夫から｢用済み｣と言われ追い出されましたけれども

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私が離れに赴き、夫の部屋に入った。

｢お久しぶりですね。私が出ていってからどうでしたか？｣

｢すまなかった！！俺が間違っていた！頼む、助けてくれ!!｣

｢ふふふっ、面白い事を言いますね～。私は用済みなのでしょう？｣

｢そ.....それはっ｣

見るからにやつれた夫、1年前の今日に私に用済みと言った夫とは思えない程変わり果てた夫。

｢私と離婚して下さい｣

｢嫌だ！別れないぞ！！｣

出来ることなら、穏便に終わらせたかったのですが.......

｢ですが、私の両親の財産狙いだったのでしょう？｣

｢そうだった。あの時の俺はどうかしていたんだ。でも、今はそんな事思わない！君が居ればそれでいいんだ！｣

｢やっぱり、財産狙いだったんですね｣

大きな音と共にドアが開けられる。

｢な...なんだ！？｣

｢財産目的の結婚は禁止されている！！大人しくしろ！｣

騎士団の方々が入ってくる

｢嵌めたのか！？｣

｢嵌めたなんて酷いですね。だって、離婚して下さりそうにないと思ったので強制的に離婚しようと思っただけですよ。騎士団さん達ありがとうございました｣

｢いえいえ、さっ。早く歩け！｣

｢クソアマがー!!お前なんかと結婚するんじゃなかった!!」

騎士団さん達に夫が引きづられながら、何か言っています。まぁ、犯罪者の言うことなのでなんでも言いですけど。