もふねこ少年と人間の青年の日常

416(シイロ)

文字の大きさ
3 / 3

もふねこ少年、お留守番。

しおりを挟む
青年は少年が心配であったが、ようやく学校へ行った。
家には、少年が一人。
「むー。ひなはしんぱいしすぎなのにゃ。しらゆきひとりでもだいじょうぶにゃのにー。…しんぱい、してくれるのはうれしいけどにゃ。」
一人つぶやく。
「やれやれにゃ。ひなをあんしんさせるためにも、きょうもおるすばんこなすのにゃ。」
ぽてぽてぽて。
リビングへと少年は向かう。
少年と青年はこのマンションに二人で暮らしている。
マンションと言っても、一人暮らし用の部屋のため、そこまで広くはない。
とはいえ、学生が一人で暮らすには多少贅沢な作りではある。
小さい子供が一人増えても狭いと感じないぐらいには。











「さて、ひまなのでほんでもよむのにゃ。」
念のため。
少年は外見年齢は人間の8歳ぐらい。
舌ったらずな喋り方であっても、
語尾にやたら「にゃ」とついていても、
少年はそれなりにはしっかりしている。
学校に通っていないのは確かなのだが、青年は少年にちゃんと勉強を教えていた。
なので文字もちゃんと読める。
本でも読む、と言い出しても何ら不思議なことではないのだ。
「うむ!きょうはぼうけんものがよみたいきぶんなのにゃ!」
ちなみに読む本の趣味は見た目相応であった。
そして少年は期待を裏切ることなく今小学生の間で流行っているらしい本を選択するのであった。















少年は1時間ほどで本を読み終えた後、好きなアニメを楽しみ、やがてお昼ご飯を食べる時間となった。
「ふむふむ、きょうのごはんはなにかにゃ~…おお!かれーらいすなのにゃ!おいしそうなのにゃ!!」
カレーライスだが、ただのカレーライスではない。緑黄色野菜をたっぷり使った、野菜カレーである。
カレーとご飯は別々になっており、順番に電子レンジで温める。
その間に少年はスプーンやフォーク、冷蔵庫に入っていたカットフルーツを用意する。
ちなみにおやつのプリンは少年が取れない高さに置かれていた。
「こっそりたべようとおもっていたのに!ひなによまれていたにゃ!」
踏み台を使っても届かないように青年は置いていたのだった。
ちなみにこのプリン、青年のである。
少年は昨日のおやつで自分のプリンを既に食べていたのだった。
ぷくーと頬を膨らませながら、専用の椅子に座り、いただきますをして、温められたカレーライスを食べる。
「んーかれーらいすおいしいのにゃ~あまくちでしらゆきごのみのあじなのにゃ~ひなはわかってるにゃ~」
食べて機嫌はすぐによくなりましたとさ。









青年はおやつの時間に帰って来た。
「ただいま、お留守番ありがとうな、しらゆき。ところで俺のプリンは食べれたか?」
「あんなたかいところしらゆきにとどくはずないにゃー!!!」
「お前が昔俺のケーキ食ったから対策するのは当たり前」
「うにゃー!!!ひーなー!!!」

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

オメガなパパとぼくの話

キサラギムツキ
BL
タイトルのままオメガなパパと息子の日常話。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

同僚に密室に連れ込まれてイケナイ状況です

暗黒神ゼブラ
BL
今日僕は同僚にごはんに誘われました

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

処理中です...