私が男性不信になったワケ

いろすどりあ

文字の大きさ
2 / 6

モテ期到来??

しおりを挟む
 小、中学はほとんど同じメンバーだけど、高校はほとんど知らない人ばっかりだ。自分を変えるチャンスだと思った。あの仲の良かった男友だちへの想いを断ち切ってから、周りが見えるようになったのは高2のことだった。
 クラスメイトの男の子と好きなアーティストが同じで話が弾んだ。仮に彼をAくんと呼ぼう。CD発売日近くになるとメールのやり取りが頻回になる。ある時、
「CDあげるから買わないでね」
どういうことかと思ったら、買ったCDをすぐにパソコンに落とすから、そのあと貰えるということだった。
『そんなの悪いからいいよ』
そうするとAくんは
「じゃあ500円で買ってよ」
1000~1500円だったCDを500円は安いしいいけど、なかなか強引だったので断れず、買うことになった。それからずーっと…そのアーティストのCDはずーっとAくんから買った。
 一度、学校にCDを忘れてきてしまったことがあった。
「CD聴いた?どうだった??」
ってメールが来て、正直に学校に忘れたと伝えた。次の日学校に行くと…なくなっていた。誰かが取ったらしい。
「CDあった??」
嘘でもあったと伝えれば良かったものの、
『なくなってた…』
と、正直に言ってしまった。すると次の日、新品のCDが置いてあった。
 Aくんとはその後毎日メールや電話をするようになった。でもその内容は、
「あの子と付き合うことになってさー」とか
「彼女と初めてヤッたんだ」という内容だった。
…何を考えてるのかわからなかった。

 ある日、A君が言った。
「あのさー、Bくんわかる??
あいつがさー、おまえのこと好きなんだって」
…と、言われても。Bくんはほとんど話をしたことのないクラスメイトだった。
「Bくんにも、
おまえ(Bくん)があいつ(私)のこと好きだってことあいつ(私)に伝えといてやったぞ!って言っといたから」
って言われた。やっぱり何を考えてるのかわからなかった。単なるおせっかい。その日以降、ほとんど話をしたことのないBくんと、さらに話すことがなくなり、気まずさだけが残った。そして、その数ヶ月後Bくんには彼女ができていた。

 3年の文化祭、みんなでダンスを踊ることが恒例だった。男子も女子も一致団結して練習して、みんな仲良くなっていった。本番も大成功の末、私のクラスは見事優勝!クラスの1/3くらいの人数が集まる打ち上げも盛り上がった。
 その時、Cくんに
「好きな人とかいるの?」
と突然聞かれた。ちょっと女たらしで有名なCくん。私の友だちとも付き合っていたのを知っている。いないと伝えてから、やたら荷物を持ってくれたり、エスコートしてくれたり、挙げ句の果てには、カラオケ店でウトウトしていた私の寝顔写真まで撮っていたらしい。ちょっと気持ち悪かった。
 卒業が近づき、仲良しみんなで卒業旅行でスノボに行く話が出た。中学の時に膝をケガしていた私はウインタースポーツは危ないので不参加。みんなで楽しんできてね、お土産よろしく!とみんなに伝えていた。
 Aくんからメールだ。
「なんで卒業旅行行かないの?」
『膝が悪いからスノボはできないの』
「行けばいいじゃん」
『だから、行っても何もできないから』
「Cくんが来て欲しいって言ってたよ」
…出た。まただ。Bくんの時と同じじゃん。
『関係ないじゃん』
「Cくんが来て欲しいって言ってるんだし行ってあげなよ」
『なんでCくんが来て欲しいからって行かないといけないの?』
私はキレ気味にメールを送った。
「Cくんがおまえのこと気に入ってるから来て欲しいって言ってるんじゃん」
『私にだって選ぶ権利があるよ』
「じゃあ、どんなやつならいいんだよ」
さすがにイライラして…
『そんなのなんだっていいでしょ!なんであなたにそんなこと言われなきゃいけないの!!』
ブチキレてしまった。
それに対して返ってきた返事が…

「俺がおまえのこと好きだからだよ!!」

やっぱり訳がわからなかった。
 返事をするのをやめた。Aくんにめちゃくちゃにかき回された高校の恋愛話。ある意味3人に告白のようなものをされたような、騙されたような…。決してモテ期ではなかった。
ただ、
男の人の気持ちがわからなくなった。信じるのが怖くなった。本気なのか、騙されてるのか、遊ばれてるのか…
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】妻の日記を読んでしまった結果

たちばな立花
恋愛
政略結婚で美しい妻を貰って一年。二人の距離は縮まらない。 そんなとき、アレクトは妻の日記を読んでしまう。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

離婚すると夫に告げる

tartan321
恋愛
タイトル通りです

側妃契約は満了しました。

夢草 蝶
恋愛
 婚約者である王太子から、別の女性を正妃にするから、側妃となって自分達の仕事をしろ。  そのような申し出を受け入れてから、五年の時が経ちました。

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。

下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。 またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。 あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。 ご都合主義の多分ハッピーエンド? 小説家になろう様でも投稿しています。

夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた

今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。 レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。 不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。 レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。 それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し…… ※短め

わんこ系婚約者の大誤算

甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。 そんなある日… 「婚約破棄して他の男と婚約!?」 そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。 その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。 小型犬から猛犬へ矯正完了!?

処理中です...