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物語
1通の手紙
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ある日、学校へ登校すると…俺の靴箱の中に1通の手紙が入っていた。
少し靴箱から離れた場所で開けてみると…
『坂上大斗様へ』
「私の名前は桃山未来です。未来、って呼んで下さい。貴方と、文通がしたいです。」
って、誰だよ…。
「…!桃山未来って、俺の前の席の奴じゃん?!」
驚き声を発すると周りがチラチラとこちらを見てくる。
…とりあえず、教室に行こう。
「にしても、手紙って古くないか…?」
そんな事を呟きながら、どうして俺なのかを考えている内に教室へと着いた。
…あ、桃山…
自分の席へ荷物を置くと、後ろから声をかけた。
「…桃山、おはよう」
「…。」
…反応が無い。
「あの手紙って、どういう意味?」
「…。」
この距離だ、聞こえてない訳がない。
「なぁ、聞いて…」
「未来って呼ばないと、聞かないもん。」
声だけでも分かるくらい、不貞腐れているような言い方で小声で呟いた。
マジかよ…あの手紙、本気なのか…
「…なぁ、未来。あの手紙なんなの?」
「そのままだよ?文通がしたいの。」
「…何で?」
「何となく。」
割とあっさりと返され、少し戸惑った。
「…何で、俺なの?他の奴でもいいんじゃ…」
「大ちゃんとがいいの。」
未来は振り替えり、俺の方をじっと見た。
…大ちゃん?……俺の事か…
俺がいいって言われても、更に訳が分からない。
「頭、大丈夫か?」
「大ちゃんよりは頭良いもん。」
そういう訳じゃない…
「…この前の数学のテストは?」
「100点!」
「…俺87点」
「ほらねっ♪」
いや、違う。
何流されてるんだ…手紙の内容と話が逸れた…
ガラリ、と教室の扉が開くと担任の先生が入ってくる。
「朝の会するぞー、席につけー」
「じゃあ、手紙の返事よろしくねーっ」
未来は俺の方を向くとひらり、と手を振りにっこりと笑うと前へ向いた。
「あぁ、分かった…」
朝会中、ずっと考えていた。
どうして俺なのか…って。
未来はいつも元気で明るくて、クラスのみんなからも人気はある方だ。
そんな子が、何で俺なんかに…。
少し靴箱から離れた場所で開けてみると…
『坂上大斗様へ』
「私の名前は桃山未来です。未来、って呼んで下さい。貴方と、文通がしたいです。」
って、誰だよ…。
「…!桃山未来って、俺の前の席の奴じゃん?!」
驚き声を発すると周りがチラチラとこちらを見てくる。
…とりあえず、教室に行こう。
「にしても、手紙って古くないか…?」
そんな事を呟きながら、どうして俺なのかを考えている内に教室へと着いた。
…あ、桃山…
自分の席へ荷物を置くと、後ろから声をかけた。
「…桃山、おはよう」
「…。」
…反応が無い。
「あの手紙って、どういう意味?」
「…。」
この距離だ、聞こえてない訳がない。
「なぁ、聞いて…」
「未来って呼ばないと、聞かないもん。」
声だけでも分かるくらい、不貞腐れているような言い方で小声で呟いた。
マジかよ…あの手紙、本気なのか…
「…なぁ、未来。あの手紙なんなの?」
「そのままだよ?文通がしたいの。」
「…何で?」
「何となく。」
割とあっさりと返され、少し戸惑った。
「…何で、俺なの?他の奴でもいいんじゃ…」
「大ちゃんとがいいの。」
未来は振り替えり、俺の方をじっと見た。
…大ちゃん?……俺の事か…
俺がいいって言われても、更に訳が分からない。
「頭、大丈夫か?」
「大ちゃんよりは頭良いもん。」
そういう訳じゃない…
「…この前の数学のテストは?」
「100点!」
「…俺87点」
「ほらねっ♪」
いや、違う。
何流されてるんだ…手紙の内容と話が逸れた…
ガラリ、と教室の扉が開くと担任の先生が入ってくる。
「朝の会するぞー、席につけー」
「じゃあ、手紙の返事よろしくねーっ」
未来は俺の方を向くとひらり、と手を振りにっこりと笑うと前へ向いた。
「あぁ、分かった…」
朝会中、ずっと考えていた。
どうして俺なのか…って。
未来はいつも元気で明るくて、クラスのみんなからも人気はある方だ。
そんな子が、何で俺なんかに…。
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