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不思議の国の美姫アリス
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突然目の前を、ザック白うさぎが駆けて行きます。
「あぁヤバイ、大変だぁ! 遅れる、遅れちゃうよぉぉぉ!!」
慌てて穴の中へ走っていくザック白うさぎを、美姫アリスが追い駆けます。
「ま、待って。どこへ行くの?キャーッッ!!」
穴へ入った途端、美姫アリスはどんどん落ちて行きました。
ようやく辿りついた先にはテーブルがあり、瓶には『私を飲んで』と書いてあります。
それを飲んだ途端、美姫アリスの体が小さくなり、今度はケーキを見つけて食べると体が大きくなります。
「いったい、どうしたらいいの……ウッ……ウグッ」
泣き出した美姫アリスの涙は池となり、再び小さくなった美姫アリスは池の中に落ちてしまいます。
ようやく助かった美姫アリスは森を歩いて行きました。すると、大きな口に真っ赤な口紅を塗ったミシェルチェシャ猫が木の上にいます。
「あんたぁ、道に迷ったのぉ? いい男紹介してくれたら、道案内してやってもいいけど?フフッ……」
美姫アリスは紹介出来るような男どころか誰もいないので、ミシェルチェシャ猫を無視して歩いて行くことにしました。
歩いて行ったその先では、モルテッソーニ帽子屋とカミル三月うさぎ、悠眠りネズミがお茶会をしているところでした。
「良かったら僕たちと一緒に、お茶でもどうですか?」
カミル三月うさぎがにっこりと微笑み、美姫アリスはお呼ばれしようかと思いました。
けれど、その時……モルテッソーニ帽子屋がカミル三月うさぎのあらぬところをナデナデとお触りしているところを目撃してしまいます。
「あ、ダメ……かの、じょが見てる、のに……ハァッ、ぁ……」
「ふふっ、相変わらず可愛いなカミル三月うさぎは……ほら、もっと可愛がってやる」
「ぁ、アンッ……だ、だめぇぇ」
悠眠りネズミは我関せず、すやすやと眠っています。美姫アリスはお茶会を遠慮して、そそくさと退散することにしました。
歩いて行くと、鮮やかな薔薇が咲いている綺麗な庭に辿り着きました。そこには庭師がいて、白薔薇を赤薔薇にペンキで塗り直しているところでした。美姫アリスもお手伝いしていると、そこへ秀一女王がやってきました。
「これは……白薔薇を紅く塗りましたね。私の目がこんなもので誤魔化されると思うなどとは……笑止」
秀一女王は赤く塗られた偽物の白薔薇をたちまち見抜き、即刻庭師の首が全員ハネられました。
『ギャーッ!!』
怯える美姫アリスに、秀一女王が気付きます。
「そこの少女、クロッケーを一緒になさい」
美姫アリスは断るつもりでしたが、なぜか秀一女王の意に逆らうことが出来ず、気付けばコクリと頷いていました。
クロッケーのボールは久美ハリネズミ、クロッケーのバットは礼音フラミンゴでした。秀一女王は、礼音フラミングを思いっきり振り回します。
「い、いだーっっ!!」
試合では、秀一女王を邪魔する者や逆らう者はただちに首をハネられ、結局美姫アリス以外誰もいなくなってしまいました。
美姫アリスが試合を終えて歩いて行くと、大和グリフォンに会いました。大和グリフォンは自らが信じる正義のもと、美姫アリスを連れて法廷に向かいました。
そこでは、「誰がパイを盗んだのか」という裁判が行われていました。
「犯人は、美姫アリスに間違いない。真実は、いつもひとつ!」
大和グリフォンは自信満々です。そこには、ザック白うさぎも法廷に立っていました。
「僕もさぁ、平和にやっていきたいんだけど、やっぱり女王には逆らえないんだよねぇ、ごめんねぇ」
美姫アリス、最大の危機です。
その時、秀一女王が前に進み出ました。
「裁判など、まどろっこしい。今すぐ私がこの子の首をハネて差し上げます」
そう言って美姫アリスの顎をクイと上げた途端、秀一女王の眉がピクリと上がります。
う、美しい。
彼女こそ、私の運命の女性。私の、たったひとつの光……
なんということでしょう……
秀一女王がドレスを脱ぎ捨てた途端、魔王へと早変わりしたのでした。
「美姫アリス……と申しましたね。
この国も、この国の人間も全て私の思いのまま。私の元で、めくるめく愛と官能の世界に溺れてみませんか」
美姫アリスは、秀一魔王のあまりの妖艶さにクラクラしてしまいました。
「は、はい……喜んで」
秀一魔王はクスッと不敵な笑みを浮かべると、美姫アリスの手を取って口づけを落としました。
「では、愛しい我が姫君。参りましょうか」
そして、連れて行かれたその先には……
「ハッ!!ん、すごっっ……ぁ、も、もぉ……おかしく、なるからぁぁっっ!!ハァッ、ハァッ……」
「えぇ、貴女に狂うぐらいの快感を教えて差し上げているのですから、当然です。悶え苦しむ貴女は堪らなく美しいですよ、フフッ……」
言わずとも……お分かりですよね。
『不思議の国の美姫アリス』、今春公開!!
という、エイプリフール企画でした。
楽しんで頂けたら嬉しいです。急に思いついて描いたので、かなりテキトーですみませんっっ!!
「あぁヤバイ、大変だぁ! 遅れる、遅れちゃうよぉぉぉ!!」
慌てて穴の中へ走っていくザック白うさぎを、美姫アリスが追い駆けます。
「ま、待って。どこへ行くの?キャーッッ!!」
穴へ入った途端、美姫アリスはどんどん落ちて行きました。
ようやく辿りついた先にはテーブルがあり、瓶には『私を飲んで』と書いてあります。
それを飲んだ途端、美姫アリスの体が小さくなり、今度はケーキを見つけて食べると体が大きくなります。
「いったい、どうしたらいいの……ウッ……ウグッ」
泣き出した美姫アリスの涙は池となり、再び小さくなった美姫アリスは池の中に落ちてしまいます。
ようやく助かった美姫アリスは森を歩いて行きました。すると、大きな口に真っ赤な口紅を塗ったミシェルチェシャ猫が木の上にいます。
「あんたぁ、道に迷ったのぉ? いい男紹介してくれたら、道案内してやってもいいけど?フフッ……」
美姫アリスは紹介出来るような男どころか誰もいないので、ミシェルチェシャ猫を無視して歩いて行くことにしました。
歩いて行ったその先では、モルテッソーニ帽子屋とカミル三月うさぎ、悠眠りネズミがお茶会をしているところでした。
「良かったら僕たちと一緒に、お茶でもどうですか?」
カミル三月うさぎがにっこりと微笑み、美姫アリスはお呼ばれしようかと思いました。
けれど、その時……モルテッソーニ帽子屋がカミル三月うさぎのあらぬところをナデナデとお触りしているところを目撃してしまいます。
「あ、ダメ……かの、じょが見てる、のに……ハァッ、ぁ……」
「ふふっ、相変わらず可愛いなカミル三月うさぎは……ほら、もっと可愛がってやる」
「ぁ、アンッ……だ、だめぇぇ」
悠眠りネズミは我関せず、すやすやと眠っています。美姫アリスはお茶会を遠慮して、そそくさと退散することにしました。
歩いて行くと、鮮やかな薔薇が咲いている綺麗な庭に辿り着きました。そこには庭師がいて、白薔薇を赤薔薇にペンキで塗り直しているところでした。美姫アリスもお手伝いしていると、そこへ秀一女王がやってきました。
「これは……白薔薇を紅く塗りましたね。私の目がこんなもので誤魔化されると思うなどとは……笑止」
秀一女王は赤く塗られた偽物の白薔薇をたちまち見抜き、即刻庭師の首が全員ハネられました。
『ギャーッ!!』
怯える美姫アリスに、秀一女王が気付きます。
「そこの少女、クロッケーを一緒になさい」
美姫アリスは断るつもりでしたが、なぜか秀一女王の意に逆らうことが出来ず、気付けばコクリと頷いていました。
クロッケーのボールは久美ハリネズミ、クロッケーのバットは礼音フラミンゴでした。秀一女王は、礼音フラミングを思いっきり振り回します。
「い、いだーっっ!!」
試合では、秀一女王を邪魔する者や逆らう者はただちに首をハネられ、結局美姫アリス以外誰もいなくなってしまいました。
美姫アリスが試合を終えて歩いて行くと、大和グリフォンに会いました。大和グリフォンは自らが信じる正義のもと、美姫アリスを連れて法廷に向かいました。
そこでは、「誰がパイを盗んだのか」という裁判が行われていました。
「犯人は、美姫アリスに間違いない。真実は、いつもひとつ!」
大和グリフォンは自信満々です。そこには、ザック白うさぎも法廷に立っていました。
「僕もさぁ、平和にやっていきたいんだけど、やっぱり女王には逆らえないんだよねぇ、ごめんねぇ」
美姫アリス、最大の危機です。
その時、秀一女王が前に進み出ました。
「裁判など、まどろっこしい。今すぐ私がこの子の首をハネて差し上げます」
そう言って美姫アリスの顎をクイと上げた途端、秀一女王の眉がピクリと上がります。
う、美しい。
彼女こそ、私の運命の女性。私の、たったひとつの光……
なんということでしょう……
秀一女王がドレスを脱ぎ捨てた途端、魔王へと早変わりしたのでした。
「美姫アリス……と申しましたね。
この国も、この国の人間も全て私の思いのまま。私の元で、めくるめく愛と官能の世界に溺れてみませんか」
美姫アリスは、秀一魔王のあまりの妖艶さにクラクラしてしまいました。
「は、はい……喜んで」
秀一魔王はクスッと不敵な笑みを浮かべると、美姫アリスの手を取って口づけを落としました。
「では、愛しい我が姫君。参りましょうか」
そして、連れて行かれたその先には……
「ハッ!!ん、すごっっ……ぁ、も、もぉ……おかしく、なるからぁぁっっ!!ハァッ、ハァッ……」
「えぇ、貴女に狂うぐらいの快感を教えて差し上げているのですから、当然です。悶え苦しむ貴女は堪らなく美しいですよ、フフッ……」
言わずとも……お分かりですよね。
『不思議の国の美姫アリス』、今春公開!!
という、エイプリフール企画でした。
楽しんで頂けたら嬉しいです。急に思いついて描いたので、かなりテキトーですみませんっっ!!
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