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しおりを挟む窃盗事件から二日後、起きると珍しく隣に朔が寝ていた。
時計を見ると昼近くで、俺はその日は休講になったからとゆっくり惰眠を貪っていた。
朔の寝顔を見るのは初めてかもしれない。いつも俺より早く起きて、俺より後に寝るのだ。仕事だけじゃなく、掃除や洗濯もやっているからだ。有難いなぁ、ちょっと拝んでおこうかな。
ナムナム、と顔の前で手を合わせて目を瞑る。
「フッ、なんだそれは?」
「あ、おはよう朔。これはね、いつも家事も仕事も頑張ってる朔に感謝の意を表してるんだよ」
「だったら普通に礼を言われた方がいい」
「それは恥ずかしいから言わない。それに一度言ったら、何度も言わなきゃならなくなるじゃん。朔をつけあがらせたらダメだろ?」
何だそりゃ、と顔を顰めた朔だったけど、すぐにまた笑い出した。
「昔からお前は変な奴だったな」
「俺、貶されてる?」
「いや褒めてる。おれにも癒しが必要だ。お前がそばに居るとホッとするんだ」
普段感情を表に出さないけれど、俺とふたりになると表情が緩くなる。輝利哉もきっと、こんな朔は知らない筈だ。これは昔から、俺だけの特権だった。
ロボットみたいな顔だけじゃなくて、外でももう少し柔らかい顔をすればみんな怖がらないのに、と思う反面、これは俺だけの特別だから独り占めしたい、とも思う。
なんにせよ、playの時以外は、二人きりに限り甘ったるいのが朔なのだ。
「今日は輝利哉がいないから、ふたりでどこか出かけようか?」
そんな甘々モードな朔が珍しくデートに誘ってくれる。
「輝利哉は?仕事?」
「この前の窃盗事件の後始末だ。店の防犯対策がどうのこうので、朝から出て行った。ついでに他店舗の見直しもするそうだ」
なるほど。業者を呼ぶなら昼間にしか無理だろう。基本的に夜間営業だし。
そうなんだ、と返事を返すと、朔がムッとした顔をした。
「おれとふたりきりは嫌か?」
「そうじゃないけど、いつも忙しいのにたまの休みに俺と出掛けるのは大変じゃない?ゆっくりしたいでしょ?」
「侑李に自分がお子様の自覚があって良かった」
「そういう意味じゃない!バカ!」
確かに輝利哉は、俺と出かけるといつも疲れ果てている、気がする。あっちこっちへ連れ回している自覚もある。
「おれもたまにはお前とふたりで出かけたりしたい。いつも輝利哉と遊んでいるだろ?おれの仕事が忙しいのはその通りだが、侑李が遠慮することはない」
こんなこと、輝利哉がいたら絶対に言わないとわかっているから余計に嬉しかった。
「でもなんで休みなの?」
朔は基本、土日祝日が休みで普通の公務員と同じだ。でも時々当直があったり、バタバタと土日も出勤していくことがある。担当している事件によっては、夜中まで帰ってこないことも。
「最近立て込んでいて勤務時間が超過したりでな、今日は代休になった」
「そうなんだ。じゃあ早く準備して出掛けよ!俺だって朔とも遊びたいんだよ!」
バッと布団を蹴り上げてベッドから降りる。いつも忙しい朔との時間を、一秒も無駄にしたくなかった。
ふたりでキッチンへ降りてきたのはよかったが、輝利哉がいないと食べるものが何もない。
いや、何かはあるのだけれど、調理ができる人間がいない。
「どこかに食べに行こうか」
「それがいいね!」
結局、朝食兼昼食は近くのファミレスで済ませることになった。
ファミレスでオムライスとステーキプレートセットを食べ、デザートに大きなイチゴパフェを食べて満足した俺は、食後のコーヒーを飲む朔が引き攣った顔をしているのに気付いたけれど、素知らぬ顔でご馳走様、と呟いた。
「いつも思うが、お前のそのちっさい体のどこにその量が入るんだ?」
「ちっさい?確かに俺はちっさいかもしれないけど、成人男性の平均身長は百七十一センチだよ?俺は別に小さくはないよね?朔と輝利哉が大き過ぎるんだよね?」
「百七十ないだろうが」
イタッ!痛いところつかれた!
「そうだけど、俺が著しくちっさいわけじゃないだろ!」
もう身長の話はやめてくれ。どうしたって朔と輝利哉には追いつかない。第二性は知能や体格なんかの個別性に影響しないと言われている。でも俺が知っているDomはみんな体格がよく、社会的地位もそれなりに確立しているけれど、Subはどれも体格に恵まれず、似たような底辺にいる。
その差が生まれる理由は、俺からすれば明らかだった。Subは命令に逆らえない。その負の感情が、上を目指すために必要な向上心やチャレンジ精神を踏み潰す。
社会的な偏見も大きい。誰かに虐げられることで命を維持しているような存在を、圧倒的多数を占めるnormalが受け入れられるわけがない。
Domは、絶対的に優位に立てる存在であるSubがいるからこそ、人として自信に満ち溢れているけれど、Subはその逆だ。常にDomに怯えて、社会から遠ざかろうとしてしまう。
俺たちはペットと同じだ。庇護された環境でしか生きられない。それがどんな劣悪な環境だったとしても。
「俺がちっさいのはもうしょうがないよ。まともにご飯を食べるのだって大変だったんだから」
「……そうだな」
朔が小さく呟いた。俺の子どもの頃のことでも思い出したのだろう。
必要最低限の食事しか与えられず、成長期があったのか、なかったのかもわからず育った俺だから、生きているだけで奇跡みたいなものだ。
おそらく多くのSubが、幼少期を満足に過ごすことができていない。Subの多くは両親のどちらかがSubであることが多い。精神面で弱いSub性の親を持つと、必然的に家庭は困窮する。
Subの体格が平均よりやや下なのは、これもまた、Subであるが故だ。まあ、俺が勝手にそう思っているだけだし、俺自身その仮説に当てはまるわけじゃない。両親の第二性なんて知らないし。
俺はにっこり笑って話題を変えた。
「朔、俺ね、朔のこともっと知りたいんだよ。この前輝利哉に色々聞いてさ、俺が……」
特撮ヒーローの役者になるかもしれなかった、という輝利哉の話を思い出して、笑ってしまいそうになった。朔と向かい合っているせいで、顔を見ただけでダメだ。
「俺が昔ヒーローがカッコいいって言ったから、警察官になったの?」
「まあ、そうだな……おれはお前が憧れてくれるならなんにでもなろうと思っていたから」
朔はちょっと照れ臭そうに視線をそらし、銀縁のメガネをクイっとした。
「お前が憧れるヒーローになりたかったんだ。お前がいつか言っていた、未来のロボットにはなれないし、特撮ヒーローものの役者になっても、それは本物のヒーローじゃない」
だから警察に入った、とこともなげに言って退けた。
こんなクズな俺だって知っている。警察官は楽じゃない。刑事になるなんてもっと大変だ。それが俺のことを思ってなのだとしたら、こんな愛は他にない。
朔も輝利哉も、本当に俺のことが好きだな。どうしてこんな真っ直ぐな愛情から逃げていたんだろう。
そんな感情と共に、やっぱりどうしても見捨てられたことが信じられない。一体あの時ふたりに何があったんだろう。
でも聞いても教えてくれそうにない。この前も結局輝利哉はその話題を有耶無耶にした。
現状から考えるに、俺がSubだから避けていたわけではなさそうだ。だったら俺の初めてのplayはふたりが良かったな、なんて思うけれど、それは高望みし過ぎだし、もう過ぎた過去のことだ。
「ねぇ、朔は何か趣味とかないの?輝利哉はジムに通ってたんだよな?朔も鍛えたりしてる?」
頭の中を切り替えて、朔へ話を振った。ふたりのことが知りたいのは本当だ。
「当然、刑事としては鍛えておくのは当たり前だ」
「だよな」
うんうん、と頷いて、一度朔から走って逃げようとした時に、ものすごい速さで追いつかれ、そのまま身柄を拘束されたことを思い出す。一瞬の出来事だった。
「趣味と聞かれると少し困る。忙しくてそんなことに時間を使っている暇がない……ああでも、大学の頃にはそれなりにハマっていたこともある」
「なに?」
「これから行ってみるか?お前にもできそうだ」
「行く!!」
即答すると、朔は片方の口角を上げてフッと笑った。
ファミレスを出て黒塗りの車に乗り、朔の運転で向かったのは四角い倉庫のような建物だった。かなり広い。
朔は駐車場へ車を停めると、颯爽と建物へ向かっていく。その大きな背中を追いかけて、室内へ足を踏み入れると、コーヒーのいい匂いがした。
一番に目に留まったのは、カウンタースペースの向こうの銀色のデカい機械だ。エスプレッソマシーンというヤツ。木の棚には白いマグカップやショットグラスが整然と並べられていて、一見してカフェのようだった。
しかし、カウンターのこちら側は全然カフェっぽくない。
壁際にズラリとカラフルなロープや何のための道具かわからないものが並んでいるのだ。
朔は慣れた様子でカウンターへ向かうと、レジの前にいた褐色肌のおっさんに声をかける。世間はクリスマス目前という寒い時期なのに、こんがり日焼けしているおっさんはものすごく違和感がある。
周りを見回していると、朔がこっちを見て手招きしているのに気付く。
「その格好なら問題ないな」
俺の頭の上から爪先までを眺めて朔が言う。俺はパーカーとデニムという適当な服装だった。
朔がカフェの奥のドアを開ける。がらんと開けた空間が現れた。俺たちの他にも何人か人がいるが、みんな壁に向かって真剣な顔をしていた。
その壁には、形や大きさ、色までもがバラバラな出っ張りがついていて、なるほどここはクライミングをする施設なのだとわかった。
「すげぇ!俺こういうの初めてだ」
「最初は難しく思うだろうが、まあ、お前ならすぐに上手くなる。建物の壁を昇り降りするのが好きなんだろう?」
朔がニヤリと笑った。家の二階から逃げたり、輝利哉の店の窓から侵入したことを揶揄われているのだ。
「別に好きでやってんじゃないよ?恐ろしい幼馴染から逃げたり、凶悪犯を捕まえようと仕方なく、だよ。それよりはやくやろうよ!」
これ以上責められるのはごめんだ。きっちりお仕置きもされたのに。
朔はレンタルした専用の靴とチョークという白い粉を持ち、初心者用の壁の前までくると立ち止まった。
「最初は垂直のウォールから。慣れてきたら少し角度があるウォールに挑戦するといい」
「あれは?朔はできる?」
と指差した先には急角度の壁があり、自然の岩のように張り出したり、へっこんだりしている。天井まで登れるようになっている。
「最近やってないから難しい。大学の頃はいけた」
「へぇ。意外な趣味だな」
「寒くなければ山でロッククライミングをすることもある。冬場は室内の方がいい」
「寒がりだもんな、朔って」
朔は昔から冬が苦手で、マフラーをぐるぐる巻きにして登下校していた。輝利哉はそうでもなく、かと言って暑さが苦手なわけでもないようだった。
専用の靴を履いて一通りのやり方を教えてもらう。色の違う突起、ホールドというらしいが、これがランダムに並んでいるけれど、色ごとに難易度が違うらしい。しかも、コースによって使っていいものとそうじゃないものがあるのだ。
一番簡単なコースは真っ直ぐ上に登るだけだが、難しいものになると斜め上にゴールのホールドが設置してある。大体二メートルほどの幅を、決まったホールドに手足をかけて斜め上に進んで行くのは案外難しかった。難易度によってホールドの掴みやすさが違い、爪先を乗せるのもやっとという小さいものや、表面がツルツルしていてどうやって掴めばいいのかわからないものもある。
それでも朔に教えて貰いながらやっているうちに、一時間程で垂直のウォールなら大体登れるようになった。
「お前は昔から運動はできるよな」
「まあね」
体を動かすのは割と好きで、運動神経は良い方だと自分でも思う。俺の唯一の長所と言ってもいい。それらは今まで、多くの修羅場を切り抜けるためにとても役立った。
少し傾斜のあるウォールに移動して、また簡単なコースから始める。要領はわかったが、傾斜が少しでもあると途端に難しく感じた。
自分の体が重くなったように感じるのだ。上へ登るほど傾斜がキツくなる。すると自分の体も、重りを増やすみたいに重くなる。たった三メートルほどの壁だけど、難易度が上がるたびに指先に力が入らなくなり、ゴールがとんでもなく先にあるように思えてくる。
もう無理だ、というところで手を離し、地面に軽く着地する。床は分厚いクッションになっているらしく、たとえ落ちても怪我をすることはない。
朔は俺が一通りやり方を覚えると、一番傾斜のキツい壁に挑戦していた。
疲れた指先を労わりながら朔の元へ向かう。慣れた動きでホールドを掴む朔を見ながら、人は見かけによらないなぁと思った。
でも、ひとりで黙々とできるスポーツだから向いているんだな。朔は昔から大人数で賑やかなのが嫌いだし、誰かと馴れ合ったりすることもない。輝利哉と俺以外には。
俺がボーッと眺めていると、ゴールに手をかけた朔が壁から飛び降りた。そばに立つとニッと笑って言う。
「もう飽きたのか?飽き性だもんな、お前」
「疲れただけだよ。朔は疲れない?」
「こういうのはコツがあるんだ。山でやってると、これよりもっと高い岩もある。ペース配分が重要なスポーツなんだ。ロープを使ったクライミングだと、途中で休憩しながら登るんだが」
「へぇ。俺もやってみたい」
「暖かくなったらな」
微笑んで、いつものように頭を撫でようと手を伸ばしてくる。が、途中で自分の指が滑り止めのチョークで真っ白なことに気付いて手を下ろした。
「お前が真っ白になってしまうところだった」
「気にしないのに」
「洗濯するのはおれだ」
その通りだけど、ちょっとムカついた。だから俺は朔に飛び付いて、硬い胸板に頭をグリグリと押し付ける。ついでにチョークで汚れた手を背中に回し、こっそり手形をつけてやった。後で怒られるかもしれないが、その時はその時だ。たかが洗濯を理由に俺を撫でてくれなかったバツなのだ。
その後も色々なコースに挑戦して、施設を出る頃にはすっかり暗くなっていた。思ったより熱中していたから、時間の感覚がなかった。
「朔、また来たい。楽しかった」
「いいぞ。仕事が休みの日にまた誘う」
「輝利哉もできるのかな?」
「アイツはダメだ。大学の頃一度ついてきたことがあるが、全然できなくて拗ねて帰った。侑李は輝利哉よりセンスがある」
輝利哉に勝ったような気がして嬉しい。本人に言ったら怒りそうだ。
俺はもちろんだけど、朔も久しぶりで疲れたようで、夕飯は宅配ピザを頼むことにした。帰宅して先に風呂に入り、交代で朔も風呂へ。
サッパリして、ピザで腹を満たし、程よい疲労感もあって勝手に瞼が閉じようとしている。
今日は楽しかったなぁ。朔の意外な趣味も知れたし。穏やかな一日だった。普段無表情で何を考えているのかわからないけど、ふたりっきりの時にはとびっきり優しい。朔のとなりはとても落ち着く。輝利哉とはまた違う安心感がある。
DomとSubらしくplayで気持ちいいことだけするのも好きだけど、こういうデートも大歓迎だ。
そんなことを考えながら、眠気に負けそうになっていると、朔にひょいっと抱えられ、そのまま寝室へ。
だったらよかったんだけど、例の監禁部屋に運ばれていた。
「あ、あれ?もう寝るんじゃないの?」
「そんなわけないだろ……嫌か?」
ちょっとだけ残念そうな顔をして聞かれたら、嫌だなんて言えるわけがない。
まあでも、Domの欲求に付き合うのもSubの使命だ。少し残念だとも思うけど、普段忙しい朔に付き合うのは当然だ。
どれだけ好きだと言われてもどこかで考えてしまう。俺たちに第二性がある限り、その“好き”を信じることができない。
沢山の愛情を貰っても、想いの強さを教えてくれても、俺の価値はSubであるということだけ。
俺がふたりのうちひとりを選べない理由は、どちらも同じだけ好きだから、だけではない。
俺がSubで、ふたりがDomだからだ。これだけ甘えて置いてなんだけど、結局のところ、俺はDomを信用していないのだ。
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