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1章 転生してしまったが、魔法チート発見!!
7.お茶会 《レオン視点》Part1
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私はレオン・アルバレス。このアルバレス王国の第一王子だ。日々、勉強や剣術に打ち込んでいる。
そんなある日、私は父上に呼び出された。
「父上。ただいま参りました。」
「ああ、レオン。実はな、3ヶ月後に王宮でのお茶会を開こうと思う。」
「…お茶会、ですか?」
「そうだ。そこでお前の婚約者と友人を決めようと思う。」
「……婚約者、ですか……。」
友人ならまだしも、婚約者か……。母上のお茶会に何度か顔を出したことがあるが、令嬢はみんな自分に纏わり付いて媚を売ろうとする。顔を顰めそうになったが、母上の視線が少し怖かったので全員に笑顔で対応し、何とか乗り切った。私が微笑みかけると全員が頬を赤くする。正直言って、ものすごく疲れた。あれだけはもう勘弁して欲しい。
思わず父上の前で顔を顰めてしまった。
「ははは、まあ頑張れ。私もそれには悩まされた。」
「精進します……。」
そして当日。私は笑顔という仮面を身に付けてお茶会に出た。みんな自分の娘・息子のアピールが長い。令嬢に笑顔を向けると、令嬢は必ず頬を赤らめる。もう最初から嫌になった。次は王族と懇意にしているロッテンシュタイン侯爵家だ。ロッテンシュタイン侯爵には娘がいるらしい。はじめは侯爵と侯爵夫人が挨拶をして、父上、母上と親しげに話していた。
「あら、そちらのお嬢さんは?」
母上の視線を辿っていくと、ロッテンシュタイン侯爵と侯爵夫人の少し後ろに、薄い緑色のドレスを着た少女がいた。そして私は息をのんだ。その少女は今まで見た令嬢の中で、群を抜いて美しかった。艶やかでふんわりとした美しい銀髪、そしてぱっちりとした翡翠色の猫のような目。そして彼女は、はきはきと鈴のように可愛らしい声で挨拶をした。
「ロッテンシュタイン侯爵家が長女、ロゼリアと申します。」
私はその後、ロゼリア嬢に微笑みながら声をかけたが、全く頬を赤くしなかった。なぜだ?他の令嬢はみんな同じような反応をするのに。
そんなある日、私は父上に呼び出された。
「父上。ただいま参りました。」
「ああ、レオン。実はな、3ヶ月後に王宮でのお茶会を開こうと思う。」
「…お茶会、ですか?」
「そうだ。そこでお前の婚約者と友人を決めようと思う。」
「……婚約者、ですか……。」
友人ならまだしも、婚約者か……。母上のお茶会に何度か顔を出したことがあるが、令嬢はみんな自分に纏わり付いて媚を売ろうとする。顔を顰めそうになったが、母上の視線が少し怖かったので全員に笑顔で対応し、何とか乗り切った。私が微笑みかけると全員が頬を赤くする。正直言って、ものすごく疲れた。あれだけはもう勘弁して欲しい。
思わず父上の前で顔を顰めてしまった。
「ははは、まあ頑張れ。私もそれには悩まされた。」
「精進します……。」
そして当日。私は笑顔という仮面を身に付けてお茶会に出た。みんな自分の娘・息子のアピールが長い。令嬢に笑顔を向けると、令嬢は必ず頬を赤らめる。もう最初から嫌になった。次は王族と懇意にしているロッテンシュタイン侯爵家だ。ロッテンシュタイン侯爵には娘がいるらしい。はじめは侯爵と侯爵夫人が挨拶をして、父上、母上と親しげに話していた。
「あら、そちらのお嬢さんは?」
母上の視線を辿っていくと、ロッテンシュタイン侯爵と侯爵夫人の少し後ろに、薄い緑色のドレスを着た少女がいた。そして私は息をのんだ。その少女は今まで見た令嬢の中で、群を抜いて美しかった。艶やかでふんわりとした美しい銀髪、そしてぱっちりとした翡翠色の猫のような目。そして彼女は、はきはきと鈴のように可愛らしい声で挨拶をした。
「ロッテンシュタイン侯爵家が長女、ロゼリアと申します。」
私はその後、ロゼリア嬢に微笑みながら声をかけたが、全く頬を赤くしなかった。なぜだ?他の令嬢はみんな同じような反応をするのに。
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