婚約者が消えるんだけど私が悪いらしい

神々廻

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2番目に会ったのは数年前に起きた戦争で1番首を取って、無傷で帰ってきた公爵

「初めまして姫君、私はヴィニー・スチュワートと申します」

「初めまして...........ふっふ」

思わず笑ってしまった。だって、1番最初の婚約者そっくりの自己紹介だったから

「何か可笑しかったですか....!?....台本用意してたのに.....」

戦地では悪魔だの言われていた方が私の様な小娘に慌てている姿も重なり、私は爆笑してしまった。今思うと黒歴史。

「いぇっ、前の婚約者に似ていたものでっ........ッハハ」

 深窓の姫だの噂されているが、実際はこんな笑い方をよくしていた。

「し.....失礼しました。つい、品に欠ける行動を........」

「いえ、こちらこそすみません.....。何せ、初めて女性と1体1で話すもので.....」

もしかしたら..........あの時、あの人も緊張していて居たのかしら.........?
今となっては分からないけれど.........

「そうなんですか.....」

私は公爵について知っている事と言えば、女嫌い、戦地の悪魔しか知らなかったのだが、実際に会ってみるとイメージとは掛け離れた方で面白かった。


そしてこの方は話がとってもお上手で

「私が戦地から戻った時に陛下から、『褒美を使わそう、何なりと申せ』と言われたので私が姫君の名前を出すと、『エ........エリをか!?確かにお前は強いが.........嫌..でもな.....』とお悩みに成られていました。しかし急に、『お前を姫の婚約者候補に入れて置く、姫がお前を気に入ったら認めるが娘はやりたくない!!』と言われましたねぇ」

お父様が強引に婚約者候補の方々と合わせてきたのはこれが理由か

「姫君......実はですね。私が戦地に行った理由は姫君を貰う資格が欲しかったからなんです」

「姫様~~!お時間ですっ!!」

メイドが遠くから叫んでいる

「姫君、これだけは覚えておいて下さい。私は他の奴よりも姫君に命を掛けることが出来ます。それでは良いお返事お待ちしております」

最初のたどたどしいのは何処へやら...........でも、1番響いた
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