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学園の祭り当日

「アリサ様も招待されたのですか!?」

「え!?貴女方も?!」

「外に出るいい機会と言われました」

やっぱり断罪イベント?隠れて商売やってたから金はあるし、最悪......3人で国外も行けるけど......心配だなぁ......


「エミリア・シャーロックとの婚約を破棄する!お前.....自分より身分の下のものを虐めて楽しいのか?!」

「リリアン・ワーロックとの婚約を破棄する。性格が合わないからな」

2人の断罪イベントか......

「アリサの友達だったっけ?」

「えぇ、そうですわ....リリアンは仕方ないとして......エミリアは虐めてなど居ないと思いますが......」

「それはリリィ・オーウェンに恋をしたからだよ」

「王子は......?」

「は?!俺はあんな女を好きになる訳ないだろ!?何言ってるんだ!」





「は?婚約破棄?こっちから願い下げだよ。インテリくそ虫くん♪あと、その女をイジメた事ないよwそもそもお前に興味ないからね☆」

「婚約破棄ですか。私、前々から貴方のお父様に頼んでいるのですが....でも、婚約破棄を言われたと言えば出来そうですね。ありがとうございます」

2人は何故、あそこまでドライなの!?悪役令嬢は悪足掻きしないの!?


「アリサ様~婚約破棄されちゃいました~」

あ....あの~.....先程のインテリくそ虫とは......?

「性格の不一致で婚約破棄を言われてしまいました。悲し~」

悲し~ ←??? いつものクールなレディは....?????
てか、婚約破棄を自らしようとしてたなんて....

乙女ゲーならこんな展開無かったぞ!?


「今から婚約者探すのはキツいでしょ!?宛はあるの?」

「ありません......」

「無いです」

「なら.....私が王妃になったら女官にでもになる?女官って言っても話し相手だけど」

「なります!!」

「是非!!」

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