迎え入れた。美姫は乗務員に向かって一言告げた後、タラップを上がっていった。

 アメリカ合衆国の航空機メーカーであるガルフストリーム・エアロスペースが同社のガルフストリーム Vを改良する形で開発したビジネスジェット機であるガルフストリームG550。「プライベートジェットのロールスロイス」とも呼ばれ、政治家、芸能人、企業家のプライベートジェット機としてのみならず、各国政府・軍の要人(VIP)輸送機として幅広く使われている。小型ジェット機にもかかわらず天井が高いため、美姫は立って歩くことが出来た。

 入ってすぐに黒大理石の天板が張られたバーカウンターが設置してあり、世界中から取り寄せた銘酒が所狭しと並べられている。機内右側には僅か6席あるのみで、ゆったりとしたベージュの革張りの大きなソファが置かれている。対面式になっており、間には重厚な木目調のテーブルが配されていた。

 左側を占めているのは、重厚感のある一人用の席と同じベージュの革張りの長ソファ。そこに美姫は、愛しい人の後ろ姿を認めた。

 長ソファに秀一は長く美しい脚を投げ出し、梨型とも女体とも思えるような形の小ぶりのグラスを手にしていた。それはオーストリアのリーデル社のコニャックXOというハンドメイドグラスで、コニャックを味わうのに最も適したワイングラスと定評があるものだった。

 サイドテーブルの上には、大きなガラスの器に綺麗に盛られた瑞々しい宝石のような果物。その横には、バカラ社がこの商品のためだけに開発したクリスタルボトルを使用したフランスの高級ブランデー・コニャック『ルイ13世 ブラックパール』が置かれていた。

 3日前まで古びたログハウスでその日食べるものにさえも困窮していたことが、嘘のようだった。

 美姫の気配に気づいた秀一が振り返り、グラスを傾けて微笑んだ。

「美姫、待ち詫びていましたよ」

 秀一の目の前には埋め込み型のTVのスクリーンがあり、普段滅多にTVなど見ることのない秀一が珍しくTVをつけていた。

 TVからは、朝のワイドショーが流れている。

 秀一が、美姫に向かって笑みを浮かべた。

「美姫、こんな大胆なプラン、よく思いつきましたね。
 これでマスコミは一時的にでも気がそれ、その間に私たちはウィーンへと向かうことが出来ます」

 ワイドショーでは、若いふたりの記者会見の様子を映しながら、アナウンサーの声が流れていた。

『「ピアノ界の貴公子」来栖秀一氏と恋仲にあると噂され、来栖氏と共に失踪していたと思われていた来栖財閥令嬢である来栖美姫さんが今朝、記者会見を開き、羽鳥大蔵元衆議院議員の三男である羽鳥大和さんとの婚約を発表しました』

 白い長テーブルに座るふたりの若い男女は、美姫と大和だった。
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