<本編完結!AS開始>【R18】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

奏音 美都

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新生

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 ふたりが車に乗ると、運転手がサッと扉を閉める。その窓には、びっしりと報道陣が張り付いていた。

「むさ苦しいわね。大和、カーテン閉めて頂戴」

 京香に言われ、「あ、あぁ......」と大和がカーテンを引く。

 まるで昼間とは思えないキラキラと光る緑を地に紫の線の入ったスパンコールの大振りのニットに、大粒の真珠の周りにゴールドがあしらっているイヤリングを身につけている京香を、大和はじっと見つめた。

 なんか、お袋......玉虫みたいな服、着てんな。

 車が発進し、騒めきが遠退いていく。

 美姫は安堵しながらも、こんな形で報道陣を振り切ったことに不安も抱いていた。

 また何か言われそう......大丈夫なのかな。

 美姫が後ろを見つめていると、斜め向いに座った京香からスッと何かを差し出された。

「さ、お祝いしましょ」

 グラスを片手ににこやかに笑みを浮かべる京香に、美姫は戸惑いながらもそれを受け取った。

「聖輝いぶき、シャンパン開けてくれる?」
「はい」

 え......

 大和と美姫は、ふたり同時に京香の隣にいる男性を見た。報道陣のことが気にかかり、ふたりとも彼の存在に気付いていなかったのだ。

 男は、濃紺の洗練された細身の高級スーツに身を包み、ダークブラウンの髪を後ろに流している。年齢的には多少高めであるものの、甘いマスクと柔らかそうな雰囲気から、京香と一緒にいるとまるで一流ホストと上客のように見える。

 おいおい、芸妓の次はホストかよ。勘弁してくれよ......

 大和は心の中で頭を抱えた。

 それにしても、お袋が突然現れるとか。
 悪い予感しかしねぇ......

 聖輝と言われた男は、慣れた様子でシャンパンを手に取って開けると、自らのグラスにも注いだ。

「それじゃ、ふたりの結婚に」

 京香の音頭に合わせ、4人でグラスを合わせる。なぜ家族でのお祝いに、ホスト擬もどきの男がこの場にいるのか大和が訝しんでいると、聖輝がにこやかな笑みを浮かべた。

「申し遅れました。私、こういうものです」

 胸元のポケットから名刺入れを出す。シンプルなシルバーの名刺入れは親指の形に合わせた曲線が切り取られ、そこに親指を入れてスッと名刺を出せるようになっていた。名刺を出す機会が多く、すぐに取り出せることを考えてだろうと思うと、仕事が出来ることが窺えた。

 やっぱり、ホストなのか?

 両手で渡された名刺を受け取ると、『吉岡 聖輝』という名前の下に『Ibuki Yoshioka』と読みが添えてある。

 イブキって、名字じゃなくて名前だったのか。
 どう考えても、ホストの名前だろ。しかも、互いのこと名前で呼んでたよな......

 そう思いながら肩書きを見てみると、『吉岡メディアエージェンシー 代表取締役社長』とある。

 京香は革張りのシートに深く凭れ掛けて、脚を組んだ。

「来栖財閥は、契約している今の広告代理店を解除し、この吉岡メディアエージェンシーと契約してもらうわ」

 申し出というよりは命令といった突然の京香の言葉に、二人は唖然とした。
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